清水玲子のレビュー一覧
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佳境。
でも、どうしてもティルトを悪役として見られない。
歪んでいるのは彼がいちばんよくわかっている気がして、それが気の毒でならない。Posted by ブクログ -
ティルトのしてることだけを常識的に見たら「いけないこと」の筈なのに、ティルトの気持ちに強く共感せざるを得ない。
偽善的な部分を取っ払って、ただ大事なものを守ろうとしたら、誰しもティルトになるのじゃないか。
だから私はティルトが羨ましくて、どうしても責める気になれないのじゃないか。Posted by ブクログ -
試しに3冊読んでみよう、と思って3巻までしか買わなかったことを今かなり後悔している。
全巻一気に読めるだけの重みがある気がする。
人魚たちはどこへ向かって走り出してしまったのか。
彼女の描くマンガは中盤で話が複雑化していくところがかなり魅力的。
そしてどこかにひやりとするようなリアリティを感じる...続きを読むPosted by ブクログ -
物語が転がり始めた。
まだ行き先が見えないところが却って面白い。
ファンタジーかと思いきや、背景設定の細かさに驚く。
ジャンル付けの難しいストーリーだけど、面白い。Posted by ブクログ -
それぞれの恨み、それぞれの鬼の部分、大団円と言えるのだろうけど、結局月人は何だったんだろうとか考えてしまう。納得できるような、できないような微妙な完結。少なくともこの作品のSFはスーパーファンタジーの略だなと思った。Posted by ブクログ
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SF、童話、社会問題を絡めた、清水版人魚姫。
人間の狂気と愛のドロドロをオーバーでもなく、突き放すでもなく丁寧に描けるのは清水玲子さんならではないかしらと思います。
サイエンスフィクションとファンタジー、ロマンスのミックスが絶妙。
ラストシーンでは優しい世界と、悪夢の世界、どちらが本当の世界なのか...続きを読むPosted by ブクログ -
この作者にはまるきっかけになった本。
主人公カップルよりも、セツとショナの脇役カップルが好きで仕方ありませんでした。
美しい絵は今も昔も変わりありません。Posted by ブクログ -
アンドロイド同士に愛は不毛ではある。生殖能力はないし、性の区別さえない。だからこそ、肉体を通じずとも結ばれる魂の絆を描いていて、BLの根源は、本当はそこにあるんじゃないかと思う。Posted by ブクログ
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清水玲子作品にはいつも裏切られる…。男の子が実は女の子だったり、やっぱ女子を選ぶのかよ、畜生、って具合に。「WILD CATS」が唯一、期待通りに終結したお話です。Posted by ブクログ
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1-13
ニューヨーク、産卵のため月から帰ってきた三つ子の人魚ベンジャミン、ティルト、セツ。しかし女性として子ども(卵)を産めるのはベンジャミンだけ。彼(彼女:普段は小さな男の子だが、好きな人の前だと絶世の美女になる、性が変わる)が恋したのは、おちぶれたダンサーのアート。しかしベンジャミン=人魚が、...続きを読むPosted by ブクログ -
コメディです(笑)多分。
えーと、清水版「綿の国星」みたいなお話です。
人間になりたくて、人間のように考える動物(もちろん、飼い主に恋してる)。
ただ、ネコじゃなくて、ライオンなんですけどね(笑)
しかし、完全版といいつつ(新書版2巻はどうした?)、このラストでいいのかという思いは残ります。
...続きを読むPosted by ブクログ -
何回も読んでは、ベンジャミンがうっとうしいんですけど、最近読み直して、ベンジャミンはさほど悪くないとわかりました。笑。セツが女性化したときのが好きですけど、セツのほうが、ベンジャミンよりめんどくさい性格かもしれない。。。Posted by ブクログ
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清水玲子先生の初期の短編集です。どれもテンポがよくって面白かった(*´∀`*)「キス ミー バンパネラ」のエイミーがセクシーでカッコよいですぜ!輝夜姫の由を思わせるセクシーさ!!Posted by ブクログ