緒方貞子のレビュー一覧

  • 私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築

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    私の仕事
    国連難民高等弁務官の10年と平和の構築
    著:緒方 貞子
    朝日文庫 お 79-1

    どろどろとした混迷の現場に踏み込む緒方の姿に感銘を受けました

    難民援助の現場から復興支援の現場へ一直線に進むことになった緒方の歩みを示したもの

    国家が権力によって、領土を完全に保全し、国民の生命の安全を完全に保護できる時代は終わったということである

    国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、1950年に東西対立の悪化する国際情勢のなかで、共産圏から逃げてくるヨーロッパの難民を保護支援するという目的で開設された組織である

    緒方が任期中に難民縁者の従来の枠を超えなくてはならないと決断した時は、大きく

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    2024年06月01日
  • 共に生きるということ be humane

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    短い本だが国連難民高等弁務官として、局面局面で高度な意思決定をしてきた軌跡を読み取れる内容だった。その一つ一つの意思決定に揺るがない信念と志が感じられる。
    be humane「人間らしさに徹底せよ」という言葉をよく覚えておきたいのと同時に、巻末にある「100年後のみなさんへ」という未来の人に宛てて書かれた手紙を、本当に100年後の人に読んでいただきたい。その頃は、緒方貞子さんが望んだ他を引っ張っていける立派な人々と国になっているように、今を生きる自分たちがそういう未来を目指し日々の意思決定と行動を起こさなくてはいけない。

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    2023年08月08日
  • 共に生きるということ be humane

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    緒方貞子さんのインタビュー形式の本。難民支援では命を助けて生きてもらうことを最優先に考えて、規則に文字通りに捉われずに根本の意味を考えて行動できることはすごいと思った。JICAの復興支援は、動きが遅いというのも印象的で、難民支援は目の前のことに対処しなければ亡くなってしまうと思って行動していた緒方貞子さんだからこその意見だと思った。復興支援は国づくりだから長期的視野は不可欠でじっくり考えることも必要だけど、今大変な人を少しでも早く救えるように行動していくことも確かに大切だと思った。先を読むのは今の社会では難しいけど、先を読んで行動しないといけないというのも印象に残った。先を読んで方向性を示して

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    2022年05月18日
  • 私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築

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    信念に生きた強い人。このような人に国を率いて欲しいと思う反面、自分も決断の場面で少しでも緒方さんのように振る舞えるようになりたい。講演などで直接話を聞いてみたかった。
    以下、覚えておきたいフレーズの備忘録。

    「ものを決める時は迷う。しかし、悩み続けるハムレットではだめで、決断する時は一瞬の度胸だ。」

    「体系的に理解するというのは、答えを持っているということではなく、何が問題なのか質問ができる、ということではないでしょうか。」

    「言葉や約束だけではなく、行動こそがアフガニスタンの運命を決定するのです。」

    「人間は仕事を通して成長していかなければなりません。その鍵となるのは好奇心です。常に

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    2022年01月27日
  • 私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築

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    緒方貞子さん活躍の様子、1990-2000頃までの世界情勢、考え方、その背景(解説)を、外交官のような方々だけでなく私のような一般人にも読み取れる貴重な書。若い人へ向けた成長を期待する文章もあり、そこでは日本の在り方にも言及している。いまの時代にも影響を及ぼすNY世界貿易センターでのテロ、世界の難民、その流入などに関心ある人にも有益。アフガニスタンで活躍された中村哲医師の話は出て来ないが、同時期の動きがわかる。

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    2021年01月24日
  • 共に生きるということ be humane

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    緒方貞子さんのインタビュー。日本人で緒方さんほど国際貢献した方はいない。危険な地域にも足を運んで、信念を持って職務にあたる、その姿に脱帽です。『be humane 人間らしさに徹底せよ。』同じ女性として勇気をもらいました。

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    2021年08月09日
  • 共に生きるということ be humane

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    短くて読みやすい。

    どんな人生を歩んでこられたのかとても興味がある。
    ご本人の言葉で語られる実際のインタビューを聞いてみたい。

    平和を築いていくためには、『共存』、共に生きることがいかに大切か、ということ。

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    2021年04月27日
  • 私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築

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    あまり詳しくはしりませんでしたが、何となく尊敬する
    世界で活躍している日本人として、緒方貞子氏の
    イメージを持っていました。
    いろいろな活躍や、アグレッシブな考えにふれて
    感銘を受けましたが、一番のところは今の私と同じ、
    ちょっと上の年齢で、国連難民高等弁務官に就任
    (引き受けれられて)して、それからの
    非常にアグレッシブな行動に脅威を覚えました。
    自分もこのままでは、まだまだこれから。と思える内容でした。

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    2020年06月02日
  • 私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築

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    ネタバレ

    思考も行動も、実践的な方だということをあらためて知る。
    冷戦後の世界、自分がまだ世界について知らないとき、このような激動の国際社会で日々奮闘していた一人の日本人の女性がいたことを、これからも忘れずに生きたいと思った。

    一人の人間にとってはあまりにも大きすぎる困難に直面したような場面で、彼女が下してきた決断と背負ってきた責任の偉大さに改めて圧倒されると同時に、明確な基本原則というぶれない軸があって、それらの選択や行動が積み重ねられてきていることを学んだ。

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    2020年01月02日
  • 共に生きるということ be humane

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    簡単に、ことばで言い表せない方だなぁと思う。
    自分の使命に向き合い、闘って生きた方だと感じた。

    国内の問題も国際的に考えないと解決は難しいし、「国際」っていう外の問題ではなく、「国際」の中にいる一人としての責任として物事を考えるというような考え方にハッとさせられた。当事者意識よね。

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    2019年12月05日
  • 共に生きるということ be humane

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    基本原則にたち、現場を重んじ、弱者を救う。日本人の中では、珍しいグローバルリーダー。存命のうちに、ノーベル平和賞を受けれたら良かったのに。

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    2019年11月04日
  • 共に生きるということ be humane

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    憧れであり、尊敬する女性のひとり。訃報を聞いて、何か緒方さんの言葉に触れたくなって読んでみた。
    育ちや家庭環境が自分とは違いすぎて、あんな女性になるのは無理、と心のどこかで思ってたけど、彼女を彼女たらしめているのは、そういうバックボーンだけのおかげではなくて、ご本人の努力とか強さとか、そういうものなんだな、と感じた。すごく聡明で冷静で、でもきっとハートは温かい人だったんだろうな。一度でいいから講演とかに行ってみたかった。
    ご冥福をお祈りします。

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    2019年10月30日
  • 共に生きるということ be humane

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    緒方貞子さんのインタビュー集。
    子供の頃の話から、現在の話まで簡潔に載ってる。
    彼女が国連難民高等弁務官になって以降の話は知ってるけど、子供の頃や若いときの話は知らなかったので、知れてよかった。
    なりたくてなったわけではなく、流れでなったことが多いのに、全てを理解して、斬新な考えで動けた彼女はやはり尊敬に値する。

    be humane
    彼女らしい素晴らしい言葉です。

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    2015年09月01日
  • 共に生きるということ be humane

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    Be humane 人間らしさに徹底せよ。
    すごく良い。精神面において勇気付けられる。
    人の命を守ることの重大さを改めて考えさせられた。
    国際援助はスピード。心はチャリティの精神で、でも人が育つように工夫をする。
    人間の安全保障 人が共通認識をもつこと。
    表面上のコミュニケーションだけではなく。

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    2015年05月22日
  • 私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築

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    20年前の世界線の本。世界の難民問題について概要を知ることができた。緒方さんの忙中日記のパートはかなり具体的な内容で、あまり業界知識の乏しい私にはイメージがわかなかったので飛ばし読みしました。時系列が行ったり来たりする構成なので、例えば特定地域の難民問題を集中的に学習したい場合は、自分で個別に調べたほうが良い気がします。1990年代の難民問題のポイントや課題認識を学ぶことはできました。この本を読んだ後に動画で個別の地域の歴史などを見るとよく理解できました。

    この本は、難民問題の教科書ではなく、あくまでも緒方さんの回顧録的な位置付けの本なので、一職業人としての視座や流儀に触れることができたし、

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    2025年11月20日
  • 私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築

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    私にとっては読みにくい部分もあったし、時間が経っているので、かなり状況も変わっていて、記憶を遡りながら…という感じだった。
    緒方貞子さんの激務や努力が理解できた一方で、日本のNGOはもっと大きく、活動すべきと理想論が掲げられていて、非営利団体で働いている私としては、努力で何ともならない部分があるなと少し思ってしまった

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    2024年01月26日
  • 私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築

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    ネタバレ

    人から、読み終わったから、と、もらった本。

    総論として、前半は微妙だったけど、後半は人となりが知れて面白かった。

    彼女のUNHCRでの困難な決断三つ。本書の前半は、ひたすらこの三つが核になっている感じで、今はこの当時の「急増」と言っている規模よりも難民の増大は半端ないので、ややコンテクストが古い感じ。過去こうだったのね、トップはこういう生活なのね、という感覚で読む。

    三つ。
    イラク国内におけるクルド難民救済 国内避難民を保護することとなり大議論。 p.13
    サラエボで、軍との協力による物資空輸を開始。停戦合意のない戦闘状態のなかで人道援助を行ったはじめての経験。従来のICRCの仕事。

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    2020年05月10日
  • 私の仕事 国連難民高等弁務官の10年と平和の構築

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    平和ボケしている日本、しかしパワーバランスが崩れつつある現在、読んでおくべき本だと思う。が、本書の構成がしっくりこない…。それから、なかなかに難解。。。

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    2020年01月21日
  • 共に生きるということ be humane

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    p44
    子どもを叱るのだって、みんな決断が必要ですよね。ものを決められなかったら、生きていかれないんです。そうお思いにならないですか。

    自分の中では刺さった言葉。決断するということを常々求められている人の言葉は違うなと思った。
    難民に対して、
    p42
    現状が難民の定義に合わないために不合理な状況が生じているなら、やはり、原点に返って人の命を救う形の理屈づけをしなきゃならない、ということだと思いました。
    圧倒的に正しいけど、なかなか出来ない。

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    2015年12月03日
  • 共に生きるということ be humane

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    参考に出来るかといえばちょっとお育ちが違いすぎて…という感がどうしても拭えないんですが、女性の生き方はアイドルや芸能人だけじゃないんですよという例示のためにも塾文庫に置いております。国際的に活躍できる人材って、自己意思で決定されるものじゃない気がどうしてもしている…。

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    2015年06月15日