あらすじ
これが花魁のリアル
大正13年―――
親の借金のため何も知らぬまま
吉原に売られた19歳の光子。
花魁・春駒として遊廓で
働くことになったが……
実在した花魁の手記
『光明に芽ぐむ日』『春駒日記』を基にした
大正花魁残酷物語。
感情タグBEST3
匿名
実際の日記が原作なので、主人公の心の整理がつくのは、一般の創作ものとはちがって少しゆっくりです。何をするところかも分からずに預けられたらそれはそれは怖かったでしょう。
興味深い
大正時代の吉原の花魁を描いた作品。
実は原作者の「森光子」というのは当時の実在した人物であり、この物語の主人公そのもの。
後に周囲の支援を得て花魁を「自主廃業」し、「光明に芽ぐむ日」「春駒日記」の2つの本を出版している。
本作はこの2冊を原作としているのだろう。
巻末にズラリと「参考文献」が並ぶように、良く研究されていると思う。
これをマンガ化してほぼ100年ぶりに再び世間に出すことは、十分意義のある事だろう。
一方、タイトルにある「残酷」のフレーズは人の目を引くために付けたとしか思えず、正直余計に感じる。
もう少し気の利いたタイトルにすべきではなかったのかと思われ、この点は非常に残念。
絵はハッとするほど美しい時と、そうでない時とが混在しており、ちょっと安定感に欠ける。
また、「残酷」を強調する意味で絵にも強調された面が多く、これに関しても非常に残念。
内容に関しても、基本が実話なのでしっかりしてはいるが、やはり強調されている面があるように感じる。
という事で、マンガとしての完成度はそれほど高くはないが、貴重な原典を蘇らせたという点を評価して星4つ。
単純なマンガ作品として見れば、星3つというところか。
(マンガとしてなら、「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋」の方がよほど上だと思う)
匿名
残酷
吉原遊郭の漫画は数多いですが
大体は身請けの優しい旦那が出てきてハッピーエンドみたいになる
のが多いのですがこれはダークエンドになりそうです。
Posted by ブクログ
大正時代の吉原で働く花魁の物語。実在の花魁の手記を基に描かれているのだとか。紫君が一緒に泣いてくれたことで救われた気がする。真珠夫人、柳原白蓮もこの時代だっけ。