雀野日名子のレビュー一覧

  • 笑う赤おに

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    福祉団地内の「死」と3人の人物がとった行動の、予想だにしない因果とは―!?視界がぐらりと揺らぐような、衝撃のラスト。やるせなさと一筋の希望が胸に宿る、長編ミステリー!

    う~ん。前半は面白くてどんどん読み進められたが、最後はえっ?結局主婦も会社員も思い込みで行動していただけってこと?雑な終わり方で残念。

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    2019年12月19日
  • 笑う赤おに

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    ネタバレ

    20160714予約中
    専業主婦で小学2年生の朱里を育てるのに悩んでいる依子。
    大学中退して、フリーターの亘。
    敗者復活戦でうまく職場に舞い戻れた賢太郎。人生設計が後半戦に差し掛かり、何とかクリアできそうと感じていたのに、娘は海外へ、息子はニート、妻は別れて海外でシェアハウス住まいをしたい、 バラバラなことに気づいてしまう。さらに自分の体は余命が。
    うまくいかない3人と同じ町に住む赤萩が絡んできて、読み始めから、厭なムード。

    噂がすべて悪い方へ、解釈され、本当のことが周りからは見えなくなってる。
    よくありそうなことで、ミステリーだとは思わないけど、考えさせられ 一冊だった。

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    2016年07月18日
  • 笑う赤おに

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    高齢者福祉に力を注ぐA市が舞台のミステリー。「巧妙な仕掛けと意外な事実に驚愕必至の長編ミステリー」とありますが、終盤の種明かし部分が余りにもあからさますぎて驚愕以前に興ざめです。読者はそこまでバカではありません。

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    2016年07月05日
  • トンコ

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    3編からなる短編集。表題作『トンコ』は出荷された運送トラックが横転事故を起こし、一匹の豚が逃走するという…ただこれだけの話。一般的なホラーを期待するとトンでもない肩透かしを喰らうだろう。だがもし自分が豚だったらと視点を変えた瞬間ホラーになる面白い作品である。養豚場の世界しか知らない豚が逃走中に体験する様々な出来事は恐怖であり切なく哀しい。醜悪な人間達が純粋無垢なトンコに向ける狂気は涙を誘う。本格ホラーも書ける著者が投げた変化球本は、ホラー版『およげ!たいやきくん』である。

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    2016年05月14日
  • 笑う赤おに

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    福祉と治安に力を入れるA市に住む、ネット依存の主婦、依子、フリーターの亘、会社員の賢太郎。K町エリアにある福祉団地から、良からぬ噂が流れてくる。問題を抱えた住人もいるらしい。
    ラスト、全てが明らかになっても、どこか淋しくて切ない気持ちになる。

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    2016年02月25日
  • 終末の鳥人間

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     なげぇ!そんでもってぶっちゃけ小説として面白くねぇ!!

     文庫で550ページ、割かし厚い長編小説であるが、序盤の半分、ほんっと要らない。さらにいれば鳥人間要素も必要ない。

     序盤は生意気こいてる田舎の高校生二人とマッドな理科教師、それと気弱なメガネ男子の日常生活が描かれる。
     が、この部分は本当にどうでもいい。ただただ、長い。何度、途中で読むのを諦めようかと思うほどにテンポが悪い。無駄に説明臭い。登場人物たちにイライラする。

     いやいや、それでも後半は面白くなる可能性が微レ存と思って読み進めると、序盤でこれでもかと散りばめまくった伏線になってない伏線を怒涛の勢いで回収する。
     北朝鮮がミサイル撃つぞ、政府に土地が収容されたぞ、強制労働させられてるぞ、いったい俺たちの暮らしはどうなるのか!
     という後半。ぶっちゃけ、筆者が一番書きたい部分はここなのだろう。だったら、序盤のグダグダぶった切ってここを中心に書けばいいのに。

     そしてラスト。ミサイルが飛んでくるぞ!人力飛行機を完成させてミサイルを落としに行くんだ!!
     俺たちの戦いはこれからだ!!
     って、おい!!終わりのページ数が少なくなるに連れて、だんだん怪しくなってきたけど投げっぱなしの打ち切りラストかーい!!!

     北朝鮮、中国、日本の右傾化、超能力、そして申し訳程度の鳥人間要素。詰め込みまくると面白くないんだね。よーく分かった。


     とまぁ、レビュー的には散々。時間をかけて読んだ割には、時間の無駄だった!と思う作品は酷評する俺ではあるが、この作品を読みながら考えたこともないこともない。

     それは、日本という国、国民性も含めて想像力に欠如している、ということ。

     日本のシステムは予防保全の考え方に基づいている。事故が起きないように完璧なシステムを作り上げてからじゃないとスタートアップしない。そして事故が起こらないように普段のメンテナンスは欠かさない。
     この考えは海外になく、海外では事故が起きてから、問題が起きてから対処すればいいでしょ、という事後保全の考えが根底にある。

     予防保全と事後保全、予防保全は確かに平時には有効だ。問題が大きくなる前に小さなうちに事故の芽を摘み取れる。
     しかし、予防保全をしているから日本のシステムは安心なんです、大丈夫なんです、という考え方に慢心して安心しきって思考を停止していないか?

     その想像力の欠如が生み出したのが福島の原発事故だった。原子力発電のシステムは安全なんです、と言っていたが想像を超えた天災でポポポポーン!したわけだ。
     で、想像力の欠如に加えて、記憶力も欠如している。原発を再稼働させます。今度はもっと安全にします。だから大丈夫です。また同じことを繰り返すつもりマンマンです。
     それに対して安心できない、まだまだ危険の応酬はただの水掛け論である。反論すべきは安全か危険かではないと思うのだが。

     論点は、もし事故が起きた時の対応の仕方が重要なのだと思う。ここに想像力が必要とされている。最悪の事態を想定するということを日本人は忌避しているように思える。
     もし事故が起きたらなんて不謹慎だ。そんなことは起きるわけがないから論ずる必要がない。そのように議論すら上がらない。そんな風潮どこにでも蔓延していませんか?

     政治家も右翼も左翼も想像力に欠けている。ぶっちゃけ、将来のことなんてどうでもいいんでしょ、あなたたち。そう思っているからこそ何に対しても信用できない。今が良ければいいや。思考停止。

     人、遠慮なければ必ず近憂あり。そんな金言を思い出した小説でした。ただし、小説として面白くなかったことは強調させていただく。

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    2015年12月07日
  • トンコ

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    2015年、32冊目は第15回日本ホラー大賞短編賞、受賞作品含む、雀野日名子の短編集。三編収録。

    これで第15回は大賞、長編賞、短編賞×2と全て読みきりました。

    簡単にあらすじ&感想を……。

    トンコ:輸送車輌の事故により、逃げ出した食用蓄豚のトンコ。トンコは離ればなれになった家族、兄弟を思いながらもさまようのだった。
    ホラー度はほぼなし。食用蓄豚を人に置き換えて……。その変換使うなら、個人的には、もっと不条理だったり、ドロドロのホラーに仕上げていただきたかった。

    ぞんび団地:小学校二年生のあっちゃんはぞんびになりたくて、ぞんび地区、くちなし台に連日通うのでした。
    全体をあっちゃんの語りのように「です」「ます」調で描かれている。オチは、途中である程度気が付きました。コックリさんでもぅ少しヒネるかな(あっちゃん目線だから仕方ないが、コックリさんがチョット上位概念的存在だったりする)、とも思ったんだけど……。虐待、イジメ描写は神経逆撫でられる。

    黙契:地方警察官である兄は、出張中に、東京で暮らす妹の自殺の報せを受ける。
    タップリの腐乱描写の割にベタでしたね。すれ違いの兄妹の愛情。裏側で、生真面目な人が新興宗教に傾倒しやすいという警鐘が鳴ってたりする。

    お気に入り順は「黙契」「ぞんび団地」「トンコ」の順かな。

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    2015年08月10日
  • 太陽おばば

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    太陽のように明るく元気な耶知子おばばと、離婚した独身女性の心温まる物語。
    裏表紙にはミステリーなんて書かれていたけれども、そんな仰々しいものではなく、耶知子おばさんの優しさを感じるヒューマンドラマ。
    読み終わった後は、ほのかにおひさまの匂いを感じられるだろう。

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    2015年01月14日
  • トンコ

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    子豚のトンコが出荷途中、トラックの事故を切っ掛けに知らない世界を冒険する話しである。トンコを子豚ではなく人と置き換えるとその恐怖は倍増する、とても上手くできているお話しである。

    トンコが豚舎で飼われている駄犬のマネをしてお回りをする場面がラストにあるのだが、それを見た従業員が「おまえは、そういうことをするために生まれてきたんじゃないんだ」とつぶやく、そして家畜のトンコは残酷にも出荷されるのである。なんと物悲しいことか。

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    2014年02月11日
  • 太陽おばば

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    ネタバレ

    リアルな世界観かと思っていたら、最後は幽霊ができたりなど実はオカルト(?)な内容だったことにまず「えっ」と思いました。一瞬、拒絶反応が出かかりましたが「まーそういう世界観なのね」と思えば、序盤の突然突風が吹く場面なども受け入れられました。

    ただ、一見傍若無人な振る舞いをするお年寄りが周囲に良い影響を与えて行く系(?)のお話としては「良くあるお話」感が強く残りました。同系統のお話(といって良いかわかりませんが)としては、加納朋子さんの「てるてるあした」の方に軍配が上がるように思います。

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    2014年01月09日
  • トンコ

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    無垢な存在の眼を通してこの世の怖さ、醜さ、矛盾が露わにされる。ホラーの枠を越えた秀逸な短編だと思う。

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    2013年05月18日
  • トンコ

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    ホラー短編3集。
    ぶひ。 ぷぎぃぃ。

    ・トンコ。
    ホラー小説大賞短編賞を受賞したみたいだが、
    どこがホラー?ってかんじ。話自体もよくわからん。
    ぼととん、ぼひ。

    ・ぞんび団地
    可哀想な女の子のお話なのだが、ユーモラス。
    漫画のネタになりそな話。

    ・黙契
    悲しくて不気味で泣かせる。これが一番読ませた。

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    2013年05月17日
  • トンコ

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    角川ホラー小説大賞の短編賞受賞作。

    自分はホラーは苦手なタチだと思ってきた。角川ホラー文庫の黒い背表紙は本棚に並べたくないと思っていた。
    でも、日本ホラー小説大賞の受賞歴を見て、恒川光太郎、小林泰三、貴志祐介等が載っていたので、おや?もしかしてそんなに恐くないかも・・・と思って、この本を読んでみた。
    ・・・結果、わかりやすく恐くはなかった。深く考えると恐いし、確かに描写はややグロいところもあるけど、どれもどこか切ないお話。最近のホラーの括りは、単純に恐い、気持ち悪いだけではないのですねぇ。

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    2013年09月23日
  • トンコ

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    三話収録。

    全体を通して物悲しい雰囲気に満ちていた。
    ・「トンコ」
    交通事故で逃げ出した一匹の豚トンコはどこからともなく聞こえてくる兄弟豚たちの声に導かれるように野山や街中を探し歩くが、姿は見えず…聞こえてくる幻のような泣き声、街中から感じる兄弟豚のにおい。

    いつのまにか、「トンコ」の気持ちになって読んでいた。巻末の評にもあったように、ホラーというより、幻想文学のかおりがした。

    ・「ぞんび団地」
    以前アンソロジーで読んだ作品。ぞんびになりたいと思う女の子の心情が胸が苦しくなるほどせつない。
    子供が虐待される話はホントに苦手。

    ・「黙契」 二人で暮らしてきた兄妹の妹が自殺してしまい、その動機を必死で理解しようとする兄が痛ましい。兄と妹(妹は死後の気持ち)が交互に語られる。

    タイトルは作者の造語かな?なんとも重い言葉だ。

    内容は割と好きでしたが、遺体の描写が…
    リアルすぎて無理。

    ホラーてグロテスクな表現入れなきゃダメなのかな…

    三つの中では、やはり表題作の「トンコ」がよかったです。

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    2013年01月18日
  • トンコ

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    ホラー小説大賞の短編賞受賞作。表題作は、豚の視点から見た物語ということで一風変わった仕上がり。
    収録されている『黙契』のほうが好みだったかな。怖くないホラー短編小説、という感じで。
    『黙契』は、東京進学した妹と地方赴任になってる兄とのお話。両親を早くに亡くして、2人きりだった兄妹はとても仲が良く、離れて暮らしていても、妹は兄に電話やメールでこまめに近況を伝えてくるのです。明るく頑張っていたはずの妹が突然自殺して……という。

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    2012年02月16日
  • トンコ

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    やるせない・・・ハッピーエンドはありえないことが予想出来るだけに、終始涙目で読みました。あまりに切なくてやめておけば良かったと思ったけど、引き込まれてしまって結局最後までやめられなかった。収録3作品ともホラーらしくはないのかもしれないし、ミステリーのような意表を衝かれるような展開もないけど、充分それぞれに魅力ある作品でした。

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    2011年07月21日
  • トンコ

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    ホラー好きなのと、表紙の豚の絵がかわいかったので購入。
    表題作『トンコ』は、食用豚の脱走劇を描いた短編。ホラーなのか、怖いのか、と言われると微妙なところ。でもこういうアプローチはいままで読んだことがなかったので面白かった。なんともいえない読後感が後を引く。
    個人的には表題作よりも、同時収録されていた「ぞんび団地」が好み。ナンセンスなのにせつなくて、フワフワとした哀愁が読む者の心の奥にゆっくりと沈んでゆく。

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    2011年06月22日
  • トンコ

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    表題作をはじめとする短編集。悲しい話が多かった。
    トンコ、を読んでしばらく肉売り場で佇んでしまいそうだ。
    食べ物をだからありがたくいただく。
    他の作品も読みたくなった。

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    2010年07月09日
  • トンコ

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    ネタバレ

    【第15回日本ホラー小説大賞短編賞】
     表題作の『トンコ』は、不思議なホラーでした。3つめの『黙契』は少しウルルって来た。「帰りたい」って一言が難しいんだよなぁ。
     補足:黙契、ウルっとは来たけど、うわぁ;;;というか、う〜ん。ホッとした?とも違うし、良かった、とも違う。妹死んでるわけだし・・・。なんとも言えないけど、食後には読まないほうがいい、と思います。

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    2011年07月16日