寺西のぶ子のレビュー一覧
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原題は『The Death of Democracy』. 1918年11月のドイツ革命から1934年8月の大統領ヒンデンブルク死去までのヴァイマル共和国からナチス政権初期までの通史本で、ヒトラーとナチスが権力を掌握するまでが書かれている。ヴァイマル共和国期のナチスの台頭を、ドイツを取り巻く経済状況と...続きを読むPosted by ブクログ
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とても良い本で、今の世の中にも大きな示唆を持つ。元々はトランプ大統領が選ばれて議会占拠に至るような混乱が起こっていることを理解するために読んでみたのだが、ヒトラーが民主的プロセスにより選ばれていることだけでも日本では分からない社会的政治的背景がとてもクリアになり、歴史をきちんと学ぶという意味でも有益...続きを読むPosted by ブクログ
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この一冊を読めば1918年から1945年までのドイツの内部での動き、(題名の通り)なぜドイツ国民はヒトラーを選んだのか80%位は理解出来るかなと踏んでいたが、分からなくなったというのが正直なところ。
当初は、ヒトラーがナチスを作りユダヤ人が嫌いだから差別します。くらい分かり易い構図だと思っていたが...続きを読むPosted by ブクログ -
イギリス人の筆者から見た日本食や日本の文化について沖縄から北海道を巡りながら語られている作品
私たちが当たり前と思っていることでも、筆者の目線で見た疑問に触れることで、再度自分の食文化について考えさせられた
印象的な内容は長崎に原爆が落とされたにもかかわらず、わずか数年後に加害国であるアメリカのロー...続きを読むPosted by ブクログ -
当時の政治家や市民の行動を詳細に追っているので、だんだん自分もその場にいるような感じになってくる。結末をしっていることなのだが、「そっちに行ってはいけない」「戻らないと危ない」とじりじりするものを感じながら読んだ。
ドイツ国民がヒトラーとナチ党を選んだ理由は単純ではないことを学んだ。敗戦の賠償やグ...続きを読むPosted by ブクログ -
沖縄の紅芋はあの鮮やかな発色と味の良さは別物と知って驚き!
これだけ食への情熱をもって異国を旅できるのはすごいなぁ。Posted by ブクログ -
「英国一家、日本を食べる」で世界的な日本旅行ブームを牽引したマイケル・ブースが、10年振りに日本の食文化を紹介する一冊。当時、4歳と6歳だったアスガーとエミルはもう思春期の少年達だ。
日本食賛美に終始した「日本を食べる」とは異なり、海苔やバフンウニの将来に警鐘を鳴らしたり、何かを勘違いしてしまった...続きを読むPosted by ブクログ -
沖縄から知床まで日本横断。グルメレポートのようでもあり、旅行記のようでもあり。こだわりの銘品は気になりますね。ただ褒めるだけでなく、自分の舌に合わないときも、正直に述べているのは、とても好感持てます。日本以外でもマイケルの旅に期待。Posted by ブクログ
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続編。子供が10代になってから日本をあちこちする。前作よりは子供が大きくなってるからドタバタ感がなく、取材が多め。
でも私の全然知らなかったようなことまで取材されているから面白かったです。Posted by ブクログ -
お子さんたちに日本人の勤勉さや 職人のストックさを
学んでほしいと思ったようで食の職人たちへの取材が多くなっています。内容もすごくストイック!日本人でも知らないような麹と麹菌の違いとか緑茶の起源など
新書並みに 勉強になりますPosted by ブクログ -
マイケル・ブースさんのこれまでの本の中で一番よま書かれているもの。にほんのありとあらゆるところに行って、食べて、その感想が書かれている。Posted by ブクログ
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前世紀の末からTVを見なくなり、もう長い時間が過ぎた。特に近年、民法のTVを見て呆れさせられるのは、日本を礼賛する番組の存在である。こうした番組では、たいてい諸外国と日本を比較することによって、日本がどれだけ素晴らしい国であるかを示そうとしている。
10年前にもなる「英国一家、日本を食べる」で英国...続きを読むPosted by ブクログ -
大戦前の欧州についてよくわかる本です。ヒトラーだけでなく、チャーチルなど対相手についてもわかり国内外の圧力が彼を仕立て上げたのでしょう。Posted by ブクログ
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ここまで極端な暴力主義が罷り通ることはないかもしれないけど,不完全な民主主義,拡大するグローバリズムの中では常にfascismの芽が生まれかねないことがよく分かる.
馴染みのないドイツ人の名前がたくさん出てくることと相まって,ちょっと話があっちこっち行き過ぎて,分かりにくい部分はあるけど,良い作品に...続きを読むPosted by ブクログ -
ナチ党の活動は、第一次大戦後に英米が押し進める国際協調、経済的にはグローバリゼーションに対する抵抗だった。
戦後賠償だけがドイツを追い詰めたわけではない。ロシア革命などによる東方からの難民、共産主義への保守層の拒否感、社会の激しい分断、正規軍と準軍事組織の割拠、世界恐慌、「ヒトラーはコントロールでき...続きを読むPosted by ブクログ -
原書のタイトルは邦訳の副題「民主主義が死ぬ日」だが、本書は邦訳タイトルの通り、なぜヒトラーが首相の座に就くことができたのかを、第一次世界大戦敗戦後のドイツの歴史を辿りながら考察したものである。
シュトレーゼマン等の活躍により安定期を迎えたヴァイマル体制だったが、1920年台の中盤から終盤にかけ...続きを読むPosted by ブクログ -
"社会全体、民主主義全体が、階級、宗教、性別、民族などの違いで分裂していた。分裂した集団どうしが最終的に歩み寄らない限り、民主主義は長くはもたない。"(p.135)Posted by ブクログ
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序章から、「人類史上最も有害な政権」と書く筆者の偏った解釈満載の本です。
数多くの事実を我々に知らしめますが、それと筆者の意見はある程度切り離した方がいいでしょう。
オルブライトのファシズムを読む方がましです。Posted by ブクログ -
アンデルセンが旅した旅程をアンデルセンの一生を説明しながら作者も同じコースをとって現代にのこる足跡を見つける。
難しい。。地理がわからなくて。アンデルセンの本を原典通りの内容で読んでみたいと思わせる本ではありました。Posted by ブクログ -
作者(マイケル)がコペンハーゲンに引越して、語学学校(デンマーク語)の教材でアンデルセンの童話に出逢い、翻訳されてない「アンデルセン童話」の魅力に衝撃を受け、帰りに本屋に立ち寄り童話を買い込み、調べるうちにアンデルセンの旅行記に出逢い、その通りにヨーロッパを旅してみる。という作品。アンデルセンも童話...続きを読むPosted by ブクログ