安達眞弓のレビュー一覧

  • 殺人は太陽の下で フロリダ・シニア探偵クラブ

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    シニアグループが事件解決に挑むコージーミステリー。
    長年生きてれば傷の一つや二つはあるよな、と思いつつ、過去と決別するために、良い環境に引っ越せるのはなかなか恵まれてるなあと思った。
    殺人自体はそれほど驚くようなものではなかったけど、主役4人にはまだまだ秘密がありそうだし、特にリックについてあまり言及がなかったのが怪しい。
    本国ではすでにシリーズになってるそうなので、このコミュニティに住む人達の個性と合わせて、4人の生き様が今後どんどん出てくるのだろうなあといった感じ。

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    2023年10月12日
  • 死んだレモン

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    ネタバレ

    珍しきかな、ニュージーランド発ミステリ。
    ナイオ・マーシュ賞新人賞受賞作とのこと。

    幼い頃を南アフリカで過ごし、若くして成功した主人公のフィン・ベル。
    35歳を過ぎた頃から、午前3時になると目覚めてしまう不眠に悩まされ、酒に溺れる。
    妻との別れを迎えた矢先、交通事故に遭い下半身麻痺の障がいを負ってしまう。

    事故後のリハビリ、セラピーを経て、まだ明確な意志は形作られないものの、酒を断ち、事業を売却し、”南の南、ニュージーランドの果ての果て”リヴァトンのコテージを購入し人生のリスタートを切ろうと移り住んできた。

    そんなベルが冒頭、車椅子と共に崖で宙吊りになり、目前に迫った死を嘆くシーンに始ま

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    2023年09月03日
  • 死んだレモン

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    死んだレモンとは、人生の落伍者のこと。
    カウンセラーに「あなたは死んだレモンか」と
    聞かれたフィンは返事ができなかった。
    妻と離婚し、事故で半身不随になり
    アル中克服の修行中。
    半ば死ぬ気でニュージーランドの片田舎の
    コテージを買って移り住んできた。

    ところが、このコテージの隣人兄弟がいわくつき。
    前のオーナーの娘が誘拐・殺害された事件は
    街の誰もが彼らの犯行だと思っているが
    まったく証拠がないので逮捕できずにいた。

    隣人に怯えて暮らすことに耐えられないフィンが
    なんとか事件の謎を解こうと動き始めて
    ついには自分の命まで狙われてしまう!
    くそ〜、犯人わかってるのになぁ〜と
    やきもきしながら

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    2023年08月27日
  • ヴィクトリア朝の毒殺魔――殺人医師対スコットランドヤード

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    ヴィクトリア朝(ヴィクトリア女王統治下の1837年~1901年)は産業革命の発展が著しかった時代である。華々しい「大英帝国」最盛期の陰で、しかし、世にいう「切り裂きジャック」を含め、残酷な犯罪も増加した時代でもあった。産業の発展に合わせて、人の流動が多く、都市では人々の「匿名性」が高まったこともその一因であったのだろう。
    その中で、イギリス・カナダ・シカゴ各地で次々と殺人を犯す男がいた。
    同時代人であるコナン・ドイルは作中で、シャーロック・ホームズに以下のように言わせている。
    医師が悪の道に走ると、最悪の犯罪者になる傾向がある。(「まだらの紐」)

    本書主題の連続殺人犯は医師、毒の知識もあり、

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    2022年12月19日
  • 壊れた世界で彼は

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    ネタバレ

    書影にひかれて購入。 最初から緊迫した展開で最後の方まで謎が解けず、最後には怒涛の展開で犯人や動機などが分かるという作品だった。 その裏返しになってしまうが、途中描写が多く進まないのは賛否が分かれるとは思う。 ただ全体的に事件の背景が分かりやすく、述べられていて最後まで楽しむことができた。 著者はこの作品よりも前に邦訳された作品があるのでそちらも読んでみたい。

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    2022年09月02日
  • 壊れた世界で彼は

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    真夜中、小さな町で立てこもり事件が発生した。一般家庭に銃を持った男数名が侵入したという。刑事ニックが現場に到着すると、家から大音量で音楽が流れ、爆発音が続いた。狙撃班が銃弾を浴びせ、機動隊が突入し、妻と娘たちを救出。だが家には犯人5名の遺体はあったが、夫の姿がなかった。警察は、犯人の一人が夫を人質にして逃亡したと考え、大規模な捜索を開始する。謎めいた行動を取る犯人の目的とは――。

    帯の表現には、ん?という感じ。前作ほどではなかった。

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    2022年06月28日
  • 壊れた世界で彼は

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    設定が強引すぎてついていけなかった。それでも、途中で引っ掛かった箇所が終末できちんと回収されたのを評価して☆を1プラスして☆3。

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    2022年06月25日
  • 壊れた世界で彼は

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     『死んだレモン』で衝撃的翻訳デビューを果たしたフィン・ベルは、作風もオリジナリティ豊か、発想も豊かだが、相当に毛色の変わった作家である。1978年アフリカ生まれ。ふうむ、若い! 法心理学者で受刑者のカウンセラー。ふうむ、やるな。ニュージーランドへ移住。思い切った人生転換。毛色の変わった作家だが、『死んだレモン』も電子書籍で自費出版したと言う。コロナの時代、作家になるのも新手の手法が出現しているとは驚愕の至り。それでもニュージーランド国内のミステリー文学賞を受賞しているのだ。強引だが個性的な作品が受けたのだろう。本業の知識経験ももちろん作品の材料になっているように思う。

     それは本作でもまさ

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    2022年06月15日
  • 死んだレモン

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    なぜ最近のミステリの被害者は少女や幼女が多いのか…
    惨たらしい犯罪に胸が悪くなる。
    あと、幾つかのキーワードが陰謀論によく出てくるものなのも気になった。
    気のいい住民との交流や、「落伍者」からの回復の過程などの気持ちの良い部分もあるが、全体的にモヤモヤしてしまう小説だった。

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    2022年06月04日
  • 悪い夢さえ見なければ

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    常に視点が「わたし」ことロングビーチ市警殺人課刑事のダニエル・ベケット(ダニー)で固定されているので読み易い。相棒のジェンと共に猟奇殺人事件の犯人を追う。

    まず初めに、どうせ何度も行き来する事になるのに律儀に人物紹介を読み込む所から。そこで、一覧にグレンとダリルがいる事に海外ドラマ、主にデッドがウォーキングするアレが好きな同士達は過剰反応してくれるはずだ。

    表紙にある禍々しいククリナイフにて腹部を滅多刺し、更に子宮を串刺しにされた被害者 エリザベス・アン・ウィリアムズ。犯人は戦利品として彼女の左手首を持ち去っていた。結果的に連続殺人とはなるが一貫してこの事件と終始向き合う形なので内容は比較

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    2022年04月09日
  • 死んだレモン

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    車椅子なのになんてタフなのでしょう。
    のっけから崖っぷちな状況からの展開。引き込まれました。ベティとのセラピーも心に響く。

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    2022年01月22日
  • 死んだレモン

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    ネタバレ

    ニュージーランドが舞台のミステリー。事故で下半身の自由を失った主人公が、26年前の未解決事件を調べ始めると命を狙われることに…。現在パートと過去パートが交互に出てくる構成だった。面白かったが、思っていたより殺される場面が多かったのでその点についてはあまり好みではなかった。

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    2021年05月18日
  • 死んだレモン

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    翻訳大賞HPの連載で複数の評者が今月のベスト(もしくは次点)に挙げたりしてたので期待高かったニュージーランドの新人作家。ネットで作品を発表しているらしいけど、プロの編集者がついていないことの自由さと残念さを感じた。いろんな葛藤を抱えて車椅子生活になった主人公フィンにとってセラピーは大切なんだろうけど、結構な分量を割いた割には事件解決や今後のフィンの人生とのつながりは見えなかった。このあたりプロの編集者が付いてればもっと刈り込んでシャープな作品になったのでは。
    最後に全ての謎が独白によって明かされる、という二時間ドラマ的なオチの付け方は、この前読んだ「作家の秘められた生活」と同様。続けて読まされ

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    2021年02月03日
  • 死んだレモン

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    冒頭の場面から一気に引き込まれる。そこから物語は前後しながら進むのだけれど町に住む三兄弟の不気味さと主人公フィンに向ける悪意。その全てが伏線となっていて後半にいくにつれ謎解き小説のような趣も出てくる。事件の背後にあるものや関わった人物たち。そういったものが徐々に意外性をもってくる。今作の前日譚もあるらしいのでぜひ発売してほしい。

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    2020年12月23日
  • 死んだレモン

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    事件を遡って描かれていく。最初が衝撃的だったからその後の展開がまどろっこく感じた。主人公の飄々とした性格や語られる街の歴史の描写も多すぎたように感じた。私がイラッチなのかな?

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    2020年10月06日
  • 死んだレモン

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    面白いんだろうなあとは思う。
    最初からワクワクしながら読んだ。
    でも只今ストップ中。
    なんていうか、人を殺してもへえとしか思わないのに、生きた母クジラの脂肪を徐々に剥ぐ(隣に子クジラ付き)とか、子猫くぎ打ちとかのシーンが出てきてストップ中

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    2020年08月19日
  • 死んだレモン

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    ネタバレ

    ※ゲラ版先読み企画の感想を転記

    ミステリというよりスリラーに近い内容で、残虐なシーンも出てくるので、読む人を選ぶ小説かもしれません…。
    全体的に重苦しく、過去の事件の真相に迫っていくワクワク感は少ないです。主人公はネガティブな性格だし、最後まで読んでも爽快感はあまりありません。個人的には苦手な部類ですが、そういうのが好きな人にははまるのではないでしょうか。

    一章が非常に短くまとめられているため読み進めやすかったです。反面、リーダビリティはそれほど良いとも言えず、何度読んでも理解しづらい文章がいくつもありました。特にカウンセラーのベティとの会話は漠然として捉えどころがないので尚更でした。

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    2020年08月17日
  • 悪い夢さえ見なければ

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    淡々と進むのだけれどキャラが好きだった。突飛ななにかがあるわけではないのだけれど。男女刑事コンビいいなー。
    続きも楽しみ。読まなきゃ。

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    2019年03月17日
  • ペインスケール

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    事件の結末が、私的にはスッキリしない。
    アナログ的な刑事の情景と犯罪の手法とネットを駆使する情景がなぜかしっくりこない気がした。
    ペインスケールのレベルも最初から気にしながら読んだが、事件の経過か本人の痛みか若干釈然としなかった。
    いずれにしても、このタイプの小説はすきなので、シリーズが続けば読んでいきたい。

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    2019年01月06日
  • ペインスケール

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    ロングビーチ市の高級住宅街で、下院議員の息子ベントン三世の妻と子どもたちが殺害された。強盗から政治がらみの怨恨までさまざまな動機が考えられたが、刑事のダニーは壁に飾られた一家の写真コーナーを見て不自然さを感じる。子どもを中心にした写真ではなく、主であるベントン三世の写真ばかりだったのだ。調べれば調べるほど謎に包まれる被害者一家の秘密とは。刑事ダニーと相棒の女性刑事ジェンを予測不可能な事件が襲う!

    シリーズ第二作。荒っぽいところがまだまだあるが、刑事小説としては上出来だと思います。次作も期待しています。

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    2018年12月30日