西木正明のレビュー一覧

  • ウェルカム トゥ パールハーバー(下)

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    すごい話だった。悔しいし、悲しい。やはり二度と戦争をしないためにまず必要なのは、インテリジェンス能力でしょう。間違っても憲法9条ではない(笑)。

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    2014年06月17日
  • 間諜 二葉亭四迷

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    二葉亭四迷はスパイだったのか!?というのはミスリードで、彼がスパイだったかどうかを解き明かす本ではない
    彼と、ポーランド人の交流とともに、日露戦争ロシア革命前後の時代の空気を感じられるスパイ小説
    どちらかというと主人公はブロニスワフ・ピウスーツキ。その自殺まで追っている。
    歴史に基づいている以上ストーリー的にはそこまで驚きはないのだが(ラス前あたりは別)、それでもこの時代の空気を感じられるのはよい。樺太アイヌの歴史にも興味わきます

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    2024年11月04日
  • 極楽谷に死す

    全共闘世代

    ノンポリだった私の学生運動を気持ちよく思い出させてくれました。
    文章は上手いし、いままで何故西木正明さんの本に触れてこなかったのか残念です。

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    2020年01月30日
  • 水色の娼婦

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    戦争中のドラマが、セピア色につむぎ出されてる。それを演出する為に、年老いた現代のエバァから話しを聞き出す手法をとっているが、ここが少し空回りしているのが残念。

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    2014年02月11日
  • 夢顔さんによろしく(下) 最後の貴公子・近衛文隆の生涯

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     政治家を目指していただけあって、コミュニケーション力の高い人だと思った。シベリア投獄中にロシア語、そして中国語までを学ぶ。10年もの投獄生活の中でソ連スパイになる交換条件での帰国という選択肢の拒絶、そして薬物投与を受けての突然死疑惑。戦中、戦後の極秘文書が明らかになって、さらにこうした事実が公になって来て欲しい。
     近衛文隆の手紙に出ててくる「夢顔さん」。読み進むにつれて自分でも謎解きするように 中国語の音を当てはめているのではないかとか、ロシア語ではなどと西園寺氏に行き着くまで、推理に遊んだ。戦後10年ほどたったあとの日中関係がすでに中国側が優位に立っていることを知った。

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    2013年02月24日
  • 夢顔さんによろしく(上) 最後の貴公子・近衛文隆の生涯

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     旧華族の一人、戦中の近衛内閣の長男文隆を通して、華族の一流づくしの恵まれた生活とともに、政治の裏側を見せてくれる。政治の核の中で、戦争拡大に猛進していったばかりではない人びとの存在を知った。実在人物を通してその時代知る楽しみでもある。昭和初期日本での豪邸くらし、アメリカでの放蕩息子ぶりから社交界との繋がりはおよそ想像し難いほど、一般人からかけ離れている。このアメリカで培われたその国際感覚が文隆の魅力をましている。  上海の東亜同文書院がこの文隆の祖父であったこと、ゾルゲ事件の尾崎氏やゾルゲとも交友があったりと、歴史の当事者に近い目線がこの時代をよく知らしてくれる。

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    2013年02月16日
  • ウェルカム トゥ パールハーバー(下)

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    真珠湾攻撃に至るまでの各国インテリジェンス工作の錯綜。後半になると、物語はパールハーバーに向けて一気に加速する。

    諜報役を担う主人公の二人の男のあいだには、なんともバツの悪い、白とも黒ともつかない複雑な感情があるのだけれど、それは物語の背景でもある各国どうしの思惑や駆け引きにも似ている。

    すべては米英の掌の上。リメンバーじゃなく、ウェルカムなのです。

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    2013年01月23日
  • 間諜 二葉亭四迷

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    あらすじには歴史ミステリーとありますが、読んだ印象は大河ドラマ的な方向性の作品だと思いました。
    歴史ミステリーと言われると、テイ「時の娘」や高木彬光「邪馬台国の秘密」みたいな、歴史上の「謎」を主眼に置いてそれに対する考察を中心に物語が展開される作品を想像してるんですが、本作は特に何か謎があるわけでなく、史実上の出来事に、二葉亭四迷ともう一人の主人公である、ポーランド独立運動活動家で言語学者のプリードスキーという二人の人生を絡ませて描いたドラマでしたね。
    (タイトルには「二葉亭四迷」とありますが、どちらかといえばプリードスキーの出来事を描くウェイトのが大きいかも…と思える程書き込まれてます)

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    2018年09月17日
  • 水色の娼婦

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    第二次世界大戦下のベルリン。
    タンゴダンサーのエヴァは、吉川公夫と出会う。
    祖国の為に水面下で働く者たちの悲哀。
    「ごく普通の男女のように幸せな時間が持てた」
    エヴァ、吉川に取って忘れられない時間となった。
    ジャーナリストが年老いたエヴァから話を聞く形でストーリーは進む。
    時代を追うだけではなく
    恋愛模様も織り込み、ストーリーに華が添えられた。

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    2013年11月24日
  • 虚名

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    何の先入観もなく読んだ。
    だいぶ初期の作品らしい。
    短い話だとは思わなかったでしたが、全部の話の主人公が同一人物かそうでないかは別にして、すべて物書きという設定は面白いと思った。
    回想するシーンが同じパターンとして使われていた。
    どれだったか、ほとんどが回想シーンだった。
    特におちがあるという展開ではないので、微妙なところもあった。
    虚名と廃屋がよかった。

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    2012年11月20日
  • ガモウ戦記

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    ネタバレ

    舞台は戦後の秋田
    秋田は東北のラテンと解説で内館牧子さんは書いているが、納得してしまった。
    あっけらかんとベタベタの人間関係がほどよくバランスが取れているのがいいと思う。

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    2012年10月09日