レイチェル・カーソンのレビュー一覧
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解説エッセイより
〈きみに教えてくれたこと〉福岡伸一(生物学者)
福岡伸一さんの『ルリボシカミキリの青』を一部改変した「ナチュラリスト宣言」の文章が大好きです。教科書にも載ってる。
好きなものに出会った瞬間、センス・オブ・ワンダー
“調べる。行ってみる。確かめる。また調べる。可能性を考える。実験してみる。失われてしまったものに思いを馳せる。耳をすませる。目を凝らす。風に吹かれる。そのひとつひとつが、君に世界の記述のしかたを教える。”
理系を極め過ぎて“文転”してしまった先生ッッ
〈私たちの脳はアナログな刺激を求めている〉大隅典子(神経科学者、東北大学教授)
宮沢賢治『十力(じゅうりき)の -
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恥ずかしながら、レイチェル・カーソンさんをこれまで存じ上げなかったのですが、他の書籍で紹介されていて手に取りました。
初発の感想は、科学者なのにかなり詩的な表現で論旨が伝わりにくかったですが、訳者あとがきや4人の方の「私のセンス・オブ・ワンダー」を読んで、どのような意味や背景があったのか知りました。
『沈黙の春』で化学物質による自然破壊に警告を鳴らし、賛同の声と凄まじい批判の声が上がったようでした。
自らの信念に従って行動し多くの人に慧眼を開いたこと。余命も短い中、どんな思いで筆者が本書を書き、完成を見ないまま命を落とされたのかを想像すると偉大な思想と功績を遺されたんだと感じました。
人 -
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ネタバレ冬至を過ぎて。
痛み差し込む空気の鋭さは、アウターいらずの春の陽気と交互に訪れ、つるべ落としだった夜の幕開けはゆるりと始まるようになる。
仕事場横の川にはサギや川鵜、カモだけではなく、カモメが訪れ季節を告げている。
何種もの鳥の鳴き声、川のせせらぎ、川沿いを走る風の音、耳を澄ませば多様な音楽が耳を楽しませてくれている。
センス・オブ・ワンダー《驚きと不思議に開かれた感受性》。
美しさの感覚、新しくて未知なものに出会ったときの興奮、共感や哀れみ、称賛や愛情ーこうしたさまざまな感情から、心を動かされたその対象をもっと知りたいと思うようになる。
『知りたい』と思うように導くことの大切さ。
自 -
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「もしも私が、、、善良な要請に話しかける時から持っているとしたら、世界中の子供に生涯消えることのない「センスオブワンダー(神秘性や不思議さに目を見張る感性)」を授けてほしいと頼むでしょう」
「地球の美しさと神秘を感じ取れる人は科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれる事は決してないでしょう。」
童話のように、詩のように、美しい自然の営みとそれを純真な目で見つめる子供が落ち着いたトーンで語られる。
死の直前まで執筆していた本著。
作者にもう少し時間があれば、この後にもっと素晴らしい文章があったと思うと惜しまれる。
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p59 大人の問題は、大切なことであればあるほど、それを先送りしてしまうことである。大切なものはどこか遠くにある。人生の重要な瞬間は、いつか将来やってくる。どこかでそう思い込んでいるのである。子どもたちはそんな「先送り」や「先延ばし」とは無縁だ。彼らはこの瞬間に、すべてをつかもうとしている。大事なことがあるなら、いまそれを見せてくれと、いつも全身で訴えかけてくる。
今の子どもたちは、皆が皆そうではないと思う。小さい大人のような、予定や目標を頭に置いて、それに向かって努力するみたいな考え方をする「賢い」子どもは増えている。近年は熊などの被害も増え、ますます自然に触れる機会は失われていく。
時間 -
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レイチェル・カーソンの遺稿『センス・オブ・ワンダー』の新訳とともに、その続きを書いたというエッセー。
カーソンの部分は全体の5分の1もないくらいの文量。カーソンの息子が自然と触れ合う様子から、時に「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要なことではないと書かれていた。
読書好きとしては文字から得る知識がエネルギーになっていて、いかに体験したように感じる文章か、ということろが一つ評価の基準になると思うけど、たしかに、百聞は一見にしかずで、水を吸ったコケの踏み心地とか、冬の空気の澄み具合とか、昆虫の観察とか、実際に体験・経験することは何にも変え難いものだと思った。
忙しない毎日だけど、少しでも自然 -
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殺虫剤、除草剤の毒性、それによる健康被害、自然破壊の実態が突きつけられ、恐ろしいとしか言いようがありませんでした。
何とかして悲惨な現実を世に知らしめ、現状を打開しなければならないという、レイチェル・カーソンの強い信念が文章に溢れていました。かなり前に読んだ「センス・オブ・ワンダー」と共に、心に残りました。
がんに侵されている中での執筆であり、本書出版から1年7か月後に亡くなったことを、解説文を読んで知りました。執筆に心血を注いでいた著者のことを思うと、胸が熱くなり頭が下がります。
自然界の中で、人間は限りなく謙虚でなければならないと、思うことしきりです。 -
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海が好きなレイチェルカーソンさんと、森林が好きな森田真生さんのコラボした本なので、読まずにはいられませんでした。
前半は69年前のセンス・オブ・ワンダーの原文を森田さんが訳したところからはじまります。
以前に読んだ新潮社の上遠恵子さんの訳はエッセイのようなカーソン目線の美しさや怖さやドキドキ感を表現していたように感じましたが、森田さんの訳は絵本の物語のような可愛らしさがあり、驚きやワクワク感があり、こども目線のようでした。同じ原文でも変わるものですね。
カーソンさんは大甥のロジャーくんと海辺の自然で戯れ、森田さんは自分のお子さんと京都の自然と戯れるシーンが重なります。
そんな中、視覚と -
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庭でこの本を読んだら、風の音や鳥の声が聞こえてきて、心が静かになれた。
人間は緑色を見ると安心するようにできていたりするし、現代人はもう少し自然を見て落ち着く時間を持つのもいいのかも。
自然の中で生きることこそ正義!とまでは思わないけど……
スマホを見ている人間がずらっと並んでいると気持ち悪さを覚えるし。
人工的なものに耽溺するのは心の余裕を無くしていくことだなと感じている。
自然を愛していれば孤独を感じないという話も、たしかにあるかもしれないなと思った。
自然の「存在」を感じていれば、独りになることはないのかも。
それと、
親や教員のような立場でも、教えるだけじゃなくて時には一緒に楽しん -
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中学生の英語の教科書で本書の存在を知り、当時は読みたいとは思わなかったが、あれから20数年が経ち、俄に読んでみたい気持ちが沸き起こった。
60年も前に出版された本だが、当時のアメリカの農業の実態に驚かされた。
次からから次へと強力な農薬を使いまくり、それが農産物内部へ蓄積することを無視し、さらに人へ発病、様々な二時汚染。
本来害虫から農産物を守るための農薬が、その成分が強すぎるあまりに農産物が耐えきれず枯れてしまうという本末転倒さ。
そして農薬にも抵抗を示す害虫たちが繁殖し、それが更に有害な農薬を生み出すことに繋がる負の連鎖。
白血病や内臓疾患、皮膚病が爆発的に増えたのは、まさしくこの農薬が原 -