深澤真紀のレビュー一覧
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津村記久子さんが対談しているということで手に取ったけど、小説と対談ではまた違うのか、意外と深澤真紀さんの言葉でバシッと決まって響く言葉が多かった。編集者のコピーライター的能力?
津村さんの仕事の様子が読めたのも面白かった。
ただ2人とも全然ダメではない、と本を読んだ限りでは思った。求めるところが高くて、自分たちをダメだと思ってるのか?自分を自分でダメだと思える時点で、ダメじゃないということかも。
以下、心に残った箇所。
・(深澤)男性が仕事で長持ちするのは「いつまでも少年でいることを許されているから」
・(深澤)サブカル男グループって、「中二病」とか「DT(童貞)」とか言って、「男は幼稚であ -
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作家の津村さんと、編集者の深澤さんの対談。
人間関係、仕事上の失敗など「ダメダメなわたし」を語る。
二人の息が合っていて、よむほうもテンポよく進む。
編集さんから、「まだダメが足りない」というダメ出しが下ったという話が途中で出てきた(笑)。
でも、たしかに、そうかもね、と思う。
お二人とも物書きなので、失敗談なのに、客観視できているし、理性的な印象になる。
パワハラを受けた、親とうまくいかない―当事者にはむろんつらい体験だけど、自分はハラスメントするほうが悪い、という前提でいるので、それが「ダメなわたし」という枠組みに収まらない。
すごい人だって、若い頃はそれなりに失敗するだろう。
そんな感 -
Posted by ブクログ
所々でタイトルが手書きになっているのが、この
本への親しみやすさを演出している。
著書では「いやな経験は「気づき」にするより「ネ
タ」にしよう」と書いてある。本の内容とはずれるが
私の属している組織の長も、最近この言葉を覚えた
らしく、やたら多用する。もともと、知った事を
さも、自分だけが知っているように、部下に話す。
まるで、覚えたての猿のようにしばらくの期間
何回もリピートする。しかし、そのネタ自体が
世間的には数年前のネタである。従って、聞かさ
れる方は、迷惑である。
で。この本を読んで改めて、上記のような、
バカ上司に対する対処をもっとわかりやすく
しようと思った。これまでも、「 -
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ネタバレp196「そうやって、自分が持っているものを見せて、「これを持っていないのはあんたが悪い」って言いたがる人はいます。」
p242「だから子育てで悩んでる最中の人もいれば、同じ歳なのに介護で悩んでたり今まさに恋愛で悩んでる人とかどんどんどんどん変わってくるものだから、その背景の細部を見ちゃうとイライラしちゃうんだけど(中略)それぞれに学びの段階とか時期が違ってて。その人は今、自分からしたら終わったような問題で悩んでるけど、反対に自分がまだ入り口にも立っていない物事を理解しているかもしれない、とかありますし、あの人はこの年なのにこうで!みたいに、自分の物差しで全部測ったらダメですよね。」