レイチェル・カーソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幸田文の『木』がとても良かったので、GPTにオススメの作品をたずねたところ紹介された。
なによりも、このセンスオブワンダーという言葉。この言葉に出会えたことが良かった。
そう思えたのは、親が昔あれこれとアウトドアの趣味に連れ回してくれたからだろう。そして今も、キャンプ道具や釣り竿、カメラ‥と物理的にも心理的にも譲り受けるものが多々ある。
不意にも、今この瞬間にも、キャンプ場の釣り堀に愛犬が飛び込み、愛犬も、鮎も、周囲のお客さんも、そしてもちろん我々家族も驚き、笑い合ったことを思い出した。
今この言葉に価値を感じられるのは、3年ほど前に始めた登山がきっかけだ。生命のかたまりみたいなでっか -
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Posted by ブクログ
殺虫剤、除草剤の毒性、それによる健康被害、自然破壊の実態が突きつけられ、恐ろしいとしか言いようがありませんでした。
何とかして悲惨な現実を世に知らしめ、現状を打開しなければならないという、レイチェル・カーソンの強い信念が文章に溢れていました。かなり前に読んだ「センス・オブ・ワンダー」と共に、心に残りました。
がんに侵されている中での執筆であり、本書出版から1年7か月後に亡くなったことを、解説文を読んで知りました。執筆に心血を注いでいた著者のことを思うと、胸が熱くなり頭が下がります。
自然界の中で、人間は限りなく謙虚でなければならないと、思うことしきりです。 -
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Posted by ブクログ
海が好きなレイチェルカーソンさんと、森林が好きな森田真生さんのコラボした本なので、読まずにはいられませんでした。
前半は69年前のセンス・オブ・ワンダーの原文を森田さんが訳したところからはじまります。
以前に読んだ新潮社の上遠恵子さんの訳はエッセイのようなカーソン目線の美しさや怖さやドキドキ感を表現していたように感じましたが、森田さんの訳は絵本の物語のような可愛らしさがあり、驚きやワクワク感があり、こども目線のようでした。同じ原文でも変わるものですね。
カーソンさんは大甥のロジャーくんと海辺の自然で戯れ、森田さんは自分のお子さんと京都の自然と戯れるシーンが重なります。
そんな中、視覚と -
Posted by ブクログ
詩集を読む気分だった。さらりと読みやすく、できれば子どもの頃に出会っていたかった。そうしたら、大人になって失うものを少し減らせたのだろうか、などと思ってしまった。
本編よりもグッと心に刺さったのが、たっぷりの解説。特に角野栄子さんの文章が、魔女の宅急便を書ける人なのだなと思わせる、センスオブワンダーに満ちていた。
私も、センスオブワンダーを意識して育める部分は育みたい。
・大人になることは獲得のプロセスではなく、むしろ喪失の物語。色気づくことへの行動が優先され、身体や知覚のリソースはそちらへ振り向けられる。その分、センスオブワンダーは曇りがちになる。
・個体の死は最大の利他的行為である。
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庭でこの本を読んだら、風の音や鳥の声が聞こえてきて、心が静かになれた。
人間は緑色を見ると安心するようにできていたりするし、現代人はもう少し自然を見て落ち着く時間を持つのもいいのかも。
自然の中で生きることこそ正義!とまでは思わないけど……
スマホを見ている人間がずらっと並んでいると気持ち悪さを覚えるし。
人工的なものに耽溺するのは心の余裕を無くしていくことだなと感じている。
自然を愛していれば孤独を感じないという話も、たしかにあるかもしれないなと思った。
自然の「存在」を感じていれば、独りになることはないのかも。
それと、
親や教員のような立場でも、教えるだけじゃなくて時には一緒に楽しん -
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Posted by ブクログ
こちらの本は副読本で、登山で持って行くとき、より軽量化のため薄くて軽い本を選ぶにはこの本がベストと思い、移動のバスや電車、テント内で読みました。
山の中で読むには最適な内容で、美しくそして儚い自然を感じることができます。
地球上にいるさまざまな動植物や環境、自然、そして幼いロジャーに語りかけている言葉は、世界の未来に向けて語りかけているように感じます。他の小説と違って短いエッセイですが、たくさんの要素が含まれていました。
60年前の原作以外に、コロナ後の4人の特別寄稿付きになります。
手塚治虫の火の鳥と同じように、世界中が目指している政治や経済、科学の進歩や発展に提唱しているように思いまし -
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Posted by ブクログ
中学生の英語の教科書で本書の存在を知り、当時は読みたいとは思わなかったが、あれから20数年が経ち、俄に読んでみたい気持ちが沸き起こった。
60年も前に出版された本だが、当時のアメリカの農業の実態に驚かされた。
次からから次へと強力な農薬を使いまくり、それが農産物内部へ蓄積することを無視し、さらに人へ発病、様々な二時汚染。
本来害虫から農産物を守るための農薬が、その成分が強すぎるあまりに農産物が耐えきれず枯れてしまうという本末転倒さ。
そして農薬にも抵抗を示す害虫たちが繁殖し、それが更に有害な農薬を生み出すことに繋がる負の連鎖。
白血病や内臓疾患、皮膚病が爆発的に増えたのは、まさしくこの農薬が原 -
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ネタバレ・私は世界中の全ての子どもたちに、一生消えないほどたしかな「センスオブワンダー」を授けてほしいと思います。それは、やがて人生に退屈し、幻滅していくこと、人工物ばかりに不毛に執着していくところ、あるいは、自分の力が本当に湧き出してくる場所から、人を遠ざけてしまうすべての物事に対して、強力な解毒剤となるはずです。
・知ることは感じることにくらべて半分も重要ではない
・壮大な雷のとどろき、風のささやき、海の波や流れる川の響きなど、地球の発する声とその意味にじっくり耳を傾け、時間をかけて言葉にしてみてください。
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・美しいもの、見た