真式マキのレビュー一覧

やさしい龍は歌を知る 【電子限定おまけ付き＆イラスト収録】

真式マキ / れの子

穏やかに一気に読めました。

声楽の全国大会を目前に自分の歌唱に悩む青年と、何千年も山の奥で一人で生きてきた川の神様が知る初めての愛の物語で、終始穏やかに過ぎました。嫉妬や危険や事件がないので物足りなく思う人もいるかもしれませんが私はハラハラしながら読むよりもこういう穏やかに交流していく話の方が好きです。今後二人はどうやって生活するのかとか青年が歳を取っても神様はそのままで、青年が亡くなったら川へ戻るんだろうなとか寂しさはありますが良いお話でした。

ケルベロス【特別版】（イラスト付き）

真式マキ / 葛西リカコ

とても好きなお話し。経済ヤクザとトラウマがある警視庁の刑事。ある事件をきっかけに2人は知り合い、彰の暴行された時のトラウマをセックスで上書きする遥。直接的に愛を語らない2人の関係を周辺の発言や言動で表していて、職業や性格に合っているので秀逸に感じた。でも遥の愛情が感じられて良かった。背景の事件となった殺人事件もよく練られていて面白かった。

執愛奴隷～歪んだ恋情に支配されて～

真式マキ

[はな]

屈辱的な言葉で愉悦に震える

●支配、執着、嗜虐性を抱え歪んでいる
　いびつな子供のような大人が(攻・朝倉)
●(受・目線で)
会社の後輩(攻・朝倉)に懐かれたが「逆鱗ワード」に触れ
レイプされた
初めは痛く苦しかったのに
今では快楽
どんな言葉で、どこを触れれば自分が落ちるか
完璧に把握された

ある日、会社で朝から発情させられ22時まで放置
自分が壊れ体がよろこぶまで刺激を受けないと帰社できない状態に
別れ際に朝倉から
「今度はもっと楽しい事をしましょう」
ノーマルな事ではきっと無い

身元引受人

真式マキ / 周防佑未

[yurichitian20]

なるほど

必ず助けたい、見捨てない理由がわかった
１５歳で自分が起こしてしまった出来事を受け止めて生きて行くにはあまりにも若い
しかも自分とまさに同じような家族、状況が余計に彼を辛くする
智行さんも順くんも生きていてもひたすら罪の意識を持ち日々を過ごす
偶然の出会いでも直接会ったときは智行さんの優しいご飯と愛情で
憎しみを昇華出来ていた
智行さんも愛してしまったからこそ言えなかった
順くん、智行さん彰一くん幸せになって欲しい

＃深い ＃アツい ＃癒やされる

執愛奴隷～歪んだ恋情に支配されて～

真式マキ

[かなみ]

歪な愛

短いストーリーだからこそ
歪であり執着であり　お互いの変態さがギュッと詰まってましたが、サラッとし過ぎて、少し物足りなかった。☆は3.5くらいかな？

霧幻の異界の白虎と朱雀

真式マキ / 小山田あみ

[TAKI]

ハッピーエンドのラブストーリー

正直、物語の設定に？？と思いました。１５歳と２５歳…二人が離れてしまった当時、この歳でそんなに強い結び付きができていたのかと。が、その設定が気にならなくなるほど、ストーリーが面白かったです。よくある異世界モノかと思っていたら、逆。異世界だと思っていたところが自分の本来の居場所であり、そこには、自分を１０年間探し、求め続けてくれていた愛する人がいた…記憶喪失の自分と愛する人との胸熱くなるラブストーリーです。物語は、自分をピンチに陥れる人物もよく描きこまれていて、その展開にハラハラします。物語を追うごとに、濃密になっていく二人の関係も見逃せません。

＃ハッピー ＃ドキドキハラハラ ＃胸キュン

スイッチ

真式マキ / 黒山メッキ

(あらすじ)
M性感店で働く直斗は、キャストでもサディストでもないのに指名を受けることに。一見サディストのような客・城川を縛って、要望通りのセリフで追い詰め絶頂へ導く。マゾヒストである直斗にとっては、戸惑いばかりだった。でも快感を得ながらもどこか苦しそうな城川が気になっていた。そんなある日、街で出会った城川に「今夜、役割を逆にしてみよう」と誘われて･･････。

[ネタバレあり]
城川は過去に受けた行いを払拭する為、直斗が受付スタッフとして働くM店に来店。
　受付をした直斗の瞳の色が、脅迫し行為を強要した相手と一緒だった事からキャストでは無いのにキャストとして指名。
直斗はM属性なのに城川の要望だから接客するようマネージャー滝から指示されて････。

直斗自身、過去のイジメの経験から痛みを苦しみでなく快感として捉えるようにし、そしてその後に出会ったS男のおかげでM属性として昇華する事ができたことから、城川にも自分を過去から解放して昇華して欲しいと思うようになる。

直斗が拙いながら穏やかに城川を思いやり付き合っていく様が良い、ただ城川を苦しめ洗脳していた加賀屋が失脚した後どうなったのか知りたかった。

だけど今回の話は城川の過去からの昇華、直斗とのloveがメインだから、そんな過去を語っても野暮ったいかな、だけど･･･などとと悶々とした。

この物語はハードSMではなく言葉攻めが主だっているからハードが苦手な方でも大丈夫だと思う。

【電子限定おまけ付き】 共鳴

真式マキ / 小山田あみ

強く惹かれた絵の作者に会いたい友馬と会わせられないという神月。相容れないように見える２人だけど、辛い状況のなかでも絵をまっすぐに愛し続けているのは共通しているかも。神月と一緒にいるときの友馬が、段々リラックスしていくのが分かるのが嬉しくなる。自分が穢れていると思うのは悲しいことだと思うから。なんだか不思議な雰囲気の漂う邸での暮らしは、明るくはないけど幸せなものにも見えた。ずっと続けるわけにはいかなかっただろうけど。

ケルベロス【特別版】（イラスト付き）

真式マキ / 葛西リカコ

過去の事件が原因で、人を信用出来なくなった彰。それでも刑事という仕事を辞めなかったのは何故だろう。と考えてしまった。自分の出来ることをしたいという強さな気もするし、これ以上自分自身を否定したくないという弱さな気もするし...。どちらもなのかも。とも思った。
そんな彰のことを気に入り、甘やかそうとする織宮は視ていて楽しい。織宮と一緒にいるときの、警戒心の強い猫みたいな彰も。

悪役王子に転生しましたが、主人公に惚れてしまいました 下

真式マキ / 猫柳ゆめこ

[りんご]

大人の児童文学

下巻読了。上巻を読み終えた時にも思った児童文学っぽいなーという感想は変わりませんでした。
でもやはりそれがダメだという訳ではない。むしろ良いんじゃないかなぁ…とは思うものの、私向けではないかな…というのも変わらなかった。
でもこのお話しなら朝チュンでも良かったかも？
こういう雰囲気好きな方はきっとめちゃくちゃ好きなんじゃないかなーと思います！

＃ほのぼの

悪役王子に転生しましたが、主人公に惚れてしまいました 上

真式マキ / 猫柳ゆめこ

[りんご]

児童文学のよう

このお話しの根底？が児童文学（作中作）だからか、児童文学のような読み口です。良い魔法使いと良きヒト、悪者とネコ…という登場人物がそう思わせるのでしょうか。
それがダメって訳ではなく可愛らしくてとても良いかと。
ただ出てくる『事件』が上巻の時点では少し浅め。何故隣国の薬店は犯人にすぐ思い当たらなかった？とか、婚約者が無茶なことを言い出している時になんで言い返さない？もしくは策を練らない？魔法使いと人間の恋が禁忌なのに王妃が（隠しているとはいえ）魔法使いなのは『一生魔法を使わない』のがそこそこ簡単だから？魔法使いが人間と明確に違うとされているのに結構堂々と働いてますね？など。
ダメなのではない。面白くない訳でもない。けれど少々ひっかかりを覚えてしまう…
唯一びっくりしたのが、受けの子が選ぶ相手でしょうか。（受けかどうか上巻時点では分かりませんが）
下巻、楽しみに読みたいと思います。

＃ほのぼの

【電子限定おまけ付き】 タッグ 不器用刑事は探偵に恋をする 【イラスト付き】

真式マキ / 亜樹良のりかず

亡くなった相棒刑事は鏡と恋人関係にあった・・・という予想は大外れ(笑)。
そのせいか、亜樹良さんの挿画が美しすぎたせいか、どうも鏡がお人形さんのような印象が拭えず、元気な都築との関係もイマイチ納得できなかった。
・・・ような気がする。

【電子限定おまけ付き】 愛を言祝ぐ神主と大神様の契り 【イラスト付き】

真式マキ / 兼守美行

漠然とした神のような存在を信じていなかった神主の春日が父に言われて訪れた田舎の社で出合った神の眷属である大神様(狼)のハクに、感心と愛することを教え、自身は山の神と村人の架け橋となろうとする。
大きく感情を揺さぶられるようなお話ではないのですが、清廉とした空気感や日本の八百万神の気質、神主の存在意義などが盛り込まれており良かったです。
寿命のある者とない者のあはれな空気感も良かったです。

豹王の刻印【特別版】

真式マキ / 小禄

敵が誰なのかってのは序盤で大体分かってしまったのと、ラストの終わり方がもうちょっと甘かったらな～と思いました。