小保方晴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとりあえずおぼちゃんは、権威のある2人の先生の間の板挟みになって(特に若山先生が悪者)今回の事件の被害者になったことがわかった。ゲルの切り貼りや実験ノートの件など、ネイチャー出す研究者がそんなことせんやろ〜と思ってたけど、やはりメディア側のとり上げ方が問題だった。
当時流行った「リケジョ」ワードも、女性研究者をフォーカスしたいメディア側の目論みがあったと思う。上げて落とすのはメディア側も美味しいんだろうなあ。
もちろん、おぼちゃんの言われるがままに流される感じや、研究者としての自覚が足りない故に起きたミスは許されないことかもしれないけど、あそこまでメディアに叩かれる必要はないと思った。
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Posted by ブクログ
さわやかな自分の好きな色味の空色のカバーに引かれ手に取り読んでみた。判官びいきでそれでいながら素直な自分としては、この本を読む前もだけど読んでもやっぱり小保方さんが悪いとは思えず、被害者や犠牲者に思えてならない。そもそも彼女が仮にSTAP細胞に関して真実でないことを言っていたとしても、あそこまで(一度はもち上げておいて)堕とすようなことは人権や尊厳の観点からもどうかと思う。彼女は昨日までとは態度を一変させる人と数多く会ったことだろう。そして本当に親身に寄り添ってくれるわずかな人を知ったことだろう。
確かにこの本を読むと、小保方さんって例えば「死ぬ」を「息絶える」と書いてしまうような若干装飾過多 -
Posted by ブクログ
読み終えて「彼女が生きててよかった」と思う。
あの時から彼女の置かれていた環境を考えると、死を選んでもおかしくないレベルだし、どう考えても守られた環境で長期間の静養が必要だ。
しかしながら彼女は生きた。がむしゃらに。
これを読んで、綴られていたであろう日記のうち、出版されなかったもの、描かれなかったもの、省略されたものの多さにおののく。
ある一定のあだ名で呼ばれる人、友人、とひとくくり、あるいは複数にまとめられた人、固有名詞を出される人、あるいは記載されなかった人。
明確に敵意をあらわにしているのは早稲田大学に対してだ。(確かに、彼女の言うとおりであるとすれば、早稲田大学の組織は -
Posted by ブクログ
使ってもいないのに毎月引き落とされるインターネット手数料。解約方法は電話しかなく、長い間、知り合い以外には本名で電話しておらず、2時間悩んだ末、勇気を出して解約の電話をする。名前を聞かれ、小保方晴子です。自分の名前を名乗るのにとてつもない緊張がある。名前を変えることもできるが、変えないのは小保方晴子の存在を自分までもが否定したくないから。自分は必ずこの人生の中でもう一度自らの望む生き方をする。状況が変わらないのなら自分が変わるしかない。まだ生きるのなら、この状況より強い力で、自分が変わるしかない。人生のトラウマを一つひとつ着実に乗り越えていく姿が清々しい。他方、相変わらずしつこく嫌がらせをして