【感想・ネタバレ】小保方晴子日記のレビュー

あらすじ

STAP細胞騒動で理研を退職してからの650日間。精神科入院、博士号剥奪、手記の執筆……死の淵をさまよった、孤独な闘いの記録。『婦人公論』好評連載に大幅加筆。

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小保方晴子日記 中央公論新社

2014年12月31日から
16年10月10日までの日記
理研と言う企業と学会と早稲田という母校とマスコミに
あるいはその裏に隠れた巨大利権である
政府を巻き込んだ世界の製薬業界と官僚と
その更に深く控える闇の組織に
行く手を阻まれた小保方晴子さんの逃亡記
ホトンド殺された状態と言っても過言ではない
四面楚歌の中でその体験を
ドキュメンタリーとしての手記「あの日」を
執筆して行く自分を俯瞰しながらの日記の公開である

調べもしない報道と言う名の広報や
ゴシップ記事で当てようとするゴロツキに
痛めつけられろと同時に
それを鵜呑みにした井戸端会議のヤッカミやら
鬱憤バラシの標的とされて付け回される毎日に
精神を病み薬漬けになりながらも
出版社の担当編集者や瀬戸内寂聴と言う助け舟に救われ
薬を絶とうとするところまでの話

この後の行方が気にかかる〜

1
2018年06月16日

Posted by ブクログ

小保方晴子さんが世に出てこなくなってからの日記。
闘病記とも言える。
マスコミに追っかけられて、うつ病になって、本当につらそう。でもこの人はまたやっていけると思う。
行動力があるから。
病院を転院してから薬が合ってたのか本も執筆したり元気になっていって、そのうちマスコミに追っかけられてるからって病院も通わず勝手に断薬してしまったり。
支援者もいて、そこに逃げ込んだり。
寝込んでる時もあるけど、行動出来る人。
元気になってほしい。

0
2018年10月06日

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ネタバレ

小保方さんの「あの日」を読んだ後に彼女の本があれば読みたいと思っていてこの本を見付け読み始めた。
小説と言うより日記といった方がいいか?「あの日」を書き上げた時期の前後の時期の彼女の心の動きやその苦難の日々を彼女がこころの叫びとして書き綴ったエッセイであり日記だと思う。

あまりに理不尽な信頼していた教授や勤め先から受け続ける仕打ち、信じていた人たちの裏切り、あまりにも理不尽なメディアの仕打ちやストーリーを作った報道。人権無視も甚だしい学位取り消しありきの審査を進めた母校早稲田からの仕打ち。

その毎日を克明に記した日記には、この苦難を乗り越えるための苦行のような毎日が書き綴られている。

この本や「あの日」を書くためにフォローしてくれた編集者や寄り添ってくれた家族や親友。その中にも裏切ったり去って行った友や上司、体調不良を支えてくれた精神科医や法的に支えてくれた弁護士など、こころがこれでもかと言うほど打ちのめされながら必死で駆け抜けたあの事件の前後が克明に時系列(日記)という形で書き上げられてる。

瀬戸内寂聴さんとの出会いで心や弱った自分を支えてもらった事など、本当にこれで病気にならない方がおかしいだろうというような日々を乗り切ってこの本まで書いた彼女を褒めてあげたい。

彼女に研究という生きがいをまた取り戻せるのであればぜひその世界に戻して上げたいと思うが、ここまで日本のこの世界で叩かれたのでは難しい事だろう。

何がどこで狂ったのか?世界的な研究がどこでこんなおかしな事になったのか?元共同研究者であった若山教授のおかしな立ち回りはどう考えても許すことが出来ない。彼さえまともな対応や真実を隠さず話していればここまでおかしな事にならなかったのではないかと思う。

小保方さんがこれから何を書くのか、何をされてこれからの人生を生きて行かれるのか分からないが、これだけの逆境を生き抜いたのだからきっとこれから新しい人生を手に入れてもらいたいと願う。

出来ればまた新しい著書にも出会いたいと思う。

0
2020年05月08日

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今は何処で何をされているのでしょう?
自分だったらとっくに命をたっていただろうと思うような日々を耐え抜かれた彼女。
幸せでありますよう。

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2020年04月22日

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単純に読み物として面白い。
ピーチ姫の執拗なまでの攻撃と
この人の被害者感。
こちらから見ればみんなこっちに同情しちゃうよ。
確かにあの時のバッシングは異常だったけど
何だかんだ彼女は強かだ。
そしてあの日で感心した愛され力は
三姉妹の末っ子という事実で納得。
結局末っ子はなんだかんだ打たれ強い…

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2019年06月28日

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ちょっと「夜と霧」を思い出しました。

極限状況の中で必死で闘い、生き抜く姿に、癒しさえ感じました。これだけ辛い目に遭っても頑張っている人がいると。
自分も今精神的に辛い状況なので、毎日これを読んで勇気付けられました。

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2019年02月22日

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「あの日」に次ぐ2冊目。けど、時系列的には、「あの日」と同時進行になっている。ほとんどは小保方さんが苦しみに耐えている描写。闘病日記に近いかもしれない。これを読んでいて奥山貴宏著「ガン漂流」を思い出した。
ために出てくる明るい場面がせめてもの救い。パンを焼いたり、クッキーを作ったり、女の子の一面が見られたのもなんか新鮮。やはり、あれだけ注目とバッシングを受けたわけでその衝撃は想像に難くない。お店などを予約する際にも、本名は言いづらく偽名を使ったとか使わなかったとか・・・。相棒のエピソードでもあったが、確か法に触れそうな気がするので、書いてあったかは忘れた(ということにしておこう)。お姉さん(だったと思う)に二人目の子供が生まれ、抱っこしようとすると、「赤ちゃんはママだけ」と上の子に止められるところなどはちょっとほっこり。これを読んでもう一度「あの日」を読みたくなった。それから、小保方さんは小説家デビューしたらいいと思う。

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2018年09月18日

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文章を書くことに秀でている人。読みやすく、素直で、かわいくて、悲しくなる。私は当事者ではないので真実はわかりませんが、熱心に研究をしていた方なんだろうなという印象。時間が経っても、知らないところでずっと記者に追いかけられていたのは衝撃で、日本のマスコミのしつこさを恐ろしく感じた。

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2018年05月03日

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何気なく手に取ったら面白くて一気に読んでしまった。イギリス人女性殺害で逃亡していた犯人の手記に似た面白さ。悪いことしてる訳ではないのに世間の目から逃れるために、外に出られず、病院の診察も足がつかないように保険証を使わなくていい自由診療が可能な病院を探し、警察の事情聴取ではマスコミをまくために車を乗り継いだりと、緊迫感のある体験談が書かれている。精神科に通って抗うつ剤や睡眠薬を飲んで、その日に起こった出来事と体調の浮き沈みを主観的に書いているのは、南条あやの日記のような面白みもある。何より文章が上手い、基本的には起こったことが淡々と書かれているが、本人の感情がわかりやすく書かれている。読んでいてどういう気持ちなのかがよく伝わってくる。

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2021年02月28日

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まさに世界中を敵にまわし、集中砲火された事件。当然の帰結としてうつ病を発症し、人目を避ける生活へと突入。執拗なマスコミのみならず、知らない人たちからもバッシングの嵐。そんな中でも日記だけは欠かさずに記録できたのはすごいと思う。夏休みの絵日記ですら、最後にまとめてこなした私には理解不能の能力。文才もあるし。ずっと寄り添ってくれた宝物のような「親友さん」がいてくれて良かったと思う。救いが少ない話の中で、食べ物の描写が美味しそうだった。あと「神も仏もいない」と言った瀬戸内寂聴さん。さすが自称破戒僧。

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2025年05月21日

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とても強い方で、どんなに落ち込んでも最後には復活する。力の源となったのは今までの仕事のやりがいであると感じた。何か1つ、とてつもなく好きなことがあると、それを失ったとしても、強く生きようとする信念が手に入るのかもしれない。また、周りの人に救われたということも大きいと感じた。親友さんや、瀬戸内寂聴先生、海外の研究者など。やっぱり人間は一人では生きていけない。

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2021年02月28日

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さわやかな自分の好きな色味の空色のカバーに引かれ手に取り読んでみた。判官びいきでそれでいながら素直な自分としては、この本を読む前もだけど読んでもやっぱり小保方さんが悪いとは思えず、被害者や犠牲者に思えてならない。そもそも彼女が仮にSTAP細胞に関して真実でないことを言っていたとしても、あそこまで(一度はもち上げておいて)堕とすようなことは人権や尊厳の観点からもどうかと思う。彼女は昨日までとは態度を一変させる人と数多く会ったことだろう。そして本当に親身に寄り添ってくれるわずかな人を知ったことだろう。
確かにこの本を読むと、小保方さんって例えば「死ぬ」を「息絶える」と書いてしまうような若干装飾過多というか演出過多のようなところがあって、それが非難される一因にもなりかねないとは思うんだけど、だからといって一時期の騒動は異常だし核心がうまーく煙に巻かれて小保方さんばかりが多くのものを失ってしまったと思う。
この本を読んで感じる第一は、多くの人が努力や検証をしないまま彼女を非難したことか、それに対して彼女がどれだけ徒労をいとわず向き合おうとしたことか。非難は配慮なく、それに衰弱し悩まされる日々が長く続いたこともよくわかる。
でも彼女は、理系の研究をしてきた習いかもしれないけどけっこう客観的に日記を書いているんだよね。そこが非難する人たちにはまた面白くないのだろうけど、ある種の強さだと思う。いまだに取りざたされることがあるけど、彼女が好きな研究ができるようになり、できることならかつてお気楽に非難した人たちの鼻を明かすようなことがあればいいのになあ。

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2020年01月05日

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あまりにも自分がかわいそうという立場からの日記。うつ病の一つの判例としては面白いのかもしれないが、もう少し厳選しても良かったのではと感じた。

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2019年03月22日

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小保方晴子さんの日記。
非常に大変な状況だったことがわかる。
この状況でも日記を書き続けていたのはすごい。

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2018年12月14日

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STAP細胞騒動後、死の淵をさまよった孤独な闘いの記録。精神科入院、博士号剝奪、手記の執筆…小保方晴子が、理化学研究所を退職してからの650日間を綴る。『婦人公論』に掲載された瀬戸内寂聴との対談も再録。

いろいろ辛かったんだなぁと思う反面,芯は強い人なんだろうなぁとも思った。

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2018年09月10日

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 読み終えて「彼女が生きててよかった」と思う。
 あの時から彼女の置かれていた環境を考えると、死を選んでもおかしくないレベルだし、どう考えても守られた環境で長期間の静養が必要だ。
 しかしながら彼女は生きた。がむしゃらに。

 これを読んで、綴られていたであろう日記のうち、出版されなかったもの、描かれなかったもの、省略されたものの多さにおののく。
 ある一定のあだ名で呼ばれる人、友人、とひとくくり、あるいは複数にまとめられた人、固有名詞を出される人、あるいは記載されなかった人。
 明確に敵意をあらわにしているのは早稲田大学に対してだ。(確かに、彼女の言うとおりであるとすれば、早稲田大学の組織はヤバイ。彼女以上にひどい論文があり、それが訂正だけで済むのに、小保方さんのみを狙い撃ちとするような指導は大学としての矜持を失っていると思う)
 しかしながらそれ以外の理研や、研究者仲間に対する攻撃は薄い。

 後半に出てくる瀬戸内寂聴さんには奇妙なほど好意的だ。
 その彼女の温度差がいまいち見えない。救われたいというときに耳に心地よいことをいう人は救いだろう。そして、医療関係者に心無いことを言われ、マスコミに追われ、編集者にダメ出しをされ、かつての師らに裏切られる彼女にとって、もう本当にどうしようもなく救いの手がほしいのだろう。必要だ。
 小保方さんの表現や言葉の選び方はユニークでおもしろいのだが、フィクションで読みたい気がする。そして、今はまだ矢面に立つようなことはせず、静養できたらいいなぁと思ってしまう。心の波風を受け止められる状況ではなかろう。

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2018年08月05日

Posted by ブクログ

使ってもいないのに毎月引き落とされるインターネット手数料。解約方法は電話しかなく、長い間、知り合い以外には本名で電話しておらず、2時間悩んだ末、勇気を出して解約の電話をする。名前を聞かれ、小保方晴子です。自分の名前を名乗るのにとてつもない緊張がある。名前を変えることもできるが、変えないのは小保方晴子の存在を自分までもが否定したくないから。自分は必ずこの人生の中でもう一度自らの望む生き方をする。状況が変わらないのなら自分が変わるしかない。まだ生きるのなら、この状況より強い力で、自分が変わるしかない。人生のトラウマを一つひとつ着実に乗り越えていく姿が清々しい。他方、相変わらずしつこく嫌がらせをしてくる輩が今もいる。疲れ果て、疲れすぎて不安が怒りに変わり、大好きな人にまで八つ当たりしてしまう苦悶が痛々しい。静かに赤裸に語る小保方の目を通してマスコミの横暴、世間の横暴が浮き彫りにされていく。

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2018年07月21日

Posted by ブクログ

日付付きで著者の毎日の日記が掲載されている。時期によってはかなり弱ってて怖い。なんとか立ち直り小説書くことにしたみたいですね。実際スタップ細胞があるかないかは専門外でよくわからないですが、あると良いなと思いました。

早稲田大学からの学位取り消し通知がパスワードがかかってるけど、同じメールにパスワードが書かれて誰でもひらける状態だったというのは、セキュリティ事故なんじゃ、と思う。

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2018年05月06日

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