廣瀬陽子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ロシアについて知りたくて読書。
ロシア、ベラルーシなどからの同級生などがいたが、あまりにもロシア、旧ソ連のことを知らないので学びたいと思う。タイトルにある通り、ロシアについてよりも、著者の留学先であり専門でもあるアゼルバイジャン、コーカサス地方など旧ソ連に属した周辺国から見たロシアという内容。資料、年表が豊富なのが嬉しい。
コーカサス地方自体、地理的にほとんど馴染みがなく、新しい情報が多い。
章末のコラムが興味深い。危険な旅行記のような体験が現実をよく伝えてくれる。しかも、まだ10年も経過していない話なのが驚きを倍増させる。
北朝鮮のビザや国境検査と酷似している。しかし、ボーダーでの安 -
Posted by ブクログ
コーカサス地方といえば,聞いたことはあってもよく知らなかった。コーカサスという言葉を聞くたびに何かオリエンタルな感じがするのはそのためだろう。日本からは遠く,情報も少ない。しかし,最近話題の相撲取り兄弟の出身地もコーカサスなら,南オセチア問題でロシア軍の侵攻があったグルジアもコーカサスにある。後者は今日のクローズアップ現代でもとりあげられていた。
日本語で手に入るコーカサス情報は,断片的すぎたり,専門的すぎたりで,なかなか手頃なものがないが,本書は,この地域の地理や歴史,対外関係をコンパクトにまとめている。刊行は今年七月で上記の事件より前だが,大注目のコーカサス,今になって図らずも売れまく -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
光が強ければ強いほど、その影は濃くなるものだ。
世界一の産油国となり、経済発展著しいロシアを「表の顔」とすれば、「裏の顔」は謎に包まれた部分が多い。
暗殺事件・チェチェン紛争・独裁体制…。
これらはたしかに深い闇だ。
しかし、旧ソ連新興独立諸国を数多く訪れ、体当たりで調査・研究してきた著者は、翻弄される側の国ぐにからロシアを覗いてみることによって、その“KGB体質”を明るみに出していく―。
一方で今、「日本ブーム」が旧ソ連地域で盛んだ。
外交においても、ビジネスにおいても、かの国ぐにとの関係が深まる今日、本書は日本人が直視しておくべき「現実」である。
[ 目次 ]
プロローグ― -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
コーカサスは、ヨーロッパとアジアの分岐点であり、古代から宗教や文明の十字路に位置し、地政学的な位置や、カスピ海の石油、天然ガスなどの天然資源の存在により、利権やパイプライン建設などをめぐって大国の侵略にさらされてきた。
またソ連解体や、9・11という出来事により、この地域の重要性はますます高まりつつある。
だが、日本では、チェチェン紛争などを除いて認知度が低いのが現実である。
本書では、今注目を集めるこの地域を、主に国際問題に注目しつつ概観する。
[ 目次 ]
第1章 コーカサス地域の特徴
第2章 南コーカサスの紛争と民族問題
第3章 北コーカサスの紛争と民族問題
第4章 天然 -
Posted by ブクログ
カフカス地方の専門家であり『コーカサス国際関係の十字路 』の著者によるロシア関連本。僕が読んだのはこちらの方が後だったけど、出版は「コーカサス・・・」より半年くらい前。教科書的だった「コーカサス・・・」に比べて、ジャーナリスティックな内容で、興味深く読めた。ロシアと距離を置きたい南カフカス地方や中央アジア諸国の思惑とそれを許したくないロシアの思惑をめぐるいざこざが詳細にリポートされてる。南カフカス諸国が意外に親日であることや、それをふまえた上での日本の中央アジア外交のあるべき姿の考察など、距離的にも心理的にも「遠い国々」でありカフカス諸国についてのよりよい理解への第一歩となる良書。ロシア情勢に
-
Posted by ブクログ
アゼルバイジャン、グルジア、アルメニアの3国からなるコーカサス地方だが、多様な民族・言語・宗教の交錯するこの地域のありようは、私(たち)の想像を超えて複雑でなかなかに理解がとどかない。アゼルバイジャン国内には〈ナゴルノ・カラバフ共和国〉、グルジア国内には〈アブハジア共和国〉と〈南オセチア共和国〉という「未承認国家」が存在しているということだけでも、この一帯の不安定さを表していよう。さらにカスピ海周辺のエネルギー源をめぐる周辺国の思惑が加わって戦争状態が収まらない現状をわかりやすく整理してくれ、現代世界のありように眼を開かせてくれる好著である。
-
Posted by ブクログ
東京外語准教授で、日本におけるコーカサス研究者で唯一現代を研究対象に扱う廣瀬先生の新書。学術的な内容は薄いが、学部生が旧ソ連圏、特に未承認国家などの「旧ソ連圏の周縁」を理解するのには適した書。氏が現地で経験された体験談も非常に興味深い。
また沿ドニエストルについても、執筆前に調査に行かれたという事で、氏がメインの調査地域としているアゼルバイジャン以外の情報が豊富に扱われている点も本書の価値といえる。それはこれらの記述が氏の他の著作にはない新しい調査結果である事、もう一つに沿ドニエストルに関する報告書は六鹿・静大教授くらいしか論じておらず(北大、松里教授も一部論じているが)、その意味でも本報