原丈人のレビュー一覧
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この前に読んだ「会社はだれのものか」で登場していた原丈人さんで検索して見つけた本。1,2,4,5章を読んだが、非常に意欲的な作品。学生のようなエネルギーを感じた。そして実績も十分のようだ。三方良しの日本型経営から発展しうる公益資本主義と主にアメリカを念頭に置いた株主資本主義を比較、そして株主資本主義の欠点を指摘。公益資本主義においても、まずは大いに稼ぐことが大前提、この点は激しく同意。利益さえあれば大抵の問題はなんとかなると思うので。利益を上げれていない法人企業は頑張っていただくとして、この著書の偉大と思うところは、利益の出ている会社が公益資本主義を実践するための手段が用意されているところ。株
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いゃ〜!面白かった。
「会社は株主だけのもの」というアメリカ流の資本主義から公平な富の分配をする公益資本主義に変わることを提唱する筆者がわかり易く説明している。
印象に残った文章
⒈ 企業をむしばむCEOゴロ
⒉ 株主にとっての利益になるのであれば、何万人の従業員が解雇されようと「株主価値」が最大の時点で会社を解散するのがベストであると理解するのが、現在の資本主義である。
⒊ 経済が文化をつくり、技術が政治をつくる。
⒋ 社長と社員のあいだにあまり差のないフラットな組織をもつネットワーク型の中小企業
⒌ これからの時代に日本が輸出すべきものは、システム(制度)やモデル、さらにルール(規則)とい -
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株主資本主義から公益資本主義
論語と算盤は実践が可能。
会社は社中の利益を最大化する。会社の基盤である社会を利することで会社を利する。
短期的な株価のつり上げによる儲けを企む株主のために資本主義は社会を崩壊させる。一部の富裕層と圧倒的多数の貧困層を作る。豊かな中間層(正規分布)を作ることが継続的な社会の発展や維持に有効。
そのための考え方に。中核産業は移り変わる。それを前提に中長期的にものを開発していく産業を持つことの強み。そんとための資金準備としての内部留保。研究開発は必ず成功する者ではないが,その過程で経験と人材育成が可能。そのリターンが次の開発に繋がる。
会社を維持するための短期的な収支 -
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ポスト資本主義としての公益資本主義についての話。金融資本主義がいかにあやうい制度であるか、そして今後の社会制度というのはどのようなものであるべきかという考察と提案。実際に事業を行っている人間の話なので単なる絵空事ではない。
経済学の本ではなく、日本の将来のビジョンを示すという意味でビジョナリー的な本である。
おそらく似た様なコンセプトの本の中では新しさそして実現した時の日本の存在価値の絶対量では群を抜いた考え方ではないだろうかと思う。
具体的な内容については本を直接読んでいただく方がよいだろう。
「会社はだれのためのものか」という疑問に一つの答えを与えてくれる本である。 -
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独立自尊や自主独立を実現するのに不可欠な4項目
1. 食料と水の確保
2. エネルギーと資源の確保
3. 防衛力と外交を強化する事による安全保障
4. 文化と言語を守る事
日本は単に工業製品を売るだけでなく、システム(制度)、モデル、ルール(規則)を輸出する時代が来る。
日本の人口が減少する中でも、貿易収支から貿易外収支へと転換させ、国民所得を増やす事は可能。
夢を実現する2つの方法
1. 今そこにある体制や環境に順応しながら、その枠組みを上手に利用して叶える。
2. その体制や環境をおかしいと思い、ルールそのものを変更する事に挑戦し、新しいルールに基づいた世界をつくる事によって叶え -
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ネタバレ014
非常に面白い本だった。「ベンチャーキャピタリストとは未来を予測する仕事である」と昔言われたことがあるが、原氏の本を読んでいると本当に「未来を予測する能力」に長けていると思う。
特に「基幹産業をみつける」という件はまさに目から鱗。時代はITなどではなく、むしろITは人間の可能性を広げる類のものではなく、むしろコンピューターに思考を依存させてしまうことで、思考の自由が制限されてしまうということ。そんなこと考えもしなかったよ。
あと「途上国だからこそ、インフラが整っていないからこそイノベーティブな変革を」というくだりもやはり素晴らしい意見だと思う。実際にはサプライヤーが海外にいたりして -
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ネタバレ21世紀の国富論も読んだことがあり、今思えば、金融危機以前にアメリカ型の資本主義に対する危惧を明解に提示していた。
この本は、さらにわかりやすく、また日本人を力づける内容である。
金融資本主義、株主至上主義の誤り、欠陥の理由を指摘するだけでなく、この本には「公益資本主義」という概念で解決策が述べられている。
また、その中で日本の持つ強み、可能性が力強く展開されている。
「公益資本主義」=「会社の事業を通じて、公益に貢献すること」。
つまり、「会社の事業を通じて、会社が関係する経営者、従業員、仕入先、顧客、株主、地域社会、環境、そして地球全体に貢献すること」
これは、まさしく日本の江戸時 -
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今、世界を席巻している、金融資本主義というものに対して、
その悪いところを指摘し、ポスト資本主義として公益資本主義というものを
示唆することを主軸とした本でした。
お金がお金を産む資本主義、金融工学の進歩によってそうなった資本主義の在りように
異を唱えてその論拠を次々と述べていくさまは胸がすかっとするし、
もともと自分はそういう話を待望していたのだということに改めて気付かされました。
著者の原丈人さんについては糸井重里さん主宰の「ほぼ日」に登場されたときに知りました。
その糸井さんとの対談を読んで、なんてスケールが大きくて素晴らしい人なんだと、
そんときも胸がすくような痛快な思いがして、そ -
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ネタバレかつて基幹産業といえば繊維産業である。それが鉄鋼になり、現在はコンピューター産業がこれに取って代わっている。交代のサイクルは概ね40年。成熟期に入ってくると産業の伸びが落ち、景気も悪くなるため、金融を緩和することから、新しい基幹産業に移行する端境期にはこれまで金融の過剰流動性が発生してきた。また、経済指標に使われているGDP等経済統計は、ファンドの活動や超過過剰流動性が世に広まる前の定義で市場を測っているため、大きく膨れ上がる過剰流動性によって、数値が実態の景気以上に高くなるという統計との乖離状況が起きている。本物の好景気にするためには、過剰流動性をつくるのではなく、新しい基幹産業を育成する方
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ネタバレ[ 内容 ]
アメリカ発の金融危機は、市場万能・株主至上の金融資本主義の欠陥を露呈した。
二〇〇三年時点ですでにこの事態を予見していた著者は、格差も恐慌も打ち破る究極の解決策を提言する。
「ストックオプションは禁止せよ」「五年以上の株主だけの市場をつくれ」「投資減税で新技術開発を促せ」。
マネーゲームに明け暮れるファンドの横暴を止め、終焉が近いパソコンに代わる新しい基幹産業の創成をめざす。
バブル頼みの「幻の好景気」から、みんなが恩恵を受ける「本物の好景気」へ。
日本こそこの新しい資本主義の担い手となれ。
[ 目次 ]
第1章 金融資本主義の何が間違っていたのか-幸せは「数式」では表せない( -
Posted by ブクログ
お金は、世の中に価値あるものを生み出してこそ得られるもの。
しかし、近年はマネーゲームでお金を稼ぐことがもてはやされている。なにか違うんじゃない?と漠然と感じていた。とんでもない額を手にする人がいる一方で、餓死している人が毎秒いるなんて世界、おかしい。本当に資本主義がベストな理論だなんて思えない。
本書は、まさにその点を指摘しており、かつ具体的な打開策があげられています。著者自身の経験に裏付けされており、説得力あり。
貧困の問題にしても、環境の問題にしても、これから私たちが対処しなければならない問題は、地球上の”みんな”が取り組まなかったら解決できない。他人が負けても自分が勝てば良いとい