雀野日名子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2015年、32冊目は第15回日本ホラー大賞短編賞、受賞作品含む、雀野日名子の短編集。三編収録。
これで第15回は大賞、長編賞、短編賞×2と全て読みきりました。
簡単にあらすじ&感想を……。
トンコ:輸送車輌の事故により、逃げ出した食用蓄豚のトンコ。トンコは離ればなれになった家族、兄弟を思いながらもさまようのだった。
ホラー度はほぼなし。食用蓄豚を人に置き換えて……。その変換使うなら、個人的には、もっと不条理だったり、ドロドロのホラーに仕上げていただきたかった。
ぞんび団地:小学校二年生のあっちゃんはぞんびになりたくて、ぞんび地区、くちなし台に連日通うのでした。
全体をあっちゃんの語り -
Posted by ブクログ
三話収録。
全体を通して物悲しい雰囲気に満ちていた。
・「トンコ」
交通事故で逃げ出した一匹の豚トンコはどこからともなく聞こえてくる兄弟豚たちの声に導かれるように野山や街中を探し歩くが、姿は見えず…聞こえてくる幻のような泣き声、街中から感じる兄弟豚のにおい。
いつのまにか、「トンコ」の気持ちになって読んでいた。巻末の評にもあったように、ホラーというより、幻想文学のかおりがした。
・「ぞんび団地」
以前アンソロジーで読んだ作品。ぞんびになりたいと思う女の子の心情が胸が苦しくなるほどせつない。
子供が虐待される話はホントに苦手。
・「黙契」 二人で暮らしてきた兄妹の妹が自殺してしまい、その