八谷紬のレビュー一覧

  • 夕星の下、僕らは嘘をつく

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    人が話す言葉に色がついてその人の気持ちがわかる。最初すごくいい能力だと思った。けど物語を進めていく中でやっぱり嫌だなと思った。たとえ相手が悪気がなくても、つかなければならない嘘でも「嘘つかれた〜」と思ってその人の信用がなくなってしまう。その人を信じれなくなってしまう。そうなるとほんと辛いと思うし、孤独になってしまう。その中での主人公の葛藤はよくわかった。

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    2023年01月31日
  • 夕星の下、僕らは嘘をつく

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    決して優しさだけでは語れない人間の感情や関係から目を背け京都にやってきた主人公が、自分が今まで執着していた世界から色々な人達との関わりを得て離れていき、最終的に自分の道を見つけ出すという話の流れや、それに伴って生じる感情の変化等がとても見ていて心地よい、更には少し勇気が貰えるような印象を受けました。どうしても人は今目の前にある価値観や人間関係に終着しがちでそこから抜け出せないような錯覚を感じている人も多いような気がしますが、それだけに執着しなくても自分を見てくれる存在はちゃんといるんだという希望が見いだせるような作品だと思います。

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    2021年08月17日
  • ラストは絶対、想定外。~スターツ出版文庫 7つのアンソロジー2~

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    いぬじゅんさん、灰芭まれさん、櫻井千姫さんが大好きで、購入。
    他の著者さんの作品もなかなか、面白みがあった。
    これで、好きな著者を作るのも大事だと思う。

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    2020年11月21日
  • ラストは絶対、想定外。~スターツ出版文庫 7つのアンソロジー2~

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    「いつかねむりにつく日」のドラマを見ていぬじゅんさんを知り、本屋でこの本を見つけて即買い。一気読みでした。
    【帯より引用】
    人気作家7名の一気読み短編集。

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    2019年10月08日
  • 階段途中の少女たち

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    階段途中の少女たちに、ぜひ読んでもらいたい。
    読後すごくそう感じたお話。
    逃げてもいい、合わせてもいいし、無理もしなくてもいい。そう思えると、少しだけ踏み出せたりもするよね。

    不思議で、けれど大切な友人。
    だれにでもきっといるんじゃないかな。

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    2019年04月29日
  • 京都あやかし絵師の癒し帖

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    妖と、人と。そして、その間にいるもの。
    どの話もとても優しく温かかった。1話目と2話目が特に好きだなぁ。ゆったりとした空気の漂う物語。

    続きがあるならば、眞弓さんとの過去も覗いてみたい。
    そして薊は本当にかわいいなぁ。
    みんなと一緒にお茶したいなぁ。

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    2017年06月29日
  • 京都あやかし絵師の癒し帖

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    ネタバレ

    あぁなるほど。これは椿ではなく紫苑の成長の物語なんだ。自身を受け入れ、自分のなりたい姿を見つける物語。

    個人的には薊の可愛さと豪快さにいちばん救われました。わたしがあの屋敷に迎えられるなら地元の銘菓を大量にもっていきます。(美味しいお茶はお任せしよう

    銀はいつか桜守になるのかな。あの桜が咲く瞬間を見たいな。咲いたら、きっとみんなで美味しい料理を食べながら宴会するんだろうね。

    灯火。
    誰もがそれを必要としてるよね。道の先を照らす灯りも必要だけど、いま立っているこの場所を照らしてくれる灯りが必要な時もある。

    この一冊のなかで誰よりも救われたのはきっと紫苑だね。
    それがなんだかとても安心しま

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    2017年06月24日
  • 夕星の下、僕らは嘘をつく

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    蓋をして逃げて、目をそらして俯いて、それでも歯をくいしばる。
    そんな中で触れ合ったもの、見えたもの。

    人と人のつながりは、どうしたって欲が出る。好かれたいとか仲良くしたいとか一番になりたいとか。良くも悪くも、人はひとりきりじゃないから。

    いいんだよ。

    いろんな意味で、いいんだよ、そう言ってもらえた気がする。
    優しいだけじゃない醜いものや痛いものもたくさんあったけど、これは、優しい物語だった。

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    2016年11月24日
  • 夕星の下、僕らは嘘をつく

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    逃げたかったら逃げてもいいし、無理矢理に折り合いをつけなくたっていい。要らないものは要らないと言ったっていいし、欲しいものを欲しいと言っていい。嘘が嫌なら嫌だと言っていいし、嘘でも嬉しいと言ってもいい。

    たとえばそれを普通の会話でならいくらでも口にできる。
    でもそれを物語で言える人は、たぶん、多くない。
    向き合え、と促すのは簡単で、仲違いしたものを修復させるのも、簡単。泣かせるのも簡単で、笑わせるのは、とても難しい。

    登場人物のすべてが愛おしい。
    前を向いたり後ろを向いたり余所見したりして、外へと向かうヒロインが、彼女を支える友が、彼女の足枷になっていたかつての友が、みな同じだけ愛おしかっ

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    2016年11月24日
  • 15歳、終わらない3分間

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    自分を持って生きること。

    大切な言葉が心に響く。

    現実ではない非日常の中でわかり始める5人に感謝。

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    2016年07月16日
  • 15歳、終わらない3分間

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    このお話の何が凄いかといえば、教室という閉鎖空間ですべて完結するところ。主人公である弥八子の、死にたいから生きたいと願えるようになれるまで。この年頃特有の悩みをそれぞれが抱えながらも、特殊な現象の中で、相手を知ろうとしながら自身をも見つめ直していく。
    全体的に、構成や登場人物に良い意味で真面目だなという印象を受けました。五十嵐くんのインパクトが強いせいかな。

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    2016年06月26日
  • 15歳、終わらない3分間

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    すごい。15歳の彼等に、あの年齢の彼等に、真正面から「捨てろ」「逃げろ」の選択肢を堂々と差し出せる潔さがすごい。生半可に書かれたものじゃない。この年代への物語を書くのがいかにありふれていていかに難しいかはよく知ってる。なかには薄ぺらのものだってあるなかで、この怖いくらいのリアリティと緊迫感、すごい。
    よくもまぁ世に出ずに数年も眠れたよね!早く本にしようよ!

    今の世にいる『弥八子と六佳』にこの物語が届くといいなぁ。いつの時代にも二人はいると思うからこの先も届き続けるといいな。
    小説って本来そういうものだから。次の世代にもその次の世代にも残せるものだから。

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    2016年02月28日
  • 15歳、終わらない3分間

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    何度も胸がぎゅっと締め付けられた。
    教室に閉じ込められた五人と、3分間。

    彼らの言葉はある意味とても若い。そしてその言葉だけを聞けば、そんなはずない、と否定したくなる人もいるかもしれない。
    でも、作品の中で彼らがリアルに描かれていて、生きている。だからこそ彼らから発せられる言葉が胸にダイレクトに届いて何度もなんども愛しくて涙が出そうになった。

    彼らのこれからに、明るく幸せな逃げ場所ができますように。

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    2016年02月26日
  • ヴァムピールの花嫁 孤独な娘は吸血鬼に嫁入りする

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    とりあえずわたしにも比翆参加お手製のショール買わせてください!!!お金なら!!払いますので!!(前のめり

    続きが早く読みたいなーなーなー
    あと穂風さんに幸あれ…!!

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    2025年10月24日
  • 京都上賀茂、神隠しの許嫁 猫耳の願いと運命の契り

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    紅緒と眞白がお互いの想いを確認でき、未来が見えた。あやかしだろうが、人間だろうが、お互いを尊重し合えながら気楽に幸せになれたら良い。

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    2025年09月28日
  • 京都上賀茂、神隠しの許嫁 かりそめの契り【特典SS付き】

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    幼い頃に神隠しにあって記憶を失った紅緒は、古どうぐの声が聞こえる。つくも神達が集まる古どうぐや ゆららで白椿の眞白と再会。ゆららではあやかし達が人助けのようなことをしていた。それをきっかけに紅緒の記憶もよみがえり色々な人たちも救われ、ほっこりするお話だった。眞白と紅緒のその後も第二弾が楽しみ。

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    2025年09月22日
  • 京都上賀茂、神隠しの許嫁 猫耳の願いと運命の契り

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    続刊きたーーーーーーー!
    わたしの推しの牡丹さんの活躍は控えめだったけれどやはり牡丹さんも紅緒嬢との女子トークはいい。必要な栄養素が補充される気がするぞ。

    副題もかりそめから運命へとかわり、つまりふたりのお気持ちも確かなものへと固まっていくのですよ!!!(鼻息

    永遠の時間を共に過ごせなくも濃ゆい幾十年を同じ歩幅で歩んでいってほしいものです。
    あとわたし山吹さんすきだわ???しぶいわ???おはぎわたしにもつくってほしいわ!!

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    2025年02月07日
  • 京都上賀茂、神隠しの許嫁 かりそめの契り【特典SS付き】

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    結婚とかそんなことはどうでもいいが、自分が大事におもう人(あるいは物)と共に生きていけたらそれに勝るものはないとこの頃おもう。

    自分が何かや誰かを大切にしていたら、きっと自分も大切にしてもらえるし、等価交換なんて考えずに行動できる、それはまさに愛だなと。
    そしてそれはどこに存在してもいいもので、誰と誰の間だろうが、何かと何かと間であろうとも生まれるなんだなぁと妙に哲学的になってしまうそんな読後です。


    そしてわたしはたまたま作者である紬さんの友でもあるので、読んでいる間、ずっと彼女の強い意志を感じました。
    流行り物を求められようが、その窮屈な箱の中で精一杯暴れてみせる、どこだろうと自

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    2024年05月11日
  • いつか、君がいなくなってもまた桜降る七月に

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    大人になってしまったわたしは、なかなか青春小説のヒロインに心を重ねられないし推せないことが多いのだけれど(たいてい脇のキャラを気に入ってしまうのよね)、華ちゃんはとても好きなの。
    (ということは、もしかしたら10代の子は華ちゃんを好きになれないのかもしれないけれど)

    脛に傷はあるけれど、無駄にセンチメンタルでもなくどこか冷静で、鈍感でかわいい。
    クラスメイトに華ちゃんいたらわたし絶対に友達になりたいよ。

    上空から美少年が落ちてきても落ち着いていられるなんてかっこいいよ。わたしならギャーギャーうるさいよ!

    7月に降る桜を探すふたりのことがとても愛おしく(なんとなくそういうことなんだろうな

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    2022年06月24日
  • 15歳、終わらない3分間

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    主人公で高校一年生の弥八子は、小学生の時に母親が病気で亡くなり、家での居場所がなくなって、自ら命を断とうと学校の屋上から飛び降ります。しかし、気がつくとクラスメイトの4人と教室にいました。なぜかドアも窓も開かず、教室から出ることができません。しかも、時計の時間は3分を繰り返し、先には進みません。繰り返す3分の密室の中で、それぞれ5人の葛藤の物語となっています。

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    2021年05月01日