レイチェル・カーソンのレビュー一覧

  • 沈黙の春
    数の増えた害虫を排除するために農薬や殺虫剤をバラまいたことで、鳥や魚といった動植物が死に絶えた挙げ句、目的の害虫は天敵がいなくなりかえって数を増やした、というアメリカの大失敗が事細かに記されていた。
    似たような記述が続いて冗長に感じる部分もあったが、それだけ当時のアメリカの薬害の被害が大きく、筆者が...続きを読む
  • 沈黙の春
    殺虫剤の発明によって、生態系が壊れていく世界と、その解決策を提示する。
    土壌、川、動物、鳥、人体と、特定の害虫を殺したいがために蝕まれる生活圏。
    かなり前の書籍だけど、読むと普段の生活意識が間違いなく変わる(かも)。
    とりあえず殺虫剤と防虫剤、使わないようにしようと思った。
  • 沈黙の春
    ヒトによる自然への一方的な介入は、当然の帰結として自然界のバランスを掻き乱すことに繋がる。例えば一部の害虫を駆除すると、その害虫によって抑制されていた別の生物が蔓延ってしまう。また、昆虫や細菌はライフサイクルが非常に短いため、一時的に薬剤で駆除することが出来ても、一部は変異により薬剤耐性を獲得しやす...続きを読む
  • 沈黙の春
    人間の快適さや農業のため、人類は除虫、除草のための化学薬品を開発した。最初は効果が上がるものの、これを上空から撒くことで、ターゲット以外の植物や水に、DDTなどの有害な化学物質が残り、その地域に生息する鳥や動物が死滅するなどの被害を及ぼす。
    しかも、虫は毎年現れるため、繰り返し何度も使ううちに、目的...続きを読む
  • 沈黙の春
    人間の経済活動がいかに自然環境に影響を与えているかを指摘した名著ということで購読。

    日本でも、太平洋戦争後にアメリカから持ち込まれたことで有名な殺虫剤のDDTを中心に、それが土壌も水も汚染し、本来人間を守ってくれていた虫を絶滅させ(挙句、殺したかった虫は耐性を付けて大量発生したり)、人体、そこから...続きを読む
  • 沈黙の春
    まだ途中。なかなか読み進められないけれど。自然環境に対しての把握しておくべきことが書かれていると感じる
  • 沈黙の春
    農薬や殺虫剤の悪い面は書かれているけど、反対のいい面については一言も触れていない。物事はどちらの面もみないといけないのでこの本を読んで無農薬信者にはしるのは危険だと思う。
  • 沈黙の春
    殺虫剤・除草剤の危険性や、環境を保護しながら人間の暮らしを守るためにどうすればよいかなど、米国での実例をもとにしてとりとめなく綴っている本だった。人々に危険性に気づいてもらうための内容だ。
    過去に無謀なことをして、色んな失敗や意図せず失われた動植物の命や、人間の健康被害がたくさんあったことがよく分か...続きを読む
  • 沈黙の春
    それぞれの化学物質が、水や動物、土壌や植物、人に与える影響をはじめてファクトをベースに指摘して、今の環境問題のムーブメントを作った本。今の視点で読むと当たり前に思う、ということは、それだけこの本をきっかけに、様々な人の努力が時代を動かしたんだと改めて感じた。
  • 沈黙の春
    今でこそ当たり前の知識でも、1960年代当時からするとどれだけセンセーショナルな内容だっただろうと思う。
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)
    散歩したくなる。
    子供の頃、森や林の中で遊んだことを思い出した。たまに、こんなに天気がいいのになんで仕事してるんだろうとか、どうして部屋がオレンジ色なのに夕日を眺める時間をとれないんだろうとか、そんなことを思う。そういう感性を大切にし続けたいと思う本だった。
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)
    自然への描写がとても詩的で魅力的で、自然を感じたいと思わせてくれる本だった。後半にある4人の解説エッセイも面白く、普段生きている世界を広げてくれる内容だった。
  • 沈黙の春
     環境問題を考える際に重要な本の一冊。著者はDDTと呼ばれる化学薬品に警鐘を鳴らす。なぜなら、この化学薬品を使用することで、自然本来の秩序が乱れてしまい、そこに住む生物のみならず、人間にもあらゆる面で危害を加えてしまうからである。化学薬品は確かに、効率を追求した末に誕生した発明品で、一時的には恩恵を...続きを読む
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)
    本編は短くてあっという間に読み終えることが出来るけど、さらっと一読したくらいじゃ大人が失くしたセンス・オブ・ワンダーは取り戻せないなと思った…
    だけど著者が大切なことを伝えようとしている熱を強く感じることができ、何度も読んで解釈を深めたい、深めなきゃと思わされた。

    ◎印象残ったフレーズ

    ・センス...続きを読む
  • 沈黙の春
    1950年代のアメリカの農薬や殺虫剤の使用はこんなに大らかというか、ノーガードだったのかと改めて驚かされる。まだ環境保護や公害という概念も薄かった時代。
    著者のレイチェル・カーソンのような人々の根気強い活動があって、人類の環境への意識がここまで変化してきたのだろう。
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)
    家族への問いかけの形を使いながら、身近で感じる動植物の動きを鮮やかな表現で表している。ところどころに出てくる写真も素晴らしい。
  • 沈黙の春
    こういう理系の評論めいたものを読むのは初めて。(理系なのに…!)
    一冊を通してずっと「農薬など人間のエゴによる発明品がいかに自然に悪影響を及ぼすか」ということを書いているから、たまに退屈に感じる時もあったけど、興味深い話も多かった。
    特にX線や放射線を照射されると、なぜがん細胞ができるのか?という話...続きを読む
  • 沈黙の春
    センスオブワンダーが好きなのと、サステナビリティに興味があり、環境問題の古典ということで読んでみた。

    意識高く読んでいるつもりが、過激な化学薬品による害虫駆除により大きな問題が生じているくだりを読むにつけ、3ヶ月有効とうたわれた強力G対策スプレーを使っている身を反省させられた。

    強い薬物では他の...続きを読む
  • ヤマケイ文庫 潮風の下で
    沈黙の春の作者が海の生物にスポットを当てて生態系のことを書いた本。
    数十年前からこのような事態になっているのになぜ今も問題になっているのか不思議です。
  • 沈黙の春
    前半は農薬の恐ろしさが実例を上げてつらつらと書かれている。
    少し、エセ科学ものにありがちな妄想ストーリーじみているが、
    一部は間違いのない事実だろう。
    現在は目にすることのあまりない非常識な世界が描かれている。


    ひとつ勘違いしていたが、この本はいわゆる自然保護の本ではなかった。
    反・化学防除であ...続きを読む