森光子のレビュー一覧

  • 吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日

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    19歳で吉原に売られた女性の日記。なんだか一見かわいい雰囲気の表紙ですが、中身はかなり壮絶。こんな風に周旋屋に騙されて売られて、廓でも搾取されて、借金が減らないどころか、借金しなければ生活も回らない状況だというのが、綴られていく。最初の、自らの境遇を嘆き続けるあたりは痛々しくて、同じことが繰り返されていることもあり、読むのが苦しくもあるのですが、読みし占めるうちに彼女自身も花魁としての生活に徐々に馴染んでしまうのがわかって、それもまた痛々しい。

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    2012年05月07日
  • 吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日

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    心得も何もなくいきなり現場へ、というのに驚いた。
    金、金、金、の世界であるということや、楼主が業突く張りとは聞くけれど、本当にこんなだったんだねぇ・・・
    それにしても吉原が実際にどんなところか、もっと知られているのかと思ってた。何も知らずに売られてきて、もちろんその状況そのものは唾棄すべきものだけれど、あまりに初心だなあとちょっとビックリ。

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    2011年09月14日
  • 春駒日記 吉原花魁の日々

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    昔の遊女の方の日記といので、
    すごく悲惨な感じを想像していたけど、意外と淡々と毎日の出来事が綴ってあり驚きました。…劇的でないだけに、ほんの少し昔、これが日常だった日本の女性がいたと思うと、何とも言えない気持ちになってしまいました。

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    2010年12月14日
  • 春駒日記 吉原花魁の日々

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    『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』を読んだからにはこちらも読めねばね。だけど前作のほうがスリリング。こっちは女同士の噂話みたいな色合いも感じられて。とはいえ、花魁たちのどうしようもない毎日をここまでリアルに描いたものに出会ったことがなかったので、この本を読んだことはやっぱり貴重な体験でした。資料として吉原遊郭の地図が掲載されていて、そのあまりの広さに呆然。どれだけの数の女性がここで暮らしていたのか。公娼制度についてきちんと勉強したくなりました。

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    2011年08月06日
  • 吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日

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    解説が斎藤美奈子だから買った。中身は衝撃的。花魁がどんな仕事をするのかも知らなかった女の子が、千円ほどの借金のために吉原に連れて行かれる。どんな仕事をするのか誰も説明してくれない、あれよあれよという間に客をとらされる。すぐに病気になり入院する。退院したらまたすぐに客をとらされる。借金は一向に減らない。お腹が痛かろうが、気分がすぐれなかろうが休みはもらえず、とにかく毎日客をとる。江戸時代の話じゃないんだよ。大正時代の末…ってことは私のおばあちゃんとたいして歳が変わらないじゃないか。最後が『脱出記』だったのがせめてもの救いだけど、重たい本だった。

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    2011年08月06日
  • 吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日

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    1924年、大正末期、当時19歳の著者・森光子さんは親の借金のために吉原へ売られ、花魁となる。
    この作品は、花魁春駒となって過した廓での日々を綴った、記録と告発の書。
    ノンフィクションである。

    花魁の日常。
    月に一度の病院検査や入院時の辛さや、お客さんを呼ぶための苦労や、遣り手ばばあとの攻防、
    朋輩とても時には信じられず、楼主の強欲親父の無常な銭勘定に泣かされたり・・・
    こんな壮絶な日々のなか、よくこのような日記を綴ることができたものだと、おどろく。
    「妾(わたし)は、もう、日記を書くのも嫌やになった。当分止そうかしら。ペンをほうり出して、床にもぐる」とある。
    たしかに、こんな辛い日々を書き

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    2012年06月24日
  • 春駒~吉原花魁残酷日記~ 1

    無料版購入済み

    辛気臭い

    とにかく辛気臭い春駒w
    そりゃ望んでk来たところではないから受け入れられないのはわかるけど、年齢考えたら幼稚すぎるというか。

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    2025年09月02日