嶺里俊介のレビュー一覧
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シンプルなタイトルに惹かれて、敢えて一切情報無しで読みました。昔の怖い話を集めたのかなぁと。そういうのでは無く、昭和の各年代の背景に沿った不思議な現象、人、妖衆に人間が翻弄されていく感じ。身の毛もよだつより、最終的にぞっとする。時には涙腺を刺激する。一話ごとに昭和の時代が変わっていくのを感じられのも良かった。学びにもなりました。
偶然見かけて読みましたが、出会えてよかった。
◯短編集は忘れちゃうので自分用
・昭和零年代 新しい朝
・昭和十年代 雨の救急車
・昭和二十年代 愛しき我が家へ
・昭和三十年代 最後の紙芝居
・昭和四十年代 ちいら
・昭和五十年代 村祭り
・昭和六十年代 -
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私は進木独行というホラー系作家である。
本書では、私自身がこれまでの人生で体験してきた奇妙な出来事を綴っている。
作者さん曰く、「だいたい本当ですがフィクション」の怖い話の詰め合わせ。
ちなみに、何故かこちらから読んでしまいましたがこちらシリーズの2作目で、『だいたい本当の奇妙な話』という本が1作目に出ています。
体験に基づくと前置きがあるだけあり、本当に実際に体験したようなリアリティのあるちょっと不思議だったり奇妙だったりする話が9話収録されています。石垣島で目撃した奇妙な生物や、詐欺犯を追う企画の話だったり、がっつり「逝きかけた」臨死体験の話だったり、ホラーなのか? と言われるとちょ -
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幼いころの懐かしい思い出の夢。突然見るようになった不思議な夢は、学生時代、社会人時代と、だんだんと現在の自分に近づいていく。そして現在に追いついた時、その人は必ず死ぬ。
恩師が調べていた「夢喰い」というその奇病の正体を突き止めるため調査をする牧野は、中学の後輩で通信会社社員の咲元が「夢喰い」に感染している事を知る。
走馬灯のような夢が現実に追いついたら死んでしまうという謎の奇病「夢喰い」の正体を探っていくホラーサスペンス小説です。
どうやらこの奇病、死ぬ前に話した人へと感染していくらしい。この病の正体とは、そしてそれを止める手段とは。「夢喰い」という怪異の正体を探っていく牧野サイドの話は怪 -
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人を喰らって若返りを繰り返す異形の者との戦いを描いたホラーサスペンス。
両親を失くした片桐真治は、母方の叔父に会いに南房総を訪れる。母の実家では『的』と呼ばれる異形を探知できる『矢の者』と呼ばれる能力者が生まれる家系で、実家と絶縁していた母から得られなかった情報を求めて叔父を尋ねるが、片桐はその帰路で交通事故に会ってしまう。
さらに家への放火や親友の家族を殺されるなどの事件が続き、片桐は身の危険を感じ始める…
『矢の者』の使命は『的』を追い詰めて殺すこと、とあるので化け物との異能バトル的なものかと思いきや、本当に『的』を探知できるだけで戦闘に特化した力では全くない。
そのへんは少し拍子抜け