豊島晋作のレビュー一覧
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【はじめに】
テレ東Bizの動画でウクライナ戦争に関する情報を積極的に発信をしていた豊島晋作。動画もほとんど見たと思うが、フェアな視点で安心して見ることができた。報道局の元モスクワ支局長を務めていてロシアの状況にも通じている同氏が、まだ終りの見えないこのタイミングで書籍にまとめたものだ。
【概要】
本書の構成は以下の通り。
第一章 ”終末の時代”再び
第二章 ウクライナ戦争はなぜ起きたか
第三章 戦時下のウクライナから
第四章 ”ロシアと戦う国々”の論理
第五章 プーチン大統領暗殺は起きるか?
第六章 中国・習近平の「台湾侵攻」
第七章 試される「日本の論理」
第一章では現状の分析を行い -
Posted by ブクログ
テレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」のメインキャスターが
自分の体験を基にまとめた本。
鉄則が22並んでいるが、MICIかどうかはよくわからない。
思いつくままに綴ったもの、と理解した。
自分の体験と重なるところも多々あった。
日頃部下に指摘していることも。
【鉄則8】「つま先」で伝える
はそうだ。「つま先」なんて言葉は使ったことはないけど、
要は 相手が聴きたいのは何よりも結果 ということ。
物語の最初の方から話を始めてしまう人が多い、と。
まさにこれ!
まあそれ以外も伝える技術は頷けるものばかり。
相手が聴きたいこと、中学生、30秒、引き算、見える話、、
聞く方はむし -
Posted by ブクログ
主なトピックは、
・台湾有事による米中戦争のリスク
・イスラエルとパレスチナの対立
・ウクライナ戦争
・グローバルサウスのリーダーとしてのインド
という誰もが知っているものを扱っている。
また2024年7月に刊行された書籍なので、国際政治を扱うものとしては、情報としても少し古く感じる。
ただ今ある国際問題を、それぞれの国の立場・歴史・文化等から考えて、それぞれの国の論理として纏めている点がすごく良い本だと思った。
特に、イスラエルの論理に強く心を揺さぶられた。パレスチナへの過度な攻撃で世界中から批判されているイスラエルには、これまでサイコパスなのか…?という印象しか持っていなかったのだが -
Posted by ブクログ
なぜ戦争が起こるのか、各国の立場から偏りのない解説をしてくれる。
同じような本を何冊か読んでいるので目新しさはなく、内容もやはり、米中戦争、台湾有事、イスラエルVSパレスチナ、ロシアウクライナ戦争、超大国インドに絞られている。
地政学的な印象もあるけど、本書は特に各国の論理を明確に伝えているので、わかりやすくておもしろい。
イスラエルが国際社会のルールや要求に従わないことが不可解ではなくなったし、日本も他力本願ではなく自国は自分たちで守る意識が必要なのだと思った。
ロシアはウクライナとの戦いで、経済制裁や若年層の人口減少のダメージがある一方、失業率が歴代低水準になったなど、各国の状況をかいつま -
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今の国際政治、特に戦争リスクの高い米中、パレスチナとイスラエル、ロシアとウクライナ、さらにこれらの勢力を取り巻く台湾、インド、日本を含めた国際関係について、冷静で中立的な立場からとても分かりやすく解説されている。
経済だけが最重要な時代は終わった、とする冒頭の一節にまず興味を引かれる。米中対立とその間にある台湾半導体の影響力により、サプライチェーンの断絶リスクは常にある。
戦争のリスクを戦争可能な「能力」と戦争の動機となる「意図」に分ける考え方に納得した。
イスラエルとハマスのそれぞれの戦争の論理に、根深さと正義の難しさを感じた。
■トゥキュディデスの罠
覇権国と台頭新興国はいずれ深刻な -
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・卑屈にならず謙虚になる。高慢にならず自信をもつ。
・話してる自分を客観的に見る。
→世の中の人の8割程度は自分の話したいことを話している。
→今、聞き手は退屈してるな、話題や伝え方を変えよう、と話しながら適切に素早い判断する。
・一番聞きたいのは他人から褒められた情報→具体的に褒める
・聞き手にとっての再現可能性を意識してはなす。自分にも同じように成功できるかも、と思わせるネタを。
→部下には自分の失敗談+そこから得た学びをセットで伝えると聞いてもらえる確率上がる。
・他社の利益のためなら怒りを出してもOK。ただし、自分が正しいときほど感情は抑え、自己開示しながら伝える
・究極的には怒 -
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ネタバレ__日本を含めて平穏に暮らす国家に住む人々が「平和」というときは、自分たちに「現状維持勢力のバイアス」がかかっていることが多い。
平和への現状維持バイアス。他者の論理を知ることで、私たちの論理の偏りにも気づきますね。
・・・
前提として、
国家の意図と能力に注目する。
能力があれば、脅威が存在する。
意図とは各人間集団が歴史や経験を通して形成してきた論理。
この論理を読み解くのは簡単ではないのだけれど、
この本では主にアメリカ、中国、台湾、ロシア、ウクライナ、イスラエル、ガザ、インド、そして日本についてそれぞれ考えが提供されています。
国家としての意図、国の政治制度によっても -
Posted by ブクログ
【星:4.5】
ウクライナ戦争を題材として、日本を取り巻く世界情勢を分かりやすく説明してくれている。
この本を手に取ったのは、ウクライナ戦争がなぜ起こったのかを知りたかったからであったが、その点については当然に詳しい説明がなされている。
その説明も、これまでの歴史やその歴史を踏まえたプーチンの考え方など、多面的な考察がされており、かつその説明も多すぎず少なすぎずでちょうど良い。
そして、ウクライナ戦争を踏まえ世界がどう動くか、そしてその動きに対する日本の課題への説明と繋がる。
ここでは台湾有事を中心に説明されており、日本として危機に直面していることを今更ながらに実感することができた。
世