豊島晋作のレビュー一覧
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大好きな番組WBSのキャスターである豊島さんの堂々とした振る舞い、会話の回し方などのトークスキルが高いと感じていて(※英語も堪能で、たまに抜けていてお茶目なところもまたギャップで)気になる人物だった。
そんなときにタイムリーに出会った本書だったので、ノウハウを知り、人柄を知れて、1ファンとしても楽しい読書体験だった。明日からWBSでは、豊島さんのトークに注目することで見方が変わりそう。
内容は総じて学びが多くてたくさんメモ。
自分の伝え方を撮影して観察したり、伝える場数を踏むとかはすぐにでも実践したい。
また特に「聞き方」パートの考え方には特にハッとさせられた。基本的に、人は自身の話をしたいし、承認されたいものなので、聞くことがまずは重要であるという。相手の話に全集中した姿勢で聞くことで、相手の求めることがわかり伝えるエッセンスが見えるうえに、相手に信頼を与える心を開ける。
まずは聞くことが伝え方の本質なのではないかと納得した。これまで自分がいかに相手の話を聞いていなくて、自分の伝えたいことばかりだったかと反省させられる(自分の話をさせられてたし、承認されてた)。
そして結果的には、賞賛や承認された人ではなく、その人たちの声を聞いて承認を与える側の人間が成功する。これも周囲を見ていれば納得できる社会の仕組みだなと思う。
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Posted by ブクログ
著者3冊目の本ですが、3冊共通して、とても分かりやすく読みやすいです。そういったところに著者の頭の良さが感じられます。ちなみに、誤字や表現が変なところが散見されるのも3冊共通(苦笑)。
さて、本書の内容ですが、著者が『鉄則』として書いてるテクニックは、これまで世の中に出ている「伝える」「聞く」関連のノウハウ本にも書かれているものと大きくは変わりません。
ただ、本書の最後に書かれている通り、教科書的にそれを書いているのではなく、自身の失敗談・経験として書かれてます。その意味で、書かれている一つ一つの内容に迫力を感じます。世界のトップレベルの人達を相手に決められた時間枠でインタビューをしなければならないプレッシャーの中で、著者はまさに文字通り身につけてきたんだろうな、と強く感じます。 -
Posted by ブクログ
ウクライナ戦争は21世紀最大の戦争であり今後起こりうる可能性高い東西戦争の対応を考える上で重要なものである
ロシアがなぜウクライナへ侵攻をした歴史的理由と仕切りに述べていた
反ナチ化をするため 解放戦線であるということ
ロシアには根源的な“恐怖心”と“トラウマ”がある
18世紀 ナポレオンによるロシア帝国への侵攻(60万人以上) その際一時的にモスクワを掌握される
20年代 第一次世界大戦時 ウクライナ、ポーランドを同盟国側に掌握される 国家財政が逼迫しロシア革命が起きる その後赤軍(レーニン)と白軍による内戦が5年にわたって繰り広げられた
これによる人的被害は1000万人を超え、戦災孤児も700万人を超えた 資源採掘量が19世紀段階まで後退した
その後共産国家樹立を恐れた西側陣営は派兵を行い
イギリス、フランスによりムルマンスクを日本、アメリカによりウラジオストクを占領される
西側諸国への不信感を募らせた
これにより強い国家であり軍事的リーダーを国として求めるようになる
西側への不信感を決定的にしたのが第二次世界大戦であり独ソ戦争である
モスクワ攻防戦・スターリングラード攻防戦・バグラチオン作戦の3つが第二次世界大戦の激戦地域である
この戦争は
・壊滅戦争であったこと
・ウクライナやベラルーシを通してロシア本土へ侵入してきたことからこの一体地域を緩衝地帯として
おいきた思惑があるということ
・ナチスからヨーロッパを守った聖戦であり救世主であると自負してしている
以上がポイントとなる
20世紀末 資本主義化を図った際に深刻な財政不安とインフレを経験し経済が大混乱した
NATOの東欧拡大も不信感の一つ
ウクライナの歴史
1991年にソ連から独立 その当時ソ連時代の核兵器を保有していた
1994年にアメリカ、イギリス、ロシアと共に“ブダベスト覚書”に調印し核兵器を全て廃棄した
しかし2022年に侵攻を許す
フィンランドの歴史
ロシアと1340キロの国境を接する
1939年にソ連からの軍事侵攻を受ける(11月30日)冬戦争
侵攻3ヶ月前にドイツとの密約でポーランドの分割とバルト三国とフィンランドの支配での合意があった
モロトフ・カクテル(ガソリンと化学薬品を詰めたもの。ソ連外務大臣のモロトフという名前に由来する)
シモヘイヘ(白い死神と恐れられたスナイパー)
1940年にモスクワ条約機構を結び停戦するが、産業の中心のカレリア地方と国土10%を割譲した
その後ドイツの駐屯を決定し再び1941年にドイツのソ連侵攻と共に宣戦布告した
2つの戦争で人口の2.5%、男性の5%が亡くなった。
できるだけ粘り相手を疲弊させ、講和に持ち込むという戦略を選んだ。
その後は中立を保ち、ソ連を刺激しないことを徹底した
経済支援策(マーシャルプラン)を拒否しNATO、WT O共に加入をしない
そして2022年NATOへ加盟する
スウェーデンの歴史
17世紀前半は北欧の大国
18世紀にバルト海への進出を狙うロシアと20年に亘る戦争をし敗北。急速に力を失った
フランス革命後のフランスに対抗するため対仏大同盟をイギリスなどどともに結成するがフランスとロシアの連合軍に敗北 フィンランドの権益を奪われる
その後王朝が成立そこから200年中立を保つ
国連緊急会合
ケニア国連大使のスピーチが話題に
ウクライナ侵攻の即時撤退を求めた決議案において賛成141カ国、反対5カ国、棄権35カ国、うち半数以上がアフリカ諸国、欠席12カ国のうち8カ国はアフリカ諸国 54カ国のアフリカのうち、半数が反対をしなかった
ロシアの常任理事国権利の停止に至っては反対9、棄権24、欠席11 8割以上は資格停止に反対しなかった
ケニアもこの決議には棄権している
これにはWW2以後のイギリス、フランスからの独立戦争の際にソ連からの支援があったためである
本会合でのロシア撤退の賛成しなかった国々(中国、インド、パキスタン、ベトナム、イラン、南アフリカ、イラク)の人口で33億人 その総意でないにしても世界の半分はロシアの撤退を望まない
独裁者の暗殺は国際法上正当化されるのか
ナチスドイツ時代も将校たちがヒトラー暗殺のために躍進した(ワルキューレ作戦)
台湾戦争シナリオ
ウクライナ戦争は世界各国がそれぞれの失敗と善戦に何を学ぶか
図上演習では米軍は人民解放軍に敗北している
GDPは中国とアメリカで40%を超える
最終章においては無数に考えられる台湾戦争のシナリオの概要を詳細に述べている
台湾侵攻の準備を完了する 台湾戦争勃発 米軍・台湾軍の反撃局面へ
核共有の議論が始まる(核兵器を持たない国が核保有国の核を共同で運用すること
戦争における財政的影響、肉体的影響を十分に自分は考慮し備えをしっかりとしていきたいと考える
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Posted by ブクログ
「中国による台湾侵攻は生じる」という前提で備えなければならない。本書の趣旨を一言でいうと、この一文かと思います。その危機感をもとに、中国・台湾だけでなく、ウクライナ戦争の当事国であるロシア・ウクライナ、パレスチナ問題の当事者のイスラエル・パレスチナ、そしてインドなど、著者の言う『各国の論理』を解説してくれてます。
ところどころ文章が「あれ?」と思う箇所も散見されますが(読んだのが初版だから?)、基本的に読み易く、分かりやすいです。著者の筆力の賜物ですね。
国際法に関する記述が多いのは、きっと著者が大学時代に国際法のサークルに所属していた影響でしょうね。 -
Posted by ブクログ
テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」キャスター・豊島晋作さんによる国際政治の本。
米中関係
中国と台湾関係
イスラエルとパレスチナ
ウクライナとロシア
核攻撃について
インドの台頭
日本の課題
本当に目から鱗のわかりやすさ!
世界を見る目がぱっと開けた感覚になりました。
特にイスラエルとパレスチナ問題はニュースを見聞きしてもなんだかもやもやして理解しきれないことがあったのですが、両者の立場にたった言い分、それぞれの論理がとてもわかりやすく説明されていてすっきり理解することができました。
それにしても世界はこれだけ積み上げてきた歴史があり、みんな学校でも歴史を学んでいるのに、どうして戦争はなくならないのだろう。
この時期広島、長崎の原爆の日や終戦の日を迎えるたびにみんなが平和を思い平和を祈っているのに、世界は平和になるどころか、どんどん争いが増えているように感じて悲しくなります。
人間の力では防げないならAIが戦争しないようにしてくれないかな。
いくつもの核戦争開始の危機を、反対の主張をすることで救ってきた人たちがいて、今まだ核戦争は回避できているけれど、いつ思い違い、思い込み、誤認、誤作動、理性を失う、そんなことがきっかけで核戦争が起こるかわからないということが本当に怖いです。
そして、いざ巻き込まれたら、きっとどの国も
「国益と名誉を守らなければならない」
という論理でひくにひけなくなってしまうのでしょう。
日本の「ナラティブ・パワー」が弱い問題も知りました。
日本にいると国内にも山積みな問題はあるからそちらに目が向くけれど、いつ戦争が起きてもおかしくないようなことがすぐ近くにあることにもっと気づいて備えていかないといけないと思いました。 -
Posted by ブクログ
長いけど分かりやすい。
欲しい情報がぎっちり詰まってる。セカンドオピニオンは必要だろうけど、この一冊でお腹いっぱい。さすがメディアの人。池上彰さんのようなふむふむ感が満載。
前半はロシア・ウクライナ戦争で、後半まるまる台湾有事について(作者は敢えて「台湾戦争」と呼ぶ)。日本が嫌でも巻き込まれるシナリオを生々しく語る。YouTubeでも中田敦彦さんが解説しているので観た人が多いのでは。内容はそちらで。
この作品の一貫したテーマは「論理」。
戦争の論理は被害感情から始まるという。汝、平和を欲するならば戦さの備えをせよ。これはローマ時代からある人類の財産で、今日でも平和の論理だ。私たち日本はその両方から外れる特殊な存在に違いない。
── 安全保障をめぐる戦後の日本の論理は平和主義だった。これを論理と呼べるかは別として、戦争を絶対的な悪として、いかなる条件においてもそれを拒否する考え方である─
戦争への激化を抑止する唯一の方法は対話。つまり相互理解。その中身は歴史を知り、政治を理解し、経済を把握し、活発に議論し、選挙に反映させて国を動かすことだと作者は言う。
おっと出た。選挙。やっと「私」が関われるのか。
なら選挙に行かんかい!とはもはや言いづらい。
選挙の有効性を疑っている人も多いのでは。これは成田悠輔さんの受け売りながら、SNSと多様性の時代にハガキを持って投票所へ足を運び、特定の候補者の名前を紙に書いて箱に入れる。これで民意の反映と呼ぶのか。
もちろん戦争は殺人。私はイヤに一票入れたくなる。しかし家族がレイプされて銀行口座が吹き飛んで自宅から焼け出されてから殺してやると叫ぶくらいなら、なぜ備えをしなかったのかと悔やむだろう。もっと議論できなかったのかと。
エスカレート・デ-エスカレーション(エスカレートさせないためのエスカレート戦略)はさらに対極となる論理。一発殴って黙らせる核武装の推進。地球の破壊ショーになりかねないので、その中間あたりに着地点となる論理を見つけなくてはならない。
暴走しない強い軍隊をどう維持するか。国家の話し合いは力のない国にはテーブルも用意されない。日本はイスがあるのにどうぞどうぞ状態だと見られている。
終章ではこうした「平和の責任」についても語られる。これがまた熱い。いま私たちが子どもらの将来を形作らないと責任の先送りになる。負の遺産を残した既得権者たちの安らかな死は見飽きた。現役世代の苦しみは、現役世代で解決させてほしい。長老の論理はいらない。
これを読む前は、台湾戦争が勃発すれば世論も変わるでしょうと他力本願に同調していた。変わる前には間違いなく政治が混乱する。その空白で趨勢は決すると作者は警告する。スポーツでも混乱したチームほど勝てる確率は低くなる。試合前から立て直す練習をしておくのは定石。ロシアに攻め込まれたフィンランドもウクライナも、それをやっていたから生き残っている。
日本の防衛費は中国の5分の1以下。そこは同盟があるじゃん、の論理は実は崩れかかっている。プーチン大統領の失策、それを間近で見た習近平主席の野心を見せることで私たちをイスに座らせたい。そこに作者の意図がある。と思える。
タブーをタブー視しないで、当たり前を突破する。選挙を変えて、リーダーを育てる。そのためには何ができるか。サピエンスは力を合わせる方法を変えることができる唯一の動物だとか。過去に学び、未来の正解を想像する。
将来への考えにものすごく集中できた良著。
まずは投票所で「オレ」って書こうっと。(バッカだね〜相変わらず)
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名著。これは買ってよかった。寡聞にしてこの著者のことを存じ上げなかったがYouTubeが有名な様子。チェックしてみよう。経験豊富なジャーナリストが徹底した取材に基づいて書いたノンフィクションはかくも面白い。
前半はずばりウクライナ戦争そのものについて。ロシアが戦争を始めた背景、なぜ戦況が長引いているのか(イコールロシア軍がそこまで強くないのか)の分析、対峙する欧米の反応についてなどウクライナ戦争の概要を掴むには十二分の内容。出た当初に読みたかった。
後半は中国の台湾戦争の予測シナリオと対策、そして突き付けられる日本の課題について。リアリティを持って語られる戦争のシナリオはこの部分だけでも読む価値充分と言えるもの。実際に起こってほしくはないが、起こり得るものとして我々日本人は思考しなければならないのだろう。 -
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テレ東の名物ニュースキャスターである豊島晋作氏の本。著者はテレビやYouTubeでも積極的に情報発信をしているため、本作の一部はすでに見聞きした内容であったが、新しい内容も多くあった。
ロシアの変遷と彼らが抱える怯え、バルト三国やフィンランドといったロシアと国境を接し、歴史的に戦争経験もある国々の思い。第三局としてのインドやアフリカといった国々の思惑等、ウクライナ戦争を舞台に地政学的な解説が続く。
最終的には台湾戦争という将来起こりうるリスクと戦局、その際の日本の立ち位置等具体的な部分まで突っ込んだシミュレーションがされている。
国際政治の興味深さと普段真聞きしているニュースの限定性について改めて考えさせられる内容であった。