あらすじ
我が身可愛さに欲をかき、他人を傷つけ深みにはまる。ほら、また同じ過ちを――〈まだ気づかないのか。お前は今も昭和を生きているんだよ〉。関東大震災の傷跡、戦争と復興、高度経済成長と公害、マスメディアの台頭、バブル景気……破壊と創造に明け暮れた「こわい昭和」を描き出す異色の作品集。時代の熱と人間の脆さが生みだす怪談は、かくも怖くて愛おしい。
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Posted by ブクログ
シンプルなタイトルに惹かれて、敢えて一切情報無しで読みました。昔の怖い話を集めたのかなぁと。そういうのでは無く、昭和の各年代の背景に沿った不思議な現象、人、妖衆に人間が翻弄されていく感じ。身の毛もよだつより、最終的にぞっとする。時には涙腺を刺激する。一話ごとに昭和の時代が変わっていくのを感じられのも良かった。学びにもなりました。
偶然見かけて読みましたが、出会えてよかった。
◯短編集は忘れちゃうので自分用
・昭和零年代 新しい朝
・昭和十年代 雨の救急車
・昭和二十年代 愛しき我が家へ
・昭和三十年代 最後の紙芝居
・昭和四十年代 ちいら
・昭和五十年代 村祭り
・昭和六十年代 古時計
・エピローグ とある町工場にて