あらすじ
どこまでが真実でどこからが脚色なのか。日常の出来事に微妙な違和感を抱かせ、読み手を異世界へといざなうライト・ホラー短編集!
私の名は進木独行。五年以上前にデビューしたホラー系作家である。本書では、私自身がこれまでの人生で体験してきた奇妙な出来事を元にして、つらつらと話をつづっている。もちろん見聞きしたことも含まれている。本書で楽しむべき肝は、本筋の「奇妙」のみならず、寄り道した部分にも含まれている。実体験をそのまま描いたものもあるが、本書は創作か実体験か判別しづらいことがウリでもある。──さて、今回の第1話は私が中学1年生のときに訪れた石垣島での体験の話。「星の砂」で有名な白い砂浜で海水浴を楽しんだ帰り、世にも奇妙な海の生きものに遭遇したのだった……。
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Posted by ブクログ
私は進木独行というホラー系作家である。
本書では、私自身がこれまでの人生で体験してきた奇妙な出来事を綴っている。
作者さん曰く、「だいたい本当ですがフィクション」の怖い話の詰め合わせ。
ちなみに、何故かこちらから読んでしまいましたがこちらシリーズの2作目で、『だいたい本当の奇妙な話』という本が1作目に出ています。
体験に基づくと前置きがあるだけあり、本当に実際に体験したようなリアリティのあるちょっと不思議だったり奇妙だったりする話が9話収録されています。石垣島で目撃した奇妙な生物や、詐欺犯を追う企画の話だったり、がっつり「逝きかけた」臨死体験の話だったり、ホラーなのか? と言われるとちょっと「?」な感じではありましたが、どちらかというとエッセイ的に楽しめる本かなと思いました。