塚崎公義のレビュー一覧
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読みやすく、分かりやすく、アイデアもたくさん詰まったいい本だ。
いくつか備忘録的に書いておく(ネタバレにならない程度に…)
情報は無料ではない。だから、お勧めはどれかと聞いてはいけない。『相手の立場にたって考えよう』
また、『その場に居ない人のことを考えよう』満足している人はわざわざ苦情を言いに来ないし、最初から買わなかった人もお客様相談に電話はしない。
ビュッフェ店は大食いばかりでも儲かる!?
『当店より安い店を見つけたら、教えてください。その値段に下げます』に隠された意図は?。
いろいろとフムフムと思ったところは多けれど、一番はこれ。大学の無償化よりも、大学は長期休学制度をつくり、公務員 -
Posted by ブクログ
・退職金の最良の運用方法は(借金の返済を別としれば)、年金の早期受け取りを我慢するための生活費に使うこと。70歳まで年金受け取りを我慢すると、毎月の受給金額が42%増額される
・65歳時点で1500万円から2000万円あれば、老後の生活は何とかなる
・10年物国債の利回りは、あるべき水準より大幅に低くなっているため、金融緩和が終わった段階で、大幅に上昇するもとと思われる。その時まで、10年物国債への投資は待つべき
・残高が少なかったり大幅に減ったりしている投資信託は避けておいたほうが無難
・米国債、ユーロ建てドイツ国債以外の国の国債は避けるべき
・終身年金(個人年金保険)は長生きのリスクに備え -
Posted by ブクログ
年金は65歳からもらうのが当然と思っていた自分には、65-69歳までも年金を貰わずに自分のお金を取り崩して生活して、70歳からもらうようにするというのは新鮮な驚きでした(知っている人にとってはあたり前のことでしょうけど)。これによって受給額が65歳からもらうよりも1.42倍になるということで、そうすればその先は年金だけで生活できるというもので、65-69歳の間は自分のお金が減っていくだけで精神的に厳しいものがありますが、自分自身としても検討に値するものと思いました。(もっともそのためには65歳からも働くか、それなりの蓄えは必要ですが)
また年齢によるポートフォリオ推移に、変動金利個人国債や物 -
購入済み
新しい家族の姿を考えさせられる
これまでの家族のあり方というものが、逆に経済を停滞させているのではないかというもので、新しい家族形態とはなんなのか、どのように暮らせばよいのかということを考えさせられた。
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ネタバレ高額な大学費用を親が全て払うのは先進国で日本と韓国くらい
所得水準の将来見通しが、結婚生活、子育てへの期待水準より勝れば、結婚、出産をしようとするでしょう。
(独身生活の水準より、結婚生活のそれが下回ればつらいし、何故結婚したのかわからない)
現在、豊かであるが希望がない
日本では改革に必要な危機感が欠如
結婚の先送り 結婚生活や子育てに期待する生活水準は高くなったが、夫婦で将来稼げる収入の見通しが低くなった。その原因は親と同居していることと、若年男性の収入の頭打ち
結婚生活や子育ての期待水準の上昇に併行して、彼らが稼ぎだす将来の収入見込も上昇すれば少子化はおこらなかった
出生率が回復し、少子 -
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日本経済の基本的な仕組みと因果をある程度抑えられたように思うが、専門的な言葉(入門とは言え学問なので、当たり前だけど・・)と込み入った話もあり、多くを忘れてしまいそう。繰り返し読むことで得られるものは多いだろうけど、ここ最近の国際情勢の劇的な変化を考えると、それらを踏まえた同種の書籍を新しく買った方がいいかもしれない。
以下、参考になった点のメモ。
・石油ショック後のインフレと不況を乗り越えた後の景気
:安定成長期、低品質低価格から高品質高価格へ
・80年代後半
:急激な円高、貿易収支の黒字、「日本経済は世界一」
・1987年頃:バブル絶頂期
・1990年:政府・日銀のバブル潰し→崩壊
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Posted by ブクログ
本書は、「経済学」と「家族社会学」のコラボという面白い視点の本であるが、現在の日本の置かれた現状を鋭く指摘していると思えた。
著者たちの本書の主張は、どちらも分かりやすい。
「家族社会学」の山田氏の「家族のありかた」についての見解には、同感しつつも「これからの日本はどうなるのだろうか」という不安でいっぱいになるような読後感をいだく。
そして「経済学」の塚崎氏の主張には、納得しつつも将来の見方としてはポジテブ過ぎるのではないかと思った。
「長期停滞に陥った日本経済」や「変容する家族と噴出する諸問題」のテーマには、「まったくそのとおりだ」と頷いたが、現実の日本では、それへの改革は全く -
Posted by ブクログ
■概要
会計・金融について最低限の知識を身につけたいと想い、
読みました。
金融の基礎として、普通銀行が果たす役割や業務内容、
中央銀行がどのようにして金融政策を実施しているか、
金利と景気の関係、「貸し渋り」とは?などが分かりやすく書かれています。
また、日本の戦後金融史(ニクソンショック、プラザ合意、バブル・・・)や
サブプライム問題はどのようにして日本経済に影響を及ぼしたのか、
についても書かれています。
この本は、複雑な内容も完全に正しくないかもしれないけど
分かりやすく説明しようという、著者の想いが反映されてか、
大変分かりやすく金融について理解できるようになっています。
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