豊島晋作のレビュー一覧
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ウクライナ戦争が始まってから、ずっと豊島晋作のテレ東ワールドポリティクスを見て学んでいるものとして、非常にありがたい本だった。
世界は思っている以上に複雑で、危ういバランスの中で成り立っていることを知った。もう少しみんなで譲り合ったり認め合ったりできなかったのかと悲しくなった。
それぞれの国にそれぞれの論理があり、それぞれの正論がある上で世界は成り立っているのはとてもよく理解できた。日本もいまの環境を維持していくためにたくさん議論すべきことがある。この本はそれを考えるきっかけと危機感を私に与えてくれたと思う。
軍事費を増やすと言う話にも、ただ武器を買うだけが増強じゃないのは大きな気づきだ -
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ウクライナ戦争(侵攻)について2022年7月時点でまとめられた 発端、戦況と見通し、そして世界への影響。
それを踏まえた台湾戦争(有事)のケースで、日本に想定されるシナリオと論理の必要性。
敵基地攻撃能力や防衛力強化の政治判断の背景にある「きな臭さ」をうかがい知る情報だったが、核などの旧態依然とした武力兵器の数や予算が戦争の優劣を決めたり、戦争回避のために軍備が重要なのか・・・、などなど議論を尽くさなければならないと感じた。
プーチン、習近平、金正恩・・・独裁者と言われる人物個人が暴走を引き起こすのかについても疑問を感じた。
22-30 -
Posted by ブクログ
2022年2月24日、ウクライナ戦争(ロシアのウクライナ侵攻)開始
YouTubeにその解説動画をあげ続けて一躍有名になった、テレビ東京のニュースキャスターさんによる本です。
開始から約4ヶ月の戦争の経過や世界各国の関わりの状況が冷静かつ分析的にまとめられています。
またウクライナ戦争によってリアルに私たちの心配ごとになった戦争というテーマについて、読者がより深く向き合うことを要請しかつそれを支援しようとします。つまりこの戦争の遠因と考えられる20世紀以降のロシア•ヨーロッパ周辺の歴史の概略解説や、さらに私たちに関わる問題として中国による台湾侵攻の具体的な想定シナリオが述べられています。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2年前(2022年8月)に出た前著の続編とも言える内容。
「えっ、2年も経ったのか!?」と一瞬驚いた。が、その後、世界は2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻の延長とも言える時間を過ごしているとも言える。
前著が、ウクライナ戦争を中心に、翻って、日本の現状、台湾有事を考えるということで、終盤は対中国、そこでの日本の論理を展開したが、本書は、さらに視野を広めて、多くの当事者の論理を分析している。
それもやむ無し、イスラエルのガザ侵攻などもあったものだから、ユダヤの論理、パレスチナの論理と、語らなければならない当事者が増えている。
願わくば、もうこれ以上、”当事者が”増えない -
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読むきっかけは英会話の先生からのアドバイスでした。
「日本ではこんな良い本が出ているけれど、君の周りでは読まれているのかな?」という煽りのような質問。
「いえ、名前も聞いたことがありません」と返すのが精一杯でした。
普段は古典を中心に読んでいるので、発刊されて1年以内の本を読むのは新鮮です。出てくる時期、ワード、状況がテレビの報道と一致するからです(古典の場合は、数十年、数百年前の事情を考慮しないといけません)
その新書で読んだテーマは、ウクライナに対するロシアの侵略について。
なぜロシアの電撃作戦が足止めを受けることになったのか?
どうしてウクライナは、小国ながら大国ロシアからの猛攻に -
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ネタバレウクライナ戦争開戦(2022/2/24)前から、たまたま見ていた「テレ東Biz」の豊島キャスター著作。開戦半年という絶妙のタイミングで出してきた。
振り返るつもりで読んでみたが、もはやかなり先を見通して、中国台湾戦争勃発を視野に、如何に日本は論理を組み立てていくかというところまで話している。
第1章、2章は開戦に至る経緯などの反芻にほどよい。
第3章「戦時下のウクライナから」は、テレ東BizなどメディアでUpdateした情報収集したほうがよいかな(7月以前の情報で、2か月ほど古い)。第4章「ロシアと戦う国々の論理」は、もはや参考程度に。
第5章「プーチン大統領暗殺は起きるのか?」は