レイチェル・カーソンのレビュー一覧

  • センス・オブ・ワンダー

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    自分の近くにあるけれど、知らない世界や遠い世界がこんなにもあるんだ!という気持ちにさせてくれた本。
    知っていないと楽しめないと思いがちだけれど、本当は知っていることなどなくても感じることができることの方が大切だなぁと思った。
    青空と宇宙の例えが自分にとっては印象的だった。
    昼間は青空が宇宙を隠していて、でもすばらしく広大な宇宙が夜だけしか見られないからこそ、そのすばらしさにも気がつける(意訳だけど)というのが、全ての時に歓びがあると言ってくれているみたいで感動した。
    あと、読み終えてから人間は自然と対になるもの、という考えではなくて、自分たちも自然の一部で、その中で関係しあって生きているという

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    2025年04月02日
  • センス・オブ・ワンダー

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    もともと大切に思っていた話に、改めて出会い直せた!年を重ねた今だからこそ、感じられることも多いのかも。

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    2025年03月30日
  • 沈黙の春

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    沈黙の春、それは膨大な歴史によって紡がれ、均衡を保ってきた大自然の終わりを意味している。2025年現在、PFASという言葉を最近よく耳にする。これは農薬や工場排水、米軍基地で使われる消火剤によく含まれる化学物質で、沈黙の春に登場する化学物質と同様の性質を持つ。そしてそれは日本各地の地下水や水道水で基準値を大幅に上回る量で確認さている。言い換えれば、人体に既に被害が出ていると言うことである。岡山県吉備中央町での住民による民事裁判の事例もまだ新しい。沈黙の春はまだ私たちの近くにいる。

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    2025年01月25日
  • センス・オブ・ワンダー

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    様々な書籍での引用を見るたび、自分は好きだろうなと思いつつなぜか読んでいなかった「センス・オブ・ワンダー」。訳がとてもいいということもあるのだろうが(「そのつづき」を読んですぐわかった、これまたすごく好き!)、短い文章の中に詰め込まれた、宝石のような言葉たち。
    …なのに、実は私はすばらしい文章を読んだ後、大体何が良かったのか、どういう言葉が良かったのか覚えていない。代わりに、真っ暗で荒れる海とか、一面の星空とか、映像が自分の中に残る。だからそういうお話だったんだと思う。そしてそういう映像の方が、長く記憶、というか体験として自分の中に残り、役に立つとかそういうんじゃないのだけど、自分の糧になって

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    2025年01月01日
  • センス・オブ・ワンダー

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    センスオブワンダー。
    このまるで神託のような、日記のような、心の奥に届く懐かしさや発見を含んだ本の新訳。

    これに「そのつづき」が加わっているのだか、これもいい感じに力が抜けていてよい。訳者が3年かけて翻訳する間の子どもたちと庭の話を中心に、自然と人間のかかわり、生きるとはどういうことなのか、を寺田寅彦や河合隼雄を引用しながら解き明かしていく。結論ありきの論文調ではなく、物語のように、一緒に感じたり考えたり、寄り道しながら一緒に散歩しているようでこころが和んだ。結論にも大きく頷いて、生きることの力強さや煌めきに希望を見た。

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    2024年12月18日
  • センス・オブ・ワンダー

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    「知ること」も大事だけど実際に体験して「感じる」ことはもっと大事。いろんなものに触れて、良かったことも悪かったことも全部大切にしたい。

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    2024年12月13日
  • センス・オブ・ワンダー

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    レイチェル・カーソンの綴る本文もさることながら、後につづく訳者のエッセイにも生命にふれる歓びがみずみずしく描き出されている。
    読み進めるたびに心洗われるような気分になった。
    装丁も端正で、あまり本を読まない人にもプレゼントしたくなる一冊。

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    2024年12月03日
  • センス・オブ・ワンダー

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    タイトルが目に入って手に取って読み始めた本だけど、運命だったかもって思えるほど、忘れかけていた大切な言葉たちが沢山あった。
    自然に行きたくなったし、またすぐに読み返してチャージしたいって思える本
    センス・オブ・ワンダー忘れずに生きたい
    この本は生きる希望道しるべ

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    2024年11月02日
  • 沈黙の春

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    「除草したい草があるなら、下手に除草剤を撒くのではなく、それらを食べる虫をやるとよい。」

    『生命をコントロールしようと殺虫剤のような武器に訴えるのは、まだ自然をよく知らないためだと言いたい。自然の力をうまく利用すれば、暴力などふるうまでもない。必要なのは謙虚な心であり、科学者のうぬぼれの入る余地などは、ここにはないと言ってよい。』
    ブリーイエ博士

    『自然のなかにこそ、頼む味方はいるのだ』
    ビスケット博士

    『自然環境そのもののなかに、生物の個体数を制限する道があり手段がある場合が多いことを知らなければならない。そしてそれは人間が手を下すよりもはるかにむだなく行われている。』
    アルエット昆虫

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    2024年09月25日
  • 沈黙の春

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    当時の考えではセンセーショナルでも、今にも通じる部分はあると思う。環境自然に興味を示したからこそ、読むとより深く考えれる話だと思います

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    2024年04月22日
  • センス・オブ・ワンダー

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    p59 大人の問題は、大切なことであればあるほど、それを先送りしてしまうことである。大切なものはどこか遠くにある。人生の重要な瞬間は、いつか将来やってくる。どこかでそう思い込んでいるのである。子どもたちはそんな「先送り」や「先延ばし」とは無縁だ。彼らはこの瞬間に、すべてをつかもうとしている。大事なことがあるなら、いまそれを見せてくれと、いつも全身で訴えかけてくる。

    今の子どもたちは、皆が皆そうではないと思う。小さい大人のような、予定や目標を頭に置いて、それに向かって努力するみたいな考え方をする「賢い」子どもは増えている。近年は熊などの被害も増え、ますます自然に触れる機会は失われていく。
    時間

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    2025年11月26日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    生涯忘れることのない、「センス・オブ・ワンダー」。
    生活に追われ、次第に忘れていく感覚を少し呼び戻してくれる一冊。

    海外作品のため鳥や植物、虫などの名前がピンと来ず。それが想像できるとなお良いのだけれど。
    また川内倫子氏の写真が日本感が強くて合っていない。

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    2025年10月29日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    自然を科学的にアプローチするのが生業のはずの生物学者が、こんなにも文学的に自然を表現できるんだと驚く。とにかく自然への眼差しが優しくて慈愛に溢れている。言葉のひとつひとつから優しさや愛情を感じさせる。行間からは自然への畏敬がにじみ出てくる。時代を問わず、性別を問わず、誰の心にも届く言葉の力を感じさせた。素晴らしい散文詩だ。

    自然を相手に研究する生物学者である前に、ひとりの人間として自然をどう感じ自然とどう接するか。すべての存在を生かしめる偉大なものを前にしたときの謙虚さ、真摯さに心を動かされた。海、空、植物、虫、そして雨、風、空気、太陽、月。自然が与えるすべてのものが人の感受性を育てる。とき

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    2025年10月29日
  • センス・オブ・ワンダー

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    カーソンさんや森田さんみたいな親だったら子供がのびのび自然の中で色んな発見して、自分の目で見て触って聞いて考えて、、理想的な子育てだなぁ。。と思いながら読みました。
    私も3才子育て真っ最中。虫が苦手な心配性なので、ベランダを虫が寄って来るような場所にするのは無理そうだけど、、できるだけ外に連れ出して 
    子供と一緒に自然に目を向けようとおもいました。 
    うちの子は月が好きでいつも月を見つけるのが上手だから、今度双眼鏡買って月を観察しようかな

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    2025年09月30日
  • 沈黙の春

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    農薬や殺虫剤といった化学薬品濫用の危険性を訴えた一冊。
    読む前は専門書だと思っていたのだが、実際はかなり大衆向けの内容。
    環境被害の描写が真に迫っていて、読んでいるだけで情景が浮かんでくるようだ。
    当時ベストセラーになったのも納得である。
    内容自体はかなり極端なので丸々信じるということはできないが(そもそも60年前の作品だが)現代にも通ずる内容が多数あり、単純に読み物としても面白いので読んでよかった。

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    2025年09月02日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    初めて線を引きながら本を読んだ
    写真も綺麗だったなあ
    沈黙の春も読みたくなった
    私のセンスオブワンダーを人生をかけて探したいし、共有したい

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    2025年09月02日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    「センス・オブ・ワンダー」、自分にとって一番大切な感性。これさえあれば、人生に、そして自分に飽きることはない。全てが感動の対象となり、日々の生活が彩りあふれるものになる。大切なのは、好奇心、想像力、そして創造する心。スマホなんて見てる場合じゃない。周りの環境に目を向けて、街の音に耳を傾けて、空を見上げよう。きっと目の前に広がる世界は美しい。

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    2025年09月02日
  • センス・オブ・ワンダー

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    レイチェル・カーソンの遺稿『センス・オブ・ワンダー』の新訳とともに、その続きを書いたというエッセー。
    カーソンの部分は全体の5分の1もないくらいの文量。カーソンの息子が自然と触れ合う様子から、時に「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要なことではないと書かれていた。
    読書好きとしては文字から得る知識がエネルギーになっていて、いかに体験したように感じる文章か、ということろが一つ評価の基準になると思うけど、たしかに、百聞は一見にしかずで、水を吸ったコケの踏み心地とか、冬の空気の澄み具合とか、昆虫の観察とか、実際に体験・経験することは何にも変え難いものだと思った。

    忙しない毎日だけど、少しでも自然

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    2025年08月31日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    何かを感じ続けること、自然と無音の対話をすること。
    見えない世界から何かを感じ取る。
    意識しないとなかなかできないが、五感を感じることで、日々の生活を豊かなものにしたいと思った。

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    2025年08月15日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    自然を見つめる目、感じる心がとても美しく、素敵な文章でした。
    子供達が小さい時に読んでいれば、もっと自然を五感で感じられるように導いてあげられたのにな、と思いました。
    本の内容に合うような優しい手触りの装丁、素敵な写真、作品の良さを引き立てていて、よかったです。

    文庫の最後にあった、角野栄子さんのエッセイもよかったな。

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    2025年08月10日