高座朗のレビュー一覧
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ガチ兄弟もの。禁忌な香りがしますね…でも、こちらは「禁断」の関係というよりは、兄ちゃん好き好き物語りになっていて、甘味成分がかなり大量。ちょっとドキドキしながらも気楽に読めちゃう感じでした。
小説リンクスで既読。その時もガチ兄弟設定におおっと喜んで飛びついた覚えが。途中がかなり加筆修正されていました。白根先生の登場部分が増えてます。すっきり整理されて良くなったけど、その分弟の鬼畜な言葉責めが削除。ミルクがミルクがと執拗で卑猥すぎた?
公私共に順調だったのに、不慮の事故で失明してしまった慎也。そのせいで仕事も婚約者も失い投げやりな日々を送る慎也をかいがいしくお世話する弟の直樹。
最初は兄の世話ができるだけでよかった弟。ずっと前から兄に対して抱いていた愛欲を隠し通してきた直樹は、どんなわがままを言われてもやさしく面倒を見ようとします。
しかし、兄の思いがけないトコロを目撃してしまったことで理性のタガが外れていくのです……。
どんどん濃厚なお世話になっていきます。主に下半身に集中!目の見えない兄に、言葉責めで煽りまくるんですね…萌えます。
慎也はごくノーマルで性格も素直だったのが、失明したことで自棄になっているわけですが、思考はまともです。当然、弟の行為を拒絶しまくるんですが、弟のことを嫌いなわけじゃない。
そんな兄のことを好きで好きで自分のものにしたいと思っている弟も、やさしくて決して悪人じゃないんですよね。ただ、兄に対する執着と独占欲が人並みはずれているせいで、たくらみ攻になってしまったかんじです。
まあ慎也が信頼していた婚約者や友人の自分勝手な醜悪さに比べたら、弟の常軌を逸した偏愛の方が信じられるに決まっています。
お兄ちゃんさえよければ問題ナシ。
書き下ろしは激甘で、二人の世界になっていました。横井と香純の悪事がなかったら、デロ甘すぎてついていけなかったかも。ごちそうさま、というしかないです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ五十嵐優季は十八歳。
就職のために、故郷から上京したもののほどなく勤め先が倒産。
元々母子家庭で、生活も苦しかったことから、実家に帰るに帰れずに、バイトをしながらハローワークに通い、就職先を探す日々。
ところが、そのバイト先である喫茶店でエリート医師の神宮寺と出会う。
神宮寺は、優季を一目見て、驚いた顔をした後、三日と空けずに喫茶店へと通いつめ始めた。
そのうちに常連の客の一人として、優季との距離も近くなっていった。
ところが、ある日、優季がバイト帰りに歩いていると、喫茶店に向かっていた神宮寺と鉢合わせした。
すでに店も閉まっている時間で、優季も食事がまだだったことから、神宮寺に誘われるがままに食事を共にすることになる。
連れて行かれたのはホテルの中の一流レストランで、優季は神宮寺との金銭感覚の違いに呆然とする。
そして、そのまま神宮寺に情熱的にくどかれ、恋人同士として付き合い始める。
神宮寺は何もかもが、一流の男で、優季に普段の食材を買うのは高級スーパー。
また、優季に服はおろか、下着やコロンの類いまで買い与えてくる。
初めて経験する甘くて華やかな生活に酔う優季だったが、神宮寺に会うことを優先するがあまり、就職活動もままならなくなってしまう。
そのことを神宮寺に相談すると、あろうことか神宮寺は就職活動を止めて大学へ進学することを勧めてくる。
元々、勉強自体は嫌いではなかった優季ではあったが、費用の面から色よい返事ができずにいると、神宮寺は学費はすべて自分が出すから、と請け負ってくる。おまけに、勉強のためにバイトも辞めて、そうすると生活費が払えなくなるから自分と同居するように、と持ちかけられる。
そんなに何もかも世話になるわけには……と当初は渋った優季だったが、生まれて初めて人を愛することの幸福に酔っていたため、最終的にはその提案を受け入れる。
ところが、まったく神宮寺のことを疑いもしなかった優季に、思わぬ形で神宮寺の秘密がわかり……
という話でした。
相手の猛アピールと信じられないようなシンデレラロマンスに優季が酔っている間に、外との関わりをゆっくりと遮断されて、挙句、暇を見つけては電話をかけてきて、家にいなかったら携帯にまで電話をかけてくる念の入れよう。
おまけに、元々優季の持っている携帯以外にも、もう一つ携帯を持たせて、それにはGPS付き。
自分がやられたらうんざりするような束縛具合だけど、純粋で他の誰とも付き合ったことのない優季は、その事実に気づかず、気づいた後もそれが二人にとっていいのなら、と受け入れてしまう。
でもまぁ、最終的には実は神宮寺には異母弟がいて、その異母弟によく似た優季を連れてきて身代わりに仕立て上げたのだということが耐え切れなくなって優季が逃げ出して。
最後は結局、神宮寺が迎えに来てハッピーエンド。
ただ、普通のハッピーエンドとは違うのは、済し崩してもとさやに収まるんじゃなくて、ちゃんと優季が自分の希望を口にして、それを神宮寺が聞き入れる形でハッピーエンドになったことですかね。
なんだか前半やたら物語のテンポが早いなー……と思ったので、何かあるのかしら? と思いきや、やっぱり何かがありました。
ただ、全体的にかなり急ぎ足だったような印象がぬぐえなかったので、ちょっと入れようとしている話の内容がページ数に合わなかったのかもしれません。
出会いから付き合い始めるところまで、と。
付き合い始めてから問題が起こるところまで、を。
一つの話に入れ込むのは案外難しいことなのかもしれませんね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ譲加はそれなりにキャリアを積んだモデルだった。
ところが、男性モデルの旬は短く、レギュラーだった仕事が減り始め、少し焦りを感じるようになってきた。
そんな中、その焦りにつけこまれるようにして、資産家で趣味で映画を作っているような映画監督の誘いに乗って連れてこられた先は、秘密クラブ。
見えないカーテンの向こう側では、淫らな遊びが展開されていて、知らぬ間に薬を盛られていた譲加は、その中に引きずり込まれそうになる。
けれど、ちょうどそこに現れた男に助けれる――も、今度はその男に疼く体をまさぐられ、犯されてしまう。
譲加を犯した男の名前は海良。会社のオーナーをしているというのだが、もう二度と会いたくないと思った男に再会したのは、何と、譲加の所属事務所のオーナーとして。
海良は、譲加に再び会うために、決して弱小ではなかった事務所を買収したのだと言う。
そして、譲加に対して「君を作り変えたい」と愛人契約を持ちかけてくる。
体を彼に差し出す代わりに「未来」を譲加にくれるという彼の誘いに乗った譲加は、仕事への焦燥からそれを受け入れるが、海良は譲加に尽くすことを喜びとしていて、まるで譲加のことを愛しているかのように扱い、可愛がってくれる。
次第に体だけでなく、心まで海良に傾き始めた譲加は……
という話でした。
濡れ場の濃度は高めで、相変わらず、男性向けの官能小説のような内容のBLを書く作者さんだなー……と思いながら、それなりに楽しく読めました。
ただ、今回の攻めが、受けに尽くすことを歓びとするタイプだったせいで、いつもよりも鬼畜度は大分下がってしまったのが、かなりもったいなかったなー……とは思います。
この作者さんの話はもう少しハードな方が、個人的には好みだったりもするんですが、まぁ、それはこっちの話なので。
ラブラブかつ濡れ場多め、の小説をご希望の方にはオススメです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ研ぎ澄まされた美貌と一流の腕を持つ証券会社ディーラー・秦部直弥は、あるクラブで、夜な夜なもてあまし気味な自分の心を慰めるために、あるクラブに出入りしていた。
そこは、同性愛の性癖を持つ人々が出会いを求めて、集まる場所で、直弥はそこに行き、誰の誘いにもなびかないことで、「自分はそうではないのだ」ということを確かめていたのだった。
ところが、ある夜、そのクラブであった男に突然肌をまさぐられてしまう。
直弥の行きつけのクラブは、どちらかといえば、紳士的な振る舞いをヨシとするような場所で、そんなことをされたことは一度もなく、直弥は怒りに震えるけれど、圧倒的な存在感を持つ斉木という男に、不埒なまねをされ、直弥は反応してしまう。
おまけに、フルネームと所属する部署名まで言い当てられ、直弥はついふらふらと斉木についていってしまう。
斉木の意図もわからず、ホテルに連れ込まれた直弥は、被虐の肉欲を暴かれ、周知と苦痛の歓びを叩き込まれていくことになる。
度重なる過ぎた快感と放置の繰り返しに、直弥自身も認められずにいた、本性が暴かれる。
どうしてこんなにいいのだろうか?
直弥はとけていく身体と、理性の間で葛藤をするが、次第に堕とされ、斉木に言われるがままに仕事も辞めてしまう。
そして、直弥が斉木に命じられた仕事は、「共生者」としての役割だった。
という話でした。
前々から、この作者さんの書かれる話ってとても男性的な話……というか、官能小説的な話だなー……と思って読んでいるんですが、今回もそんな感じのお話でした。
物語が始まってから、延々100ページ、斉木の出会いから直弥が堕とされるまでのシーンだったんですが、ほぼやっている描写。
カーテンレールにつるされて放置した挙句、足元に大人のおもちゃを置いたり、いかないように根元をしめつけたままだったり……
その間、斉木がどうしてこんなことを直弥にするのか、どこで直弥のことを知ったのか、まったく触れられることはありません。
で、ようやく100ページが終わった頃にネタばらし、なんですが。
快楽でわけがわかんない状態にされた直弥が組のために、お金を稼いでくれ、と頼まれて、投げやりになっちゃった直弥はそれを引き受ける、という流れ。
そして、一緒に暮らしていくうちに些細な優しさに惹かれていって……と。
なんだか、割と官能小説っぽいですよね。
でも、個人的にはこんなハードめなえろいBLってなかなかないので、割と好きだったりします。
ただ、右の乳首ばっかり弄り過ぎて、変形させてしまう、とかはちょっと美的センス的にいただけませんでしたけど。
ハードなBLを読みたい人にはオススメな話でしたが、ちょっとストーリーが甘いかなー……と思ってしまってイマイチ萌えられなかったので、普通の点数にしておきました。