中尾政之のレビュー一覧
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ネタバレ人間は失敗する。しかし「失敗した」で終わるのであればまた同じことを繰り返すであろう。しかし本書では失敗を原因や構造で分けその本質を指摘し、また本来失敗とは言われていなかった隠れた失敗をも挙げ、それらの失敗から学ぶ点を挙げている。人間はこれまで多大な犠牲を出しているにもかかわらず同じような失敗をくり返している。特に最近は企業や組織に対する責任論がある一人のトップ層などに責任を取らせてそれで終了という流れもよく見る。本来はその失敗から次は起こさせないというセーフネットの設立や制度の補充が必要なのに結局意識喚起だけで数年に同じような事故がまた起きるということも珍しくない。失敗の経験をうまく活用できる
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Posted by ブクログ
これは良書!システム構築にかかわる人全員に読んで欲しい本。ここ数年、「深く考えるための具体的方法」を探っていますが、これは非常にいい指南書です。
思いを言葉に、言葉を形に、形をモノに
すなわち、
願望を目的に、目的を手段に、手段をアクションプランに
というように、非常に漠然とした「願望」を、最終的なTODOであるアクションプランに落とし込むためのプロセスが記載されています。他にも日米比較、あるいは大企業と中小企業を対比した仕事の進め方の特徴から生じる失敗の傾向など、実にためになる本です。
この非常に漠然とした「願望」は、システム構築においてはお客様の漠然としたシステム化要望だったり、あるいは -
Posted by ブクログ
人間、生きていれば必ずするのが失敗だ。失敗の程度の差はあっても「やっちまったなあ」と思うことがある。
失敗を失敗のまま終わらさない。
著者は、失敗学、生産技術、ナノ・マイクロ加工、加工の知能化、創造設計と脳科学を専門とする。
アンテナを立てて「微弱信号」を聞き取ろうとして、違和感をとらえる。違和感をとらえることの出来ない人の特徴を挙げている。
マンネリを例に挙げている。企業内での事故に関する記事を読むと毎度おなじみの内容が載っているベテラン労働者の定年退職によっていなくなり、当然のものとして持っていた経験がなくなり、事故の増加を招くといったことだ。
パソ