小保方晴子のレビュー一覧
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ScienceFictionsと同等の衝撃を受けた。
まず、陰謀論では無く私達はマスコミよって情報操作されられていることがある。
それは「STAP細胞と呼ばれるものはあると実証されているがSTAP【幹】細胞は実現していない」ということだ。この違いはなかなか私みたいに薄く知っている位の人達は一緒くたにしてるのでなかろうか。恐らくこの違いを報道などでグラデーションというか曖昧にする事で小保方氏を悪人として仕上げ安くして行ってるのでは無かろうか。
その2つは何が違うのか、リーダーである小保方氏に何でその幹細胞が実現出来ないのかが時系列で書かれているしそれは読めばなるほどそりゃ無理だわ…となって -
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この本の中で述べられている例えばキメラ実験のような生命科学の実験が上手くいくかどうかは、研究者の手腕というか本当に手先の技術によるところも多く、かつ理学や工学と違って確率・統計的で誰がやっても同じようにいくものではそもそも到底無いということがよく分かった。笹井氏のNature連発でリジェクト無しは確かに桁外れの才能と力量。理研CDB…若山氏の小保方サンプルの無許可抜き取り疑義…捏造判定…NHK報道…日本全体での小保方氏への過剰なまでのバッシング…笹井氏の自殺。当時の偏見に満ちた週刊誌のウェブ記事を見返して、マスメディアとそれに踊らされ一個人を総攻撃してしまう群集心理のエネルギーの恐ろしさを感じ
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大学、研究業界の闇。結局偉そうにしている人には誰も逆らえないし、平気でハシゴを外してくる権力者もいる。今はそのことを知っているが、学生だった当時、私はちょうどこの頃すごく勉強していて、小保方さんが泣き寝入りしているように見えてならなかった。学校の先生は有名大学に入って学者になれば怖いものなしと言っているけど、勉強してもこんな風に辛い目にあうんだと思ったことを覚えている。小保方さんの周りの人はあまりうろたえてなかったから、小保方さんばかり辛そうでかわいそうだなと思った。記者会見で小保方さんの絶望している様子に罪悪感は感じられず、むしろ本当に信じてほしいと訴えていたように記憶している。
山梨大の若 -
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小説よりも小説的、一方でリアリズムに満ちた作品だった。この読後感は、10年以上前に読んだアンネの日記に似ている。
現実に起こったことなのに、小説よりも奇異で無惨で情けなく、不条理にすべてを奪い去り、見返りもなく終わる。悪い者は明らかにされず、ただ不条理な結末を受け入れるしかない。序盤には楽しい日常の日々や将来の希望が語られ、自分の関与できないところで大人や組織の思惑や私欲がうごめき巻き込まれ、耐え忍んだ上にようやく浮上できそうな希望が見えたところで徹底的に叩き落とされる。その様子や経緯が重なってくる。
私は専ら小説が好きだった。大人になってから心動かされる小説に出会えることがほとんどなくなって -
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読み終わって、強いいきどうりを覚えた。何か月間毎日のように報道されていた、小保方氏のSTAP細胞事件。一方的な報道に違和感を感じていたが、こういう事だったのかと納得。何故この本があまり話題にならなかったのか?政治的な意図も感じる。実名を挙げて個人を糾弾しているが、ほぼ事実だろうと確信。山梨大学/若山教授、毎日新聞/須田記者、NHKスペシャルの記者の罪は重い。著名な科学者を葬り、前途ある科学者の将来を完全に奪ってしまった。売名をしようとする行為、自分だけ儲ければいいという考えは浅ましいとしかいいようが無い。須田記者の著作の前に出版されていたらという思いも湧いてくる。
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小保方晴子日記 中央公論新社
2014年12月31日から
16年10月10日までの日記
理研と言う企業と学会と早稲田という母校とマスコミに
あるいはその裏に隠れた巨大利権である
政府を巻き込んだ世界の製薬業界と官僚と
その更に深く控える闇の組織に
行く手を阻まれた小保方晴子さんの逃亡記
ホトンド殺された状態と言っても過言ではない
四面楚歌の中でその体験を
ドキュメンタリーとしての手記「あの日」を
執筆して行く自分を俯瞰しながらの日記の公開である
調べもしない報道と言う名の広報や
ゴシップ記事で当てようとするゴロツキに
痛めつけられろと同時に
それを鵜呑みにした井戸端会議のヤッカミやら
鬱憤 -
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胸が詰まります
報道の相次いでいた当時は、同じ30代の女性として、苦境に立たされている彼女に同情を感じていました。
一般人の彼女がマスコミによってひたすらあら探しをされ虚像を作り上げられていくことへ驚き、恐怖感を持っていました。
常に誰かが槍玉にあげられている昨今ですが、科学の論文で、最終的に自殺者まででてしまったことは本当にあり得ないほどで、マスコミの対応は自制心のかけらもなかったと思います。
彼女の心境を本書でくわしく知ることとなり、当時マスメディアに感じた幼稚な暴力性が、当事者にとっていかほどの試練だったのか、垣間見ることができて非常に胸に残りました。
本人は反論したいことが山ほどあるだろうと、当時全く -
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当事者からの真実の訴え
毎日新聞・須田記者の「捏造の科学者」は、どうも読んでいていてスッキリしない、違和感がぬぐえなかった。かの本は、単に須田記者の取材日記でしかなく、真実に近づいているとはとても思えなかったし、書名には悪意すら感じ、須田記者の妄執のみが伝わってきた。NHKスペシャルにしてもそうだ。
しかし、この本を読んで、ようやく真実は見えた気がする。前半では、彼女の研究が徐々に乗っ取られていく様が見事に描かれている。後半は、終わりなきジェットコースターのような拷問だ。
世間は既に彼女のことを忘れていた。しかし、自分から蒸し返す勇気には拍手を送りたい。
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小保方さんに研究をさせて下さい
このスタップ細胞事件(敢えてそう呼びたい)はまるで東京裁判みたいだと以前より思っていました、戦争責任を全て東条英機一人に負わせて私は関係ないと逃げる輩、マスコミも無責任な報道で世間を煽り開戦へと導き、敗戦すれは悪いのはこいつですと世間を煽る
ちょっと常識ある人ならノーベル賞級の研究、発表を掛け出しの若い研究者一人でやるわけ無いだろ、見てなかった、知らなかったで片付けるな、トカゲの尻尾切りも良い所
これで世間にも小保方さんの言い分(自分の擁護も有ると思うけど)思いは伝わったと思います
でも小保方さんにはこれ以上はこう言った暴露本は出さないで欲しい、人間の醜さが見えて気分が悪くなりま -
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新聞で出版を知った中学3年の頃から興味のあった本。社会人3年目になってようやく読むことができた。
前半は細胞の説明が多く、流し読みをしていたので自慢ともとれる言葉が印象的だったが、後半からの騒動時の心境が語られ、ひき込まれていった。
・研究は求める結果から逆算して進めるため、その結果に導かんとする研究方法や論文の根拠(写真や図など)が主観に寄せて修正されてしまうこと
・小保方さんが優秀で複数の研究室に引っ張りだこだったこと、若く謙虚で多くの人を頼りにしており研究の主導権が色んな人に渡ったこと
・研究者という、先の見えない実績を求められる世界で甘い汁を吸おうとした人がいたこと
これらが原因で -
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前半はシンデレラガールとして師事する教授陣にも最も優秀な学生と可愛がられ、とんとん拍子で早稲田、東京女子医大、ハーバードを経て理研へと名だたる研究機関を渡り歩く。いわゆるSTAP現象によるキメラマウスを作成するとなったところから、人生の大転換が訪れる。関係者一同フルボッコの大惨事。各々の自己防衛や組織防衛などの結果、スケープゴート化される。同時にマスコミ各社の取材体制はハラスメントを超えた暴力。純粋なSTAP現象そのものが存在するのなら、どこかの富豪で研究を援助してくれる人が居たらいいのに
5/29再読
衝撃的だったので早速再読。リンパ球以外の臓器から抽出したSTAP細胞で若山先生が小保方さ -
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一時世間を揺るがした
事件も、忘却の彼方に
消え去ろうとしている。
事件そのものを知らぬ
若者も増えてるだろう。
仕組まれた出来レース。
マスコミを避けようと
すれば逃げたと言われ、
向き合えば揚足をとり
人権などおかまいなく
糾弾される。
反論しても世論に扇動
されて事実が捻じ曲げ
られ、
頷けば不正を認めたと
見做される。
公に完璧を求める風潮。
不道徳への過度な責苦。
そしてなにより多勢を
盲信する愚かしさ。
本来是正すべき不正義
は見て見ぬふりのまま、
典型的な弱虫よろしく
すでに弱りきっている
人に容赦なく牙を剥く。
しかも匿名で・・・・・・
膝をついている背 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『STAP細胞はあります』
と言った理由が書いてあった。
事件当時は、不正して研究成果をでっち上げたのかなと思ってたけど、この本に書いてある事が真実なら全然違うんだなと思った
また、たとえ不正があったとしても1人の人間を追い込む姿勢は社会として如何なものかと思った
研究内容など、新発見ならその分野の専門家でもちゃんと分からないんじゃないかなと思う
それを、外部から粗探しをして潰しされたという主張もある程度納得出来た
論文に間違いはあったんだろうけど、論文発表時は筆頭著者を取り合ったけど、取り下げの時は小保方さんに責任を擦りつけ、理研は出稿料まで請求するとは酷いなと思った。理研の様な組織が、本当