山田康弘のレビュー一覧

  • つくられた縄文時代―日本文化の原像を探る―

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    昭和24年生まれの私が習った時代の縄文時代の記述と、戦後続々と発掘される縄文遺跡の数々。どんどん、新たな考え方、学説が続出している。
    そういう経緯を踏まえ、縄文時代とどう付き合っていったらいいのか、著者が、素人が一定縄文時代、縄文文化に接するときの情報整理をしてくれた本ということにいなる。
    内容だが、
    第1章 縄文時代はどのように語られてきたのか
    第2章 ユートピアとしての時代と階層化した社会の
        ある時代
    第3章 縄文時代・文化をめぐる諸問題――時空的範囲
    第4章 縄文のキーワード――定住・人口密度・社会複雑化
    第5章 縄文時代の死生観
    おわりに

    日本列島という大陸から乖離したところ

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    2017年03月05日
  • つくられた縄文時代―日本文化の原像を探る―

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    縄文時代という言葉が政治的な意味を持っていて,新たに作られたことは意外な事実だ.また,一律に縄文時代と一括りにできないことやかなり高度な社会生活や優れた文化が発達していた事実も知らなかった.第5章の生死観を読むと,縄文人も現代人と変わらない感覚を持っていたことが分かり,縄文人に親しみを感じた.

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    2016年08月11日
  • 足利将軍たちの戦国乱世 応仁の乱後、七代の奮闘

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    ネタバレ

    足利義尚から足利義昭までの約100年間の将軍たちの奮闘。独自の戦力が無いので守護大名たちの間でバランスをとったり、負けても立ち直ったり個性もそれぞれで面白い。 将軍たちの周囲の大名たちも良いな。

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    2025年10月04日
  • 縄文時代の不思議と謎

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    考古学者として検証された事と推測を分けて書いており小林達雄説を読んだ直後なので好感を持って読んだ。
    ただ反面サプライズもなく読み物としては物足りない。

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    2024年03月16日
  • 縄文時代の歴史

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    ネタバレ

    縄文時代は寒冷期からすでに始まっており、栗林を管理育成していて、ある一定の身分差もあったらしく、弥生時代以前には稲作が始まっていて、いくつかの文化に分けられる、と言う我々が学校で教わったのとは違う縄文時代を説明している一冊。
    縄文遺跡は関東・東北・北海道に発達しており、西日本にはあまり多くなく、人口にも偏りがあったと言うのは大変不思議に思われる。これだと縄文文化は東北北部から北海道・関東。中部に広まっていったと言うような疑問が残った。

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    2021年11月28日
  • 縄文人の死生観

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    ・死んだ後で自然に回帰し、また再生する生命の循環思想、再生観念
    ・自らがどのような先祖と繋がっているのか意識する出自系譜の認識、先祖崇拝
    縄文後期になると次第に後者の思想が顕著になってくるらしい。
    勉強になった。

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    2021年02月13日
  • 戦国期足利将軍研究の最前線

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    近年、応仁の乱や観応の擾乱に関する新書がベストセラーになるなど、室町時代に関する関心が高まっている。ただ、多くの人にとってはー自分もそうだったがー義政の次は、義昭に飛んでしまい、信長によって幕府は滅んだという程度の知見しかないのではなかろうか。

    9代義尚から15代義昭までの将軍及びその時代の実相について、最前線の研究成果を平易に解説した本書は、そうした空白を埋めるに、もってこいの一冊である。

    応仁の乱後、足利将軍は実権を失い、細川氏や三好氏、あるいは信長の傀儡だったとの見方がややもすると強かったが、本当にそうだったのかを、近年急速に進んだ史料研究に基づき、各編で説明されている。

    裁判にお

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    2020年06月03日
  • 縄文時代の歴史

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    <目次>
    プロローグ  縄文時代前夜
    第1章    縄文時代・文化の枠組み
    第2章    土器使用のはじまり(草創期<Ⅰ期>)
    第3章    本格的な定住生活の確立(早期<Ⅱ期>)
    第4章    人口の増加と社会の安定化・社会複雑化の進展(前期・中期<Ⅲ期>)
    第5章    精神文化の発達と社会の複雑化(後期・晩期<Ⅳ期>)
    エピローグ  縄文時代・文化の本質

    <内容>
    最新の縄文時代の通史。わかったことは、縄文時代は、列島内で等質なものではなかったこと。弥生時代とのつながりも列島内でかなりの格差があったこと。屈葬は縄文期の中期ころのみで、今まで言われていたような怨霊とか墓穴の合理化とかの理

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    2019年03月08日
  • 縄文時代の歴史

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    一万年以上続いた割に、学生時代の歴史の授業ではそこまで比重を置かれていない縄文時代。
    店頭で本書をみかけ、そういえば全然、縄文時代のことは知らないなということに思い至り手に取った。

    読み始めてまず驚いたのは、縄文時代に関する研究は現在進行形、それも相当なスピードで進んでいるということ。
    また、現在進行形で進んでいるがゆえに様々な学説が入り乱れ、時代区分に関してさえ一意に定まっていないこと。
    一万年以上も前に起こっていたことを読み解くために日進月歩で研究が進む、というのはなんだかロマンに溢れている。

    文字による記録が残っていない時代を読み解くというのは、相当に気が遠くなりそうだ。
    その忍耐の

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    2019年01月21日
  • 縄文人の死生観

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    縄文時代の土壙や人骨の調査方法から、仮説を踏まえた死生観まで。調査パートは無味な土壙名、いろいろな学説がとっ散らかって、けっこう難読だった。翻って仮説パートは簡潔で読みやすい。死生観を要約すると、生まれてすぐに亡くなった子供は母体回帰を意味する壺に入れて埋葬されており、縄文時代には生命は循環するという考え方があった。家の中での埋葬もあり、死は身近なものであった、という感じ。
    死人に口なしとは言ったもので、この説も仮説の域を出ない。現代人が考えた説だけあって、そんな考え方もあるのか!と驚くようなことは特にない。

    以下考えたこと:手話ができるゴリラは、死んだら無しかない、というようなことを言った

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    2018年07月17日