山岡由美のレビュー一覧

  • レジリエントな社会 危機から立ち直る力

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    成長、持続可能性のための扉を開くものとして「レジリエンス」の概念を詳述しています。かなり理論的な本です。

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    2024年09月12日
  • アメリカ経済 成長の終焉 下

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    【アメリカ経済 成長の終焉】
    まず最初に、めちゃくちゃ面白かった。150年の経済を俯瞰すると見えてくる物語。以下、ただのまとめになっちゃったけど、そのコンセプトが一番面白い。

    生活水準を測る上で取り込みやすい一人あたり実質GDPは、イノベーションとそれに続く改善の影響を捉えられていない。なざなら、それは市場で取引される財産だから。生活の質の向上、例えば白熱電球が灯ること、内燃機関で移動が可能になることの変化は、実質GDPでは説明できない。
    一方で、経済史を俯瞰する上で、同じレベルで示せる指標はない。そこで、イノベーションの影響を生産性の上昇も含めて考慮した成長は、どのような結果になるのか。

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    2019年03月06日
  • 中国の盛衰 試験・専制・安定性・科学技術

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    ネタバレ

    EAST =試験 専制 安定性 科学技術
    秦 短命  スケールとスコープの複雑さ

    科挙=官僚機構 →反対派が減少  政治的競争や領土競争も頓挫 →科学技術の遅れ
    現在の中国 14億人の思想 価値観 行動の均質化 実績主義 ≠専制≠民主制
    中国は政体を装った組織  共産党員9600万人 民間企業に党支部
    中国 M型経済 事業部型・情報過多克服 地方自立 ソ連U型 機能的専門化・効率化
    中央集権的人事システム GDP寄与度 階層化と手順 少ない規範
     専制 組織宗教なし ブルジョア階層なし 大衆の高い識字率
     新しい考えや自然現象の探求よりも儒書の吸収
     紀元前のシステムの継続  レームダック

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    2026年06月25日
  • 日本の長い戦後――敗戦の記憶・トラウマはどう語り継がれているか

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    読みにくい。関心あるテーマなんだけど、気乗りしない文章なのか、なかなか読み進められなかった。

    最初の方は飛ばし読み。

    個人史と家族史、新聞などメディアでの表現、教科書での歴史問題の書き方といった、様々な媒体での文化的トラウマ・記憶の伝達のあり方と内容は興味深い。

    政治的パフォーマンス。
    アジア諸国・南大洋州の国々への加害行為と、加害に対する反省。

    国家は信用できない。信頼なんてなお一層不可能。
    政治家・国家が暴走しないようにするための憲法を、タガが外れているような、ご都合主義の政治家ぎそれを改変しようとする。
    この書籍が書かれた時より、一層世界的紛争・戦争が引き起こされ、被害者が増える

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    2026年05月27日
  • ナチス逃亡者たち ――世界に潜伏、暗躍したスパイ・武器商人

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    近ごろ自然災害が日本各地で発生しているが、これらは見ようによっては平和な日本(と思っている)に対する神の啓示(すでに諸外国ではいろんな脅威が発生してしまった)なのかもと思ってしまうような本の内容だった。

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    2025年03月18日
  • ナチス逃亡者たち ――世界に潜伏、暗躍したスパイ・武器商人

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    第二次世界大戦の終結は世界にハッピーエンドを与えた訳ではなかった。
    当時世界に衝撃を与え、歴史に傷跡を残したナチスが簡単に滅ぶわけがない。彼らは潜伏し、世界史の裏側で暗躍を続けた……。
    衝撃作だった。フィクションよりも凶悪で、冷徹な現実がここにある。

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    2024年07月17日
  • 穀物の世界史 小麦をめぐる大国の興亡

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    飢えから解放されて産業革命が始まる。穀物増産があって産業革命がある。
    とっつきにくくとても難しい本だったが、最後、ロシア革命の事例の後とても良いことを言っていた。飢えた人はたやすく統制できる。だが、暴君と農村等結びつけている縄をもつれさせる方法を知識人が革命家に示せば、革命が始まることもある。もう一度読み直してみようと思う。

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    2024年03月09日
  • 民主主義のルールと精神――それはいかにして生き返るのか

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    民主主義について、人民(国民)、政党、メディアといった構成要素やその理念に沿った健全さを保つために必要なルールについて語っている。あくまで欧米風の民主主義について語っているため、中東など文化的に相容れない可能性のある環境について触れられてはいない。とはいえ、昨今、民主主義国家において権威主義がそれを打ち砕こうとする中、曲がりなりにも民主主義国家に住む者として学ぶに値する内容だと思う。もとから権威主義的な国家より、民主主義の中からそれを侵食しようとする権威主義のほうがより危険であろう。

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    2022年12月14日
  • 世界を変えた「海賊」の物語 海賊王ヘンリー・エヴリ―とグローバル資本主義の誕生

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    大きな事件・事柄は世の中を改善・改良・修正する。その大きな動きがこの「18世紀に出現した海賊」だったということ。その主は組織で公平平等な報酬体制、医療保険、労働組合、海上における海上法律、海上保険・貿易経済(国家間関係)などとある。日本は特にこの改善・改良・修正は伝統を基準とし頑として変わることはなく、一度決めた事は非常に細かく隙がない。余程大きな事件・変化がない限りだ。今後はそれが続く限り、日本の進展、発展できない国になってしまったのか、残念だ。

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    2021年11月05日
  • 鉄道への夢が日本人を作った 資本主義・民主主義・ナショナリズム

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     日本人は無自覚に鉄道の有用性を信じている。
     資本主義、民主主義、ナショナリズム、この三つの要素が鉄道とともに日本独自の発展を遂げることになる。
     最初は、鉄道でなくてもよかった。
     それがいつの間にか鉄道でなくてはならい、鉄道は必ず役に立つ、そのような信仰が生まれてきた。

     著者は香港人、外国から見ると日本の鉄道信仰は奇異に思えるのだろう。
     外国に比べ、狭い国土に鉄道を張り巡らせることは尋常ではない。

     そこが日本人の視点と違う。日本人は、鉄道ができたからこそよかった、という結果から鉄道の有用性を信じている。

     なぜ鉄道でなくてはならなかったのか。
     根本に立ち返った視点が新しい。

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    2015年11月09日