原丈人のレビュー一覧

  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    ポスト資本主義としての公益資本主義についての話。金融資本主義がいかにあやうい制度であるか、そして今後の社会制度というのはどのようなものであるべきかという考察と提案。実際に事業を行っている人間の話なので単なる絵空事ではない。
    経済学の本ではなく、日本の将来のビジョンを示すという意味でビジョナリー的な本である。
    おそらく似た様なコンセプトの本の中では新しさそして実現した時の日本の存在価値の絶対量では群を抜いた考え方ではないだろうかと思う。
    具体的な内容については本を直接読んでいただく方がよいだろう。

    「会社はだれのためのものか」という疑問に一つの答えを与えてくれる本である。

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    2018年10月09日
  • 増補 21世紀の国富論

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    先進国に先駆けて日本は新たな技術を産業化していく「仕組み」づくりに力を注がなくてはならない。(現状は補助金を与えることしか出来ていない。)
    そして知識やアイデア、仕組みなどを世界に輸出し、特許使用料などの貿易外収支で国を富ませていく

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    2018年02月12日
  • 「公益」資本主義

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    「株主資本主義」に代わり、「公益資本主義」という資本主義の新たなあり方を打ち立てるべきだ、というのがこの本の主張。
    「会社は社会の公器である」という考えが「今世紀の常識」となる。

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    2017年07月16日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    8年ほど前に書かれた本だが、内容はそれほど古くなく、今読んでも正しいと思えることが多い。金融工学はダメ、現在のコンピュータアーキテクチャはダメ、まさしくその通り。RDBは(今でいうところのIoTに)そぐわないので、半構造データを柔軟に扱う技術が必要と、嬉しいことも書いてくれている。ただ、この本で触れられているIFX(インデクス・ファブリック)技術よりは、うちでやっている技術の方が原理的に(おそらく実装としても)優れているんだけど、世の中に出ることなく消えていくんだろうな…。

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    2017年02月02日
  • 増補 21世紀の国富論

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    独立自尊や自主独立を実現するのに不可欠な4項目
    1. 食料と水の確保
    2. エネルギーと資源の確保
    3. 防衛力と外交を強化する事による安全保障
    4. 文化と言語を守る事


    日本は単に工業製品を売るだけでなく、システム(制度)、モデル、ルール(規則)を輸出する時代が来る。

    日本の人口が減少する中でも、貿易収支から貿易外収支へと転換させ、国民所得を増やす事は可能。


    夢を実現する2つの方法
    1. 今そこにある体制や環境に順応しながら、その枠組みを上手に利用して叶える。
    2. その体制や環境をおかしいと思い、ルールそのものを変更する事に挑戦し、新しいルールに基づいた世界をつくる事によって叶え

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    2015年02月27日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    ネタバレ

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    非常に面白い本だった。「ベンチャーキャピタリストとは未来を予測する仕事である」と昔言われたことがあるが、原氏の本を読んでいると本当に「未来を予測する能力」に長けていると思う。

    特に「基幹産業をみつける」という件はまさに目から鱗。時代はITなどではなく、むしろITは人間の可能性を広げる類のものではなく、むしろコンピューターに思考を依存させてしまうことで、思考の自由が制限されてしまうということ。そんなこと考えもしなかったよ。

    あと「途上国だからこそ、インフラが整っていないからこそイノベーティブな変革を」というくだりもやはり素晴らしい意見だと思う。実際にはサプライヤーが海外にいたりして

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    2014年01月04日
  • 増補 21世紀の国富論

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    PUC; パーベイシブ-ユビキタス-コミュニケーション
    使っていることを感じさせず、どこにでも遍在し、
    利用できるコミュニケーション機能

    IFX; インデックス-ファブリック
    パトリシア-ツリー(検索アルゴリズム)

    公益資本主義

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    2013年11月13日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    ネタバレ

    エンゼル投資家として名高い原丈人さんによる、日本経済の未来。グローバリズム批判と日本のポテンシャル強調はともするとお花畑な理想論の典型なのだが、この人が話すと説得力がある。マネーゲームの時代に決別し、真っ当なモノ作りとサービスの国として新しい資本主義を世界に問いかける。

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    2013年01月30日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    ネタバレ

    21世紀の国富論も読んだことがあり、今思えば、金融危機以前にアメリカ型の資本主義に対する危惧を明解に提示していた。

    この本は、さらにわかりやすく、また日本人を力づける内容である。
    金融資本主義、株主至上主義の誤り、欠陥の理由を指摘するだけでなく、この本には「公益資本主義」という概念で解決策が述べられている。

    また、その中で日本の持つ強み、可能性が力強く展開されている。

    「公益資本主義」=「会社の事業を通じて、公益に貢献すること」。
    つまり、「会社の事業を通じて、会社が関係する経営者、従業員、仕入先、顧客、株主、地域社会、環境、そして地球全体に貢献すること」

    これは、まさしく日本の江戸時

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    2012年09月05日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    今、世界を席巻している、金融資本主義というものに対して、
    その悪いところを指摘し、ポスト資本主義として公益資本主義というものを
    示唆することを主軸とした本でした。

    お金がお金を産む資本主義、金融工学の進歩によってそうなった資本主義の在りように
    異を唱えてその論拠を次々と述べていくさまは胸がすかっとするし、
    もともと自分はそういう話を待望していたのだということに改めて気付かされました。

    著者の原丈人さんについては糸井重里さん主宰の「ほぼ日」に登場されたときに知りました。
    その糸井さんとの対談を読んで、なんてスケールが大きくて素晴らしい人なんだと、
    そんときも胸がすくような痛快な思いがして、そ

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    2012年09月03日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    ネタバレ

    かつて基幹産業といえば繊維産業である。それが鉄鋼になり、現在はコンピューター産業がこれに取って代わっている。交代のサイクルは概ね40年。成熟期に入ってくると産業の伸びが落ち、景気も悪くなるため、金融を緩和することから、新しい基幹産業に移行する端境期にはこれまで金融の過剰流動性が発生してきた。また、経済指標に使われているGDP等経済統計は、ファンドの活動や超過過剰流動性が世に広まる前の定義で市場を測っているため、大きく膨れ上がる過剰流動性によって、数値が実態の景気以上に高くなるという統計との乖離状況が起きている。本物の好景気にするためには、過剰流動性をつくるのではなく、新しい基幹産業を育成する方

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    2012年07月11日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    「ビジョン本」。

    考えうる世界の A big picture を描いている方だと思う。

    批判するのであれば、
    ・根拠が薄い部分がある(緻密な議論や立証がなされているかといえば疑問符かもしれない)
    ・現実味に欠ける
    ・そんなこと言われたって明日の支払いが・・・

    そうは言っても
    「飛行機が発明される前、誰が飛行機の存在なんて予見しただろうか?」

    その理屈で吹き飛ばされてしまう。

    眉に唾をつけつつも、信じたくなるような。だから、ビジョン本。「七つの習慣」のような自己啓発書との違いは、視点が社会全体の未来に向いているところだと思います。

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    2011年09月12日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    公益資本主義。いいことだと思います。かつての日本は渋沢栄一等、このような考え方をする方が多かったのではないでしょうか?(イメージで書いております。)著者のそのような気持ちだけではなく、ご自分で今後の先端技術を模索されていること。拝金主義のきらいのある金融業界を啓蒙しようとしている姿勢に心うたれました。

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    2011年06月27日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    [ 内容 ]
    アメリカ発の金融危機は、市場万能・株主至上の金融資本主義の欠陥を露呈した。
    二〇〇三年時点ですでにこの事態を予見していた著者は、格差も恐慌も打ち破る究極の解決策を提言する。
    「ストックオプションは禁止せよ」「五年以上の株主だけの市場をつくれ」「投資減税で新技術開発を促せ」。
    マネーゲームに明け暮れるファンドの横暴を止め、終焉が近いパソコンに代わる新しい基幹産業の創成をめざす。
    バブル頼みの「幻の好景気」から、みんなが恩恵を受ける「本物の好景気」へ。
    日本こそこの新しい資本主義の担い手となれ。

    [ 目次 ]
    第1章 金融資本主義の何が間違っていたのか-幸せは「数式」では表せない(

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    2011年04月21日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    お金は、世の中に価値あるものを生み出してこそ得られるもの。

    しかし、近年はマネーゲームでお金を稼ぐことがもてはやされている。なにか違うんじゃない?と漠然と感じていた。とんでもない額を手にする人がいる一方で、餓死している人が毎秒いるなんて世界、おかしい。本当に資本主義がベストな理論だなんて思えない。

    本書は、まさにその点を指摘しており、かつ具体的な打開策があげられています。著者自身の経験に裏付けされており、説得力あり。

    貧困の問題にしても、環境の問題にしても、これから私たちが対処しなければならない問題は、地球上の”みんな”が取り組まなかったら解決できない。他人が負けても自分が勝てば良いとい

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    2011年04月07日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    単なる金儲けのためのベンチャーキャピタリストではなく、
    日本のみならず、世界の成長を意識した投資やシステム構築に力をそそぐ。

    評論家が言葉だけで経済を語るような机上でできた本ではなく、
    実際に行動し実現可能と思うことしかかかれていない本。
    しかも実際に先頭をきって行動されている。

    実現可能な夢が書かれていて、
    あらゆる問題を解決できる説得力がある。
    よって夢が鮮明。

    多くの人が国富論とともに読むべき本。

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    2010年12月26日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    金融資本主義の問題を鋭く分析し、日本企業が再び繁栄するための各種の助言を行っている;公益資本主義の経営 など

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    2021年08月22日
  • 「公益」資本主義

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    ◯「株式の上場によって資金を市場から調達できますよ」と言いますが、結果を見るとまったく逆です。むしろ企業の資金が外部に流出してしまうのです。(89p)

    ◯株主が怒って「社長、退陣だ!」と大声を上げれば、葛西さんも「会社の経営方針が納得できないのならば、株を売れ」と冷静に返答したそうです。(119p)

    ★マネーゲームと化した今の金融資本主義は行き詰まっている。まもなく崩壊に向かうのではないか。
    ★横浜駅東口の「原鉄道模型博物館」に行きたい。

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    2018年06月03日
  • 新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性

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    産業を潰したIRRとROE。
    アクティビストが内部留保を狙う。アクティビストの弊害。
    中長期の資本市場が必要。

    コア技術の必要性。
    アメリカはコア技術の革新が困難。
    ベンチャーキャピタルの気風が崩れた。時価会計、減損会計で長期投資ができない。9.11以降、移民のシャットアウトで優秀な頭脳が集まらない。

    投資減税。

    IFXという理論(データベース)。
    強いものの論理に合わせて相手を無理やり改宗させようとする、のが欧米の論理。
    バングラデッシュのデフタbracNETモデル。
    スピルリナプロジェクト(タンパク質)

    公益資本主義=会社は社会に貢献するもの。その尺度で評価する。
    市場万能主義でい

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    2016年12月25日
  • 増補 21世紀の国富論

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    「会社は公器」「短期利益でなく長期経営」という主張はとても共感するが、主張の繰り返しが多く、それとは直接関連しない話題や筆者の投資先の事業紹介などに話が行き来しており、冗長に感じた。

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    2016年10月23日