鈴木裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これはちょっとやばいかも
というわけで三宅香帆さんの『妄想古文』で気になった『とりかへばや物語』を早速
ただし、ちょい逃げでビギナーズ・クラシックスです
まずもう『とりかへばや物語』がおもろー!いやマジすごいわ!平安時代すごいわ!
まぁちょっとこの時代の特徴でもある男女関係の乱れがエグいんだけど、1個々々の関係性自体はまぁそれなりに心が通っているので許せなくはない
自分らしくあるってことはどういうことなのか、そして人間の本質ってなんなの?幸せってなんなん?ってことを考えさせられるすんばらしい物語でした
そして、やばいのはビギナーズ・クラシックスよ
いわゆるダイジェスト版って感じなんだけ -
Posted by ブクログ
ネタバレ性とは一体どうあるべきなのかを強く訴えかけている本だと思う。
所謂男らしさ、女らしさに縛られているこの社会で兄弟はそれぞれの性格とのギャップを感じ、父親が性を偽装し別々の性別で人生を送っていく。
女君は男の姿であるときの果断に富んだ性格が本来の女君の姿になることで一変しステレオタイプの男を待ちわび苦悩し
男君においては引っ込み思案な性格から宇治の女にもアタックする疑いようのない色男へと変貌した。
このように考えると男はこうあれ、女はこうあれという規範が確固たるものとなりすぎているあまりに、幼少期の性格がどうあれ型にはまった性格に変わっていってしまうのだとも思った。
また元の性別に戻る引き -
Posted by ブクログ
男君と女君で入れ替わる
現代でも漫画やアニメでありそうな物語
面白そうな所がダイジェストで読め
解説文 現代語訳 古文 用語説明も
ばっちりついてるので分かりやすい
ご都合主義の面白半分で
描かれてた物語なんだろうな〜
と勝手に思っていたけど
そうでは無く当時の価値観や
常識に縛られるさまの描写...
男君は戻った後の世界に
すんなり馴染んだのとは対象的に
女君はその後生きていくのが
しんどいなぁと思った
快活さが薄れて物思いに塞がれ
自分の意思で殿方と結ばれる訳ではなく...
「日出処の天子」の刀自古ちゃんを
ちょっと思い出してしまった
これNHKでドラマ化してくれないかな?
森下佳子 -
Posted by ブクログ
ずっと読んでみたかった『とりかえばや物語』。
いきなり古典は難しいので、ビギナーズ版から。
主要な場面を抜粋して、前書き(状況説明)と現代語訳、原文、解説の順に載せてくれている。非常にわかりやすく、興味が持てる構成になっている。
とくに現代語訳のあとに原文があるから、内容が頭に入った状態で原文に当たれて、なんだか古文をスラスラと読める気分になれる。
肝心の内容は、男女のきょうだいが、幼いころに女の子が活発で”男らしく”、男の子は内向きで”女らしく”育ったため、女の子は男として、男の子は女として世間にでていき、思春期を過ぎ、成年となったあたりで女の子(男として生活)の妊娠をきっかけに、もとの -
Posted by ブクログ
五畜:羊、牛、馬、山羊、ラクダ 鶏肉、豚肉は寒さに適さず流通が少ない
ボルツ:牛肉を厚めに切り、冬の半年干したもの 塩なし カサカサのフェルト状
寒羊 寒さと乾燥に強い種類 尾の肉
ホルホグ:内臓を取り 毛を焼き切った丸ごとの羊と野菜と塩 焼き石で蒸し焼き
冬は赤い食べ物=肉 夏は白い食べ物=乳製品
オーラック:初乳を蒸して固めたもの 豆腐状
アールツ:発酵乳からシーミン・アルヒという酒を蒸留した粕でつくった甘酒
アイラグ:馬乳酒
アーロール:乾燥チーズ
ボーズ:肉饅頭、バンシ:スープの具、ホーショル:揚餃子、ツォイワン:焼そば
匂い:湿度がないと匂いが枯れる 湿気は匂いの運搬者