廣瀬陽子のレビュー一覧

  • コーカサス 国際関係の十字路

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    北コーカサスのチェチェンについては多くの本がでていますが、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンの三国についてもわかりやすく解説してくれる本となるとなかなか貴重です。

    この本は2008年に出版された作品ですので、2022年段階では最新の情報というわけではありません。ですがソ連崩壊から15年以上経った段階でのカフカースを知る上で今なお価値ある作品だと思います。

    難しいコーカサス情勢をわかりやすく知れるおすすめな1冊です。

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    2024年08月19日
  • ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

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    登場国、登場人物などが多い故にやや困難な1冊でしたが、2023年に読むと改めて国際社会におけるロシアの位置づけや国家としての狙い、その強かかつ批判を恐れない方法などがすっと理解できます。

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    2023年09月25日
  • 強権と不安の超大国・ロシア~旧ソ連諸国から見た「光と影」~

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    廣瀬先生のご専門は、ロシアではなく「旧ソ連諸国」なんですね。
    コラムなどもあって、とても読みやすい。
    若き日の冒険譚もかっこいい。
    アゼルバイジャン始め、どの国も本当に複雑ですが…ご専門地域への愛情を感じました。

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    2023年12月31日
  • ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

    購入済み

    現代を読み解け

    間違いなくメインキャストたるロシア。そのトップオブトップのプーチンの描く世界とは。それに基づく動き。そこを知らなければ、先は見えない

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    2021年05月12日
  • ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

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    明確に定義付けされていないハイブリッド戦争、特にロシアのそれについて、実例豊富にわかりやすくまとめている。
    正規戦・非正規戦の境を越え、ありとあらゆる手段を用いて政治的目的を達成しようとするハイブリッド戦争。ジョージアとの戦争で実績を積み、ウクライナで花開かせたと言われる。そしてシリアへこ介入もハイブリッド戦争の一環であり、かなりの部分がPMCに担われている。現代のロシアの戦争目的は領土拡大自体ではなく敵対的な同盟の弱体化、自身の同盟の拡充である。面白いのはロシア自体は自身の戦略をハイブリッド戦争と呼びたがらず、むしろ西側諸国からハイブリッド戦争を仕掛けられていると考えていること。ハイブリッド

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    2021年04月11日
  • ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

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    「ハイブリッド」というのは「異質なモノが交じり合って成立している」という程の意味で、現在では広く用いられている表現になるように思う。それが付せられた「ハイブリッド戦争」ということになれば「??」という感だ…
    「ハイブリッド戦争」というのは、正規軍による活動、非正規な武装勢力による活動、所謂“情報戦”ということになる情報操作等のあらゆる活動、陣営に有利になり得る勢力が権力に近付くことが叶うような、所謂“情報工作”というようなこと等、様々な要素を織り交ぜて「自身の陣営が有利になるようにあらゆる要素を適宜組合わせて展開する活動」という事柄の総称ということであるらしい。本書によれば、ロシアは21世紀に

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    2021年02月27日
  • 未承認国家と覇権なき世界

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    実質的には国家であるにもかかわらず,国際的な承認を得られていない未承認国家。その誕生の背景や個別の実情,将来の地位について見通しよく描き出した快著。ロシアによるクリミア編入や,ISILの問題で騒がしい昨今,複雑な国際関係の理解を深めるためにも読んでおくべき一冊。
    既存国家の領土保全・主権尊重と,民族自決の原則。互いに矛盾するこの二つの国際原則が,今に至るまで多くの戦争・紛争を引き起こし,未承認国家を生み出してきた。二度の世界大戦の後,冷戦の後には一時的に世界の趨勢は民族自決寄りに傾き,多くの独立国や事実上の独立国を増やす。そしてその後の揺り戻しで事実上の独立国は長い間未承認国家にとどまり,法的

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    2015年03月05日
  • 未承認国家と覇権なき世界

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    未承認国家という言葉を恥ずかしながら初めて知りました。それぞれに状況は違いますが、ウクライナ問題が継続している今日、未承認国家が国際社会にとって、ますます大きなファクターになっていきそうだと感じました。
    コーカサスのあたりの状況をあまり理解していなかった私にとって、コーカサスを舞台とした欧米とロシアの生々しい駆け引きがとても印象的でした。国際関係のパワーゲームという面をいやがおうにも感じさせる一冊です。
    筆者の民族国家という理念を捨てる必要がある、というのは本当にそのとおりだと思います。民族国家の追及は争いしかうまないと思うので。

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    2015年01月30日
  • コーカサス 国際関係の十字路

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    本書は2008年に刊行された本。
    それから2014年経った今、既読。
    アルメニアに関する本を読んで、コーカサス地方に(関する本)興味をもったので、本書を手に入れて読んだ。

    コーカサス地方(アゼルバイジャン、グルジア、アルメニア)の抱える問題などについて、わかりやすく書かれている本。
    黒海やイランやトルコといった隣国との石油資源の利害関係、また古くからの民族対立、政治政策、そして、旧ソ連に組み込まれていたこともあり、ロシアとの関係も絡まる。

    EUとも近い関係にあるし、またロシア、あるいはトルコ、イランといった中東諸国との複雑なバランス、緊張関係になっていて、複雑な利害関係が本書から伝わってく

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    2014年10月25日
  • コーカサス 国際関係の十字路

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    出版後数年を経て各国の情勢は変化しているとはいえ、コーカサスをみる上で基本的考え方を提示してくれるよい本。国際政治を学ぶ人には必読の一冊。

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    2011年03月20日
  • コーカサス 国際関係の十字路

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    コーカサス地方っていうとチェチェンなんかの問題が特に有名ですね。
    世界史の先生の紹介で知りました。
    その日の帰り道に本屋で見つけて即買い余裕でした^^
    買ってよかった。すごく分かりやすいです。

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    2009年11月03日
  • コーカサス 国際関係の十字路

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    地政学の入門書とも思えるほど、懇切丁寧な解説。
    コーカサス地域関連のニュースのよくわからなかった点が、この本を読むことで雲散霧消する。
    むしろ、政治や国際情勢に興味の無い人にこそ読んでほしい。

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    2009年10月04日
  • 強権と不安の超大国・ロシア~旧ソ連諸国から見た「光と影」~

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    著者自身の体験を元に、大変真摯な姿勢で書かれている良著だと思う。
    後ろに地図などの資料をつけてるのも◎
    ロシアの周辺国をクローズアップしているので、新聞などでわからなかったグルジア紛争の背景がようやくわかりました。

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    2009年10月04日
  • ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

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    プーチンの考えていることを知るならイズムィコ同士の本を読んだ後に読むべきはこれかなぁと思って手に取りました。ハイブリッドと言うとリアル空間とインターネット空間のハイブリッドを考えますが、それだけでなくアフリカの安定してないところに介入して属国を増やす作戦もあるのかと。美しいやり方とは思えないですが、国連の多数決で勝つためには子分を沢山作るのが有利なのも確かで、こういう帝国主義的行動をとる国はまだまだ出てくるのでしょうな。

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    2022年08月17日
  • ロシアと中国 反米の戦略

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    トランプ政権時代、ロシアのウクライナ再侵攻前の中露関係概説書として振り返る。時代は誰も予測できない方向に舵が切られた。本書を読みながら改めてそう思った。

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    2022年07月09日
  • ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

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    ロシアの外交政策とそのひとつであるハイブリッド戦争について知りたい人におすすめ。

    【概要】
    ●ロシアのハイブリッド戦争とは
     ハイブリッド戦争の現状、脅威
    ●ロシアのサイバー攻撃と情報戦・宣伝戦
    ●ロシア外交のバックボーン
    ●重点領域-北極圏・中南米・中東・アジア
    ●ハイブリッド戦争の最前線・アフリカをめぐって

    【感想】
    ●ロシアとウクライナの紛争が顕在化した2022年以前に書かれた本
    ●ロシアが実施するハイブリッド戦争の内容がよくわかる。
    ●中国と同じく、ロシアの地政学的計算による世界への進出について地域毎にまとめられていて理解しやすい。
    ●日本では国内の些末な問題ばかりメディアで取り上

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    2022年05月28日
  • ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

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    プーチン以後のロシアの外交戦略を調べると、国力の不足する中でハイブリッド戦争の手法を編み出してきたことがわかる、そのキーワードはサイバー戦・PMC・政治技術(世論誘導攪乱)である、と言うあたりが著者の主張で、流れや事例を鳥瞰しているところに価値があると思う。
    概観なのでここの事例については踏み込む紙幅がなかったようだ。
    世界情勢やサイバー戦に興味のある方にお勧めする。

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    2021年06月28日
  • ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

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    ネタバレ

    2013年 ウクライナ危機
    プロパガンダ、親露派政治家、民兵、フェイクニュース、サイバー攻撃、経済脅迫
    領土拡大ではなく、旧ソ連地域での影響力の拡大による一極を目論む

    PMC 民間軍事会社
     最前線で戦う戦士一人につき100人の後方支援。
     ロシアでは非合法事業
      ワグネル 5000人以上? 2000人以上が戦闘要員
    シャープパワー
     ソフトパワーの悪質版 フェイクニュース クリミア併合
    サイバー攻撃
     攻撃範囲が無限大、相手の特定困難、小が大を攻撃、不可視、法的グレーゾーン
     ロシア サイバー軍1000人 中国10万人、日本500人へ
     APT28 ファンシーベア、APT29 コージーベ

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    2022年12月25日
  • ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略

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    ロシアが実施しているハイブリッド戦争や現代ロシアの地政学を解説した本。『コーカサスの十字路』を著した廣瀬先生の新作だったので早速読んでみた。この前に古川氏の『破壊戦』を読んでいたので、内容はすっと頭に入ってきた。第3章の『ロシアの地政学』は、『新しい地政学』のロシアの章とほぼ同じ内容であったものの、新書で手軽に読めるのは大変助かった。

    第4章以降は、ロシアが近年重要地域とみなしている北極、中南米、アフリカについてであった。特にアフリカは、近年ロシアの「ハイブリッド戦争展開の最前線」と位置付けられており、ロシアの「安全保障の輸出」戦略、はたまた他地域に対する「ハイブリッド戦争」の展開に利用され

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    2021年03月19日
  • コーカサス 国際関係の十字路

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    現在、ナゴルノ・カラバフを巡るアゼルバイジャンとアルメニアの紛争が全世界で注目されている。そのため、コーカサスの複雑な情勢を理解するために本書を読んでみた。本書が書かれたのが2008年のグルジア紛争以前であり、情報が多少古いなと思う箇所は散見されるが、コーカサスの基礎情報を知るには最適な本である。民族問題に加え、エネルギー事情、カスピ海の領海問題など大変参考になった。本書最後にソチオリンピックの話があったが、まさか北京オリンピック中にジョージアで紛争が起きるとは誰も予想できなかったと思う。

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    2021年01月21日