【感想・ネタバレ】あの日のレビュー

あらすじ

STAP騒動の真相、生命科学界の内幕、業火に焼かれる人間の内面を綴った衝撃の手記。1研究者への夢 2ボストンのポプラ並木 3スフェア細胞 4アニマル カルス 5思いとかけ離れていく研究 6論文著者間の衝突 7想像をはるかに超える反響8ハシゴは外された 9私の心は正しくなかったのか 10メディアスクラム 11論文撤回 12仕組まれたES細胞混入ストーリー 13業火etc.

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当事者からの真実の訴え

毎日新聞・須田記者の「捏造の科学者」は、どうも読んでいていてスッキリしない、違和感がぬぐえなかった。かの本は、単に須田記者の取材日記でしかなく、真実に近づいているとはとても思えなかったし、書名には悪意すら感じ、須田記者の妄執のみが伝わってきた。NHKスペシャルにしてもそうだ。
しかし、この本を読んで、ようやく真実は見えた気がする。前半では、彼女の研究が徐々に乗っ取られていく様が見事に描かれている。後半は、終わりなきジェットコースターのような拷問だ。
世間は既に彼女のことを忘れていた。しかし、自分から蒸し返す勇気には拍手を送りたい。

3
2016年02月09日

購入済み

小保方さんに研究をさせて下さい

このスタップ細胞事件(敢えてそう呼びたい)はまるで東京裁判みたいだと以前より思っていました、戦争責任を全て東条英機一人に負わせて私は関係ないと逃げる輩、マスコミも無責任な報道で世間を煽り開戦へと導き、敗戦すれは悪いのはこいつですと世間を煽る

ちょっと常識ある人ならノーベル賞級の研究、発表を掛け出しの若い研究者一人でやるわけ無いだろ、見てなかった、知らなかったで片付けるな、トカゲの尻尾切りも良い所
これで世間にも小保方さんの言い分(自分の擁護も有ると思うけど)思いは伝わったと思います

でも小保方さんにはこれ以上はこう言った暴露本は出さないで欲しい、人間の醜さが見えて気分が悪くなります
もっと未来に繋がる建設的な、人間の神秘、可能性を書いた本を出して欲しいです

誰か(日本なんかよりアメリカかが良いなぁ)小保方さんの好きな研究をさせてやって下さい
ただ科学が大好きだった女の子だったのにね、どうしてこうなるの??

3
2016年02月03日

購入済み

胸が詰まります

報道の相次いでいた当時は、同じ30代の女性として、苦境に立たされている彼女に同情を感じていました。
一般人の彼女がマスコミによってひたすらあら探しをされ虚像を作り上げられていくことへ驚き、恐怖感を持っていました。
常に誰かが槍玉にあげられている昨今ですが、科学の論文で、最終的に自殺者まででてしまったことは本当にあり得ないほどで、マスコミの対応は自制心のかけらもなかったと思います。
彼女の心境を本書でくわしく知ることとなり、当時マスメディアに感じた幼稚な暴力性が、当事者にとっていかほどの試練だったのか、垣間見ることができて非常に胸に残りました。
本人は反論したいことが山ほどあるだろうと、当時全く関係ない立場の私でも思っていましたので
本書で一端でも 吐き出すことで先にすすめたらいいな、と彼女の今後を応援したいです。

1
2016年03月02日

Posted by ブクログ

ScienceFictionsと同等の衝撃を受けた。

まず、陰謀論では無く私達はマスコミよって情報操作されられていることがある。

それは「STAP細胞と呼ばれるものはあると実証されているがSTAP【幹】細胞は実現していない」ということだ。この違いはなかなか私みたいに薄く知っている位の人達は一緒くたにしてるのでなかろうか。恐らくこの違いを報道などでグラデーションというか曖昧にする事で小保方氏を悪人として仕上げ安くして行ってるのでは無かろうか。

その2つは何が違うのか、リーダーである小保方氏に何でその幹細胞が実現出来ないのかが時系列で書かれているしそれは読めばなるほどそりゃ無理だわ…となってくるであろう。

この手記には明らかにある氏を告発するような書き方がされている。私にバイアスが掛かっているとは思うけど、それでもなるべく俯瞰的に見ても大学、研究施設、科学誌、米国の大学、周りの状況を鑑みても急すぎる方向転換や打ち切り。ただ、状況証拠だけで物質的な証拠が乏しいのがもどかしい。周りも解っててやってる。ごめんねと言いながら殴り続ける。

マスコミとSNSの共同戦線黎明期の最大の被害者なんじゃなかろうか、と。

0
2025年11月23日

Posted by ブクログ

この本の中で述べられている例えばキメラ実験のような生命科学の実験が上手くいくかどうかは、研究者の手腕というか本当に手先の技術によるところも多く、かつ理学や工学と違って確率・統計的で誰がやっても同じようにいくものではそもそも到底無いということがよく分かった。笹井氏のNature連発でリジェクト無しは確かに桁外れの才能と力量。理研CDB…若山氏の小保方サンプルの無許可抜き取り疑義…捏造判定…NHK報道…日本全体での小保方氏への過剰なまでのバッシング…笹井氏の自殺。当時の偏見に満ちた週刊誌のウェブ記事を見返して、マスメディアとそれに踊らされ一個人を総攻撃してしまう群集心理のエネルギーの恐ろしさを感じた。結果として1人の教授の死と1人の研究者からの博士号剥奪と精神的・社会的抹殺につながってしまった。小保方氏自身というより、その界隈のトップ研究者達の織りなすどろどろの人間関係によって身動きが取れなくなり弱い立場の者がまさにスケープゴートとして巧妙に利用されてしまった印象。研究者間でのオーサーシップの問題も程度の差こそあれ板挟みは経験したことがあり、恐ろしいリアリティを感じた。STAP細胞が実在したとしても、その再現方法はノウハウの塊であり、小保方氏が研究から退き、笹井氏が自殺し、若山氏もそのテーマから遠のいた状況で半永久的に失われるのだろう。世界のどこかで同様の研究が為されたとしてもその過程で日本でのこの過去の事件とその結末を知って、なおそのSTAP再現を志せる人間がいるのだろうか。狭い日本の中で足の引っ張り合いと責任のなすりつけ合い、魔女狩りとかやめて欲しい。内容は胸糞で自身も業火に焼かれる無機物になった気持ちになった。

0
2025年05月16日

Posted by ブクログ

大学、研究業界の闇。結局偉そうにしている人には誰も逆らえないし、平気でハシゴを外してくる権力者もいる。今はそのことを知っているが、学生だった当時、私はちょうどこの頃すごく勉強していて、小保方さんが泣き寝入りしているように見えてならなかった。学校の先生は有名大学に入って学者になれば怖いものなしと言っているけど、勉強してもこんな風に辛い目にあうんだと思ったことを覚えている。小保方さんの周りの人はあまりうろたえてなかったから、小保方さんばかり辛そうでかわいそうだなと思った。記者会見で小保方さんの絶望している様子に罪悪感は感じられず、むしろ本当に信じてほしいと訴えていたように記憶している。
山梨大の若山先生のとても犯罪的な行動が書かれていたが、これが事実ならこういう人間が自分の名声や報酬と引き換えに日本の研究を破壊していくんだと感じられた。
本来シニアオーサーが問い合わせには対応するはずだったが常識を知らないメディアが騒ぎたて論文の筆頭著者である小保方さんに攻撃が向いたことは、研究者を目指している学生たちを震え上がらせたと思う。
何度も命を断とうと思ったと書いてあったが、なんの邪念もなく研究をしてきた人が、名声ほしさにまんまと人を騙す権威ある研究者に騙された、大きな権力と権力の間で憔悴しきっていく様子は読んでいて辛かった。
主犯は若山先生であるのに世間が小保方さんを捏造犯と責めたことは本当に愚かであり、笹井先生が亡くなったことは本当に残念だった。小保方さんは笹井先生の無念を晴らすために最後まで身を削ってでも諦めなかったんだなと思う。
辞表が受理された日が、一年前のネイチャーからアクセプトを受けたのと同じ日だったのはなんとも無念。

0
2024年10月08日

Posted by ブクログ

小説よりも小説的、一方でリアリズムに満ちた作品だった。この読後感は、10年以上前に読んだアンネの日記に似ている。
現実に起こったことなのに、小説よりも奇異で無惨で情けなく、不条理にすべてを奪い去り、見返りもなく終わる。悪い者は明らかにされず、ただ不条理な結末を受け入れるしかない。序盤には楽しい日常の日々や将来の希望が語られ、自分の関与できないところで大人や組織の思惑や私欲がうごめき巻き込まれ、耐え忍んだ上にようやく浮上できそうな希望が見えたところで徹底的に叩き落とされる。その様子や経緯が重なってくる。
私は専ら小説が好きだった。大人になってから心動かされる小説に出会えることがほとんどなくなっていた。図らずもここまで心を動かされる作品が小説でなかったことに、衝撃を受けている。
現実は小説よりも奇であり、それは体感するまで本当の意味で分かることはないのだと知った。

0
2024年03月03日

Posted by ブクログ

色んな人に読んで欲しいと思いました。当事者じゃないと分からない感情や人の悪意、日記の方も併せて読むといいですね。小保方さんのために何かしたいという気持ちになる人も多いのではないですかね。

0
2023年10月06日

Posted by ブクログ

とてもつらい内容だった。
過ちを繰り返さないために私たちに何ができるのか、深く深く考えさせられる。
科学の詳しいことはわからないが、少なくとも言えるのは、情報管理がひどく杜撰で情報統制が驚くほどできてない。そんな中で真実を証明するのは無理だと思う。

0
2023年03月21日

Posted by ブクログ

まったくの知識ゼロから興味があり読み始めましたが専門的な知識が多く入っており多くのことが学べとても楽しく読めた

この本に書かれていることのどこまでが真実だかはわからないが非常に考えさせられる1冊

0
2022年08月20日

Posted by ブクログ

読み終わって、強いいきどうりを覚えた。何か月間毎日のように報道されていた、小保方氏のSTAP細胞事件。一方的な報道に違和感を感じていたが、こういう事だったのかと納得。何故この本があまり話題にならなかったのか?政治的な意図も感じる。実名を挙げて個人を糾弾しているが、ほぼ事実だろうと確信。山梨大学/若山教授、毎日新聞/須田記者、NHKスペシャルの記者の罪は重い。著名な科学者を葬り、前途ある科学者の将来を完全に奪ってしまった。売名をしようとする行為、自分だけ儲ければいいという考えは浅ましいとしかいいようが無い。須田記者の著作の前に出版されていたらという思いも湧いてくる。

0
2020年04月25日

Posted by ブクログ

新聞で出版を知った中学3年の頃から興味のあった本。社会人3年目になってようやく読むことができた。
前半は細胞の説明が多く、流し読みをしていたので自慢ともとれる言葉が印象的だったが、後半からの騒動時の心境が語られ、ひき込まれていった。

・研究は求める結果から逆算して進めるため、その結果に導かんとする研究方法や論文の根拠(写真や図など)が主観に寄せて修正されてしまうこと
・小保方さんが優秀で複数の研究室に引っ張りだこだったこと、若く謙虚で多くの人を頼りにしており研究の主導権が色んな人に渡ったこと
・研究者という、先の見えない実績を求められる世界で甘い汁を吸おうとした人がいたこと

これらが原因で責任の所在が曖昧になり、リケジョの星として目立っていた小保方さんが、矢面に立たされたことが伺えた。

小保方さんが特に戦犯だと話す、若山先生の主張が書かれた記事も読んだ。主観はそれぞれだなと感じ、真実は人の数ほどあるという整くん(ミステリと言う勿れ)の言葉を思い出した。
「あの日」がどの日を指しているのかはわからないけど、科学は正しいことだけが残り、事実を映し出す優雅なものだと期待していた小保方さんの失望は、計り知れないものだと感じた。

物事を多面的にみたい、色んな人の意見を知りたい、盲目になって人を批判する人間になりたくない。そんな考えで生きている仲間には、ぜひ読んで欲しいです。

0
2025年09月22日

Posted by ブクログ

天才的な研究者を日本はまた失った。マスコミは世間が喜ぶ方向へ時として事実を捻じ曲げて報道する。当時全く見えなかった事件の背景が彼女自身の目線から見た場合の受け取り方がよく分かった。彼女の失敗もあったけど研究者生命を奪い取るほどの事では無いと思った。政治的な圧力やマスゴミの偏向報道で若い有能な研究者が将来を絶たれるのは国のためにとっても残念で仕方がない。弱いものいじめの悲劇的な事件だと思った。

0
2025年05月11日

Posted by ブクログ

前半はシンデレラガールとして師事する教授陣にも最も優秀な学生と可愛がられ、とんとん拍子で早稲田、東京女子医大、ハーバードを経て理研へと名だたる研究機関を渡り歩く。いわゆるSTAP現象によるキメラマウスを作成するとなったところから、人生の大転換が訪れる。関係者一同フルボッコの大惨事。各々の自己防衛や組織防衛などの結果、スケープゴート化される。同時にマスコミ各社の取材体制はハラスメントを超えた暴力。純粋なSTAP現象そのものが存在するのなら、どこかの富豪で研究を援助してくれる人が居たらいいのに

5/29再読
衝撃的だったので早速再読。リンパ球以外の臓器から抽出したSTAP細胞で若山先生が小保方さんの目の前でキメラマウスを作ったのであれば、彼はなぜSTAP細胞の存在を否定するのだろう。バレないようにES細胞を混ぜていたのなら、なぜそんなリスクを伴う非倫理的なことをする必要があるのだろうか。こんな騒ぎにならないと思って就職のために偽装したのか?以前須田桃子氏の本を読んだ時とは真逆の感想。物事は多元的に見ないとダメですね。でもまだ全容がつかめない。

0
2025年05月10日

Posted by ブクログ

男からみた小保方さんと、女からみた小保方さんって違うんだろうなと思った。
すごいよこの本!って妻にすすめたら一蹴された…。

0
2024年07月07日

Posted by ブクログ

一時世間を揺るがした
事件も、忘却の彼方に
消え去ろうとしている。

事件そのものを知らぬ
若者も増えてるだろう。

仕組まれた出来レース。

マスコミを避けようと
すれば逃げたと言われ、

向き合えば揚足をとり
人権などおかまいなく
糾弾される。

反論しても世論に扇動
されて事実が捻じ曲げ
られ

頷けば不正を認めたと
見做される。

公に完璧を求める風潮。
不道徳への過度な責苦。

そしてなにより多勢を
盲信する愚かしさ。

本来是正すべき不正義
は見て見ぬふりのまま、

典型的な弱虫よろしく
すでに弱りきっている
人に容赦なく牙を剥く。

しかも匿名で・・・・・・

膝をついている背中に
物陰から石礫を投げて
憂さを晴らしてる人は、

その醜い己の姿を自覚
しているのだろうか。

獲物を見つけた群衆が
いかに残酷になるもの
か。

著者の前途が穏やかで
あることを祈願します。

0
2023年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『STAP細胞はあります』
と言った理由が書いてあった。
事件当時は、不正して研究成果をでっち上げたのかなと思ってたけど、この本に書いてある事が真実なら全然違うんだなと思った
また、たとえ不正があったとしても1人の人間を追い込む姿勢は社会として如何なものかと思った
研究内容など、新発見ならその分野の専門家でもちゃんと分からないんじゃないかなと思う
それを、外部から粗探しをして潰しされたという主張もある程度納得出来た
論文に間違いはあったんだろうけど、論文発表時は筆頭著者を取り合ったけど、取り下げの時は小保方さんに責任を擦りつけ、理研は出稿料まで請求するとは酷いなと思った。理研の様な組織が、本当にそんな運営なのかと疑問に思ったが、これも外部からではわからないなと思った。

山梨大の若山教授や毎日新聞の須田桃子記者についてなかなか悪く書かれているが、調べたらその方達は今なお活躍されてるようで、悪事がバレてないのか、本書の記述に認識違い等があるのかどっちなのだろう

0
2023年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何が本当なのかわからないけど生徒を育成できなかった先生の問題はよく見えた。それ以外にも若山先生、NHK、理研、須田記などみんなクソすぎて読むのが辛い。

0
2022年12月15日

Posted by ブクログ

研究者は自分の信じる道を突き進める一途な人間でないと務まらないと思っているので、
STAP細胞問題が出た当初も小保方さんが何かちょっとした解釈を途中で間違ってしまっただけなんだろうと思っていた。
それなのにあんなに叩かれて可哀想だなとニュースを見るのが嫌になっていた。
今回数年経って真相がどうなのか気になり本を手に取った。
私が想像できないほどたくさんのドラマがあり人が関わり、波があったのだと思い知らされた。
こちらまで息苦しくなり、途中で何度も数日の読書中断をすることになった。
この本はあくまで小保方さんの視点で書かれていて他の人の主張も気になるが、一つ思うのは優秀な研究者を1人失ったんだなということ。
結局STAP細胞の真相はわからなかった。

0
2021年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マスメディアの怖さを知った。
当時、自分が研究者を志したいと思うきっかけになった。(今は研究者を目指してはいない)

0
2021年03月16日

Posted by ブクログ

彼女の側からの一方的な手記なので本当のところは知るよしもないが、かなりはっきり真犯人を暗示しているところに少し驚いた。最初の方は実験手順など科学的な記述が多く、ちょっと読みにくい印象。騒ぎが大きくなり、マスコミが騒ぎ出してからのどうにもならない大きなものに流されていくあたりの記述はかなり感情的で詳細がわからないのがやや微妙だが、迫力はあり、ついつい読み進めてしまった。

0
2020年11月14日

Posted by ブクログ

当時、STAP細胞について知るのはニュースくらいでした
これを読んであれは一方的な報道だったんだなと知る
でもほとんどの人は報道だけを鵜呑みにしている
と思うのでだとすると事実と異なることが世に流れて
いってしまっていたのでしょう
小保方晴子に起こった出来事を知ることができました
ひとり悪者にされた著者
とてもやりきれない

0
2020年03月29日

Posted by ブクログ

真実は藪の中。
ただそこは置いといても、マスゴミが情報操作を通じて作り上げる”ストーリー”と”善と悪”。
そして一度、悪と判定された人間に人権、プライバシーなど存在しない。餌を求めて低俗で下品極まりないハイエナどもが蟲の如くたかるのである(実名で糾弾されている須田桃子記者やNHKなど全く白こい顔をしてるものだから恐ろしい)

この本にある記述をすべて鵜呑みにすることはできない。それでも、確実に私は小保方さんの文章、思いに少なからず胸を打たれた。若山氏は説明責任を凡そ果たしていないと思われる。

繰り返し言うが小保方さんの言っていることがすべて真実かどうか、そんなことはわからない。
ただ、それを一方的に証拠不十分な段階で証拠十分に仕立て上げようと手段を選ばない、1人に全責任を押し付ける仕組みが機能していたのは間違いない。

非常に考えさせられる一冊である。

0
2019年09月16日

Posted by ブクログ

著者の一方的な視点から書かれているので、信用するしないは読んだ人の判断だと思う。

一人のみが持ち上げられ、糾弾された騒ぎだったように見えたけれど、少なくともそれだけは違うらしい。

前半、それまでやってきた実験の内容がが書かれ、細胞の種類などをメモしながら興味深く読んだ。

事件が起こってから最終章までは、ここまでされなくてもと気が重かった。

0
2018年12月03日

匿名

購入済み

同じ研究者としては同情する

お金をとってきてくれる上司には逆らえないのはよくわかる。Nature論文撤回の際に、STAP現象の再確認はできたのならヴァカンティ研へ行って別の雑誌に発表されたらよかったと思う。当分日本に戻れない覚悟で。キメラマウス作成は今のところ無理とあきらめられたかどうかがポイントでしょうね。本はよくできていて、同じ研究者としてとても興味深い。

0
2016年02月26日

購入済み

小保方晴子の未来を祈る

まだまだ若いです、健康に気をつけて!10年後20年後発展、幸福をお祈り申し上げます
これまで経験、苦労が将来、約立つと思います

0
2016年02月11日

Posted by ブクログ

この方の最初のニュースの時
おーーすごいねぇ~~
最近は 綺麗な人も 科学者になるんだぁ~
なんて 思っていたら 
捏造?!
ニュース見ていて 憤りを感じました。
自分も卒論を書いたので 論文というのは
一人では書けないというのに 
彼女だけ バッシングされていて 不思議でした。

だから どうして こういう経緯になったのか 解明できるのかな?
と 思って期待して読みました。

しかし、、必要なんだろうけど
最初の方は 科学のお話。彼女の研究内容や 
どんな風に 他の先生と関わってきたのかという事が書かれていました。
科学の内容は 読んだというより 見たという 感じです。

この本は 彼女の方からの 話なので
反対の話も読まなくては 捏造うんぬんに 関しては なんとも言えませんが
取材している人達の行動は ひどすぎますね。。。
他の本でも そうでしたけど
取材に対して きちんと対応しているのに
ある 部分だけ 切り取って 情報や 映像を出して
(メディアなどが)悪者と決めたら徹底的に その線の情報しか出さない。
できれば メディアの感情を入れないで 
中立に情報を 公開して欲しいと思いました。

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2023年12月28日

Posted by ブクログ

STAP細胞騒動、よく覚えてる。
可愛らしい女性(しかもこの本読んだら当時まだめちゃめちゃ若かったのね…、)が容姿だの割烹着だので異様にメディアに祭り上げられ、
疑義が生じたら一転、袋叩きにされ、STAP細胞はあります、の一言は意地汚い芸人に笑いを取るために真似され。
祭り上げられたときも叩かれたときも興味なかったけど、あの頃は目に入るもの全てが小保方さん関係だったのではと思うレベルの状態だった。
赤の他人の私でもそう思うので、小保方さんご本人はよく生き抜いたなあ、と思う。
いまSNSでの中傷が問題になってるけど、最近の事件と比べ物にならないくらい相当に酷かったと記憶してる。

この本を読んでも、すべての真実は分からない。
小保方さんの身から出たサビという部分は充分ある、文系の自分からしても それは甘いよ確認しろよ…とか、知らなかったで済ませちゃダメでしょ…というシーンも多かった。
一方でまだ駆け出しの一研究員の小保方さん1人が悪とされるべきものでもなかったのでは。そんなに権威実績のある若山先生たちが、不正に気付かないの?主導していた先生たちが矢面になんで立たなかったの?と思う。
化学って再現性があるものが認められるんだろうし、STAP細胞ありますって嘘ついたところで誰が得をするんだろう??謎のまま。

でもやっぱり、小保方さんの心を壊し、笹田先生を自殺に追いやるほど、彼らを追い詰める必要あったのか?という、メディアに対する疑念が1番。それだけは私も当時自分の目で見てたものだから、本書の情報も補完されて、やっぱりおかしいなと思う。あの時のメディアは真実を知りたい•報道したい、ではなくて、誰が悪いのかを報道したい、でしかなかったんじゃないか。
本当にすべきは、小保方さんの論文や研究に対する甘い姿勢を正せなかった体制とか、不正や不備を見抜けなかった仕組みに対する抗議だったんじゃないのか?

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

ここに書かれていることが本当なら、小保方さんが可哀想すぎる。
若山教授というのはとんでもない人なのか。
この本では、若山教授が悪のように描かれているが。
真相を誰か教えてくれ。

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

読むのがなかなかに辛かった
小保方さん自身は普通のポスドクだったのかなという印象
データ処理、バージョン管理、サンプル管理等が雑だったのは確かなんだろうけど、その辺の大学でポスドクやってるくらいであればそんなに問題にもならず、キャリアを積んでく上で改善されたりもしたんだろうに
先生の引きがやたら良く、またその先生が望んでいたデータを作り出していたからこそ、重用されて異例の抜擢に繋がったのかなと
ずっと見たかったデータを提示されたことで、そのデータの信頼性を十分に検証することなく突き進んでしまったのかな

若山氏に対する告発が後半は続いたが、本気で告発するならば図表、生データ、メールの公開等したらいいのに、書籍でつらつら恨み言を書くのは中途半端に感じる
STAP現象の再現には成功していた、としているが、誰も追試に成功していないことについての言及はない
若山氏から反論が出ることはきっとないんだろうな
もしかしたら本当に本気で、自分は騙された被害者だって信じているかもしれない

最も論理的に構築されるべき科学界は、時に理不尽に非論理的な力によって歪められる、ということを提示する本だった

0
2022年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とりあえずおぼちゃんは、権威のある2人の先生の間の板挟みになって(特に若山先生が悪者)今回の事件の被害者になったことがわかった。ゲルの切り貼りや実験ノートの件など、ネイチャー出す研究者がそんなことせんやろ〜と思ってたけど、やはりメディア側のとり上げ方が問題だった。

当時流行った「リケジョ」ワードも、女性研究者をフォーカスしたいメディア側の目論みがあったと思う。上げて落とすのはメディア側も美味しいんだろうなあ。

もちろん、おぼちゃんの言われるがままに流される感じや、研究者としての自覚が足りない故に起きたミスは許されないことかもしれないけど、あそこまでメディアに叩かれる必要はないと思った。

当時のマスメディア(今もそうかもしれないけど)によるおぼちゃんの叩きっぷりは見ていて酷いものがあったし、本人が受けた精神的ダメージは計り知れない。その点ではおぼちゃんは被害者だと思う。

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2022年10月25日

Posted by ブクログ

結局STAP細胞ってなんだったんだろうと急に気になり読んだ。
この本の内容をそのまま受け取ると、若山先生に騙され日本中から袋叩きにされ、マスコミにも粘着され精神的にも肉体的にも追い詰められて最終的に研究者としての道が閉ざされてしまった私かわいそうという事は読み取れたが、なぜ自分の研究の一部に不正があったことに気付かなかったんだろうという謎が深まるばかりだった。
殺意のこもった取材内容を送りつけてくる記者であると名指しで書かれていたマスコミ記者によるこの騒動の本も借りたので、そちらも併せて読んでいこうと思う。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

本の内容は私には評価出来ない。

しかし、リーダーのポジションでおこなったあらゆる判断が、個人の責任とする環境には戦慄を覚えた。相対的な価値が大事な世界なのだろうか、、?

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2020年03月13日

Posted by ブクログ

研究を志すまでから研究者人生が終わるまでの話。
山梨大の若山先生が問題だったという主張。
マスコミの取材のすごさを感じる。
世論やマスコミの流れの強さを感じる。

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2018年12月13日

Posted by ブクログ

学者というのは世間知らずのせいか、どこか歪んでいるのかもしれない。この本の内容は真実かどうかはわからないが、ここまで恨み事(本の中では否定しているが)を書く以上、真実の部分を含んでいるはずだが、まだ釈然としない事が多い事件だ。

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2022年09月10日

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