「公益」資本主義

「公益」資本主義

896円 (税込)

4pt

四半期決算を廃止せよ! 長期保有株主を優遇せよ! 日本が新しい経済ルールをつくる!

日本が率先して「21世紀の新しい資本主義=公益資本主義」を世界に示すべきだ――確信をもってこう断言するのは、「理論や理想ばかりを説く経済学者」でも、「資本主義に反対する社会主義者」でも、「海外を知らない国粋主義者」でもありません。最も競争の激しいビジネスの本場、米国シリコンバレーで、数々の成功を収めてきた「最強のベンチャー事業投資家」です。

著者の原丈人さんは、考古学研究の資金稼ぎのため米国のビジネススクールに通い、さらに先端工学も学んで起業。大成を収めました。その資金をもとに新技術を創出する数々の企業の起業・経営に参画し、シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリストとして活躍しました。
そんな経験から、米国流ビジネスの限界と問題点を身をもって知っているのです。

株主優先、四半期決算、時価会計、社外取締役制度など、「会社は株主のもの」とみなす「米国流の株主資本主義」の導入が「改革」と称されていますが、むしろ弊害を生んでいます。「会社は株主のもの」という考えでは、投資や経営が、短期利益重視となり、新技術開発にまわすべき中長期資金や、真にリスクをとる投資が不足してしまいます。

税制や金融のルールを改めることで、マネーゲームに回っている資金を中長期投資へと導くことこそ、「公益資本主義」が目指す「成長戦略」です。中長期経営を重視する日本型経営こそ、「公益資本主義」の雛形。米国を反面教師にし、今こそ日本が新しい資本主義のルールを示すべきなのです。

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「公益」資本主義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    どこでこの本を知り購入しようと思ったのか忘れてしまったが当たりだった。素晴らしい考え方だと思う。日本的経営がまだ色濃く残っている時に就職し、全体最適を常に考えるようにしてきた自分にとって株主資本主義、金融資本主義はやはり合わない。とは言うものの、それがグローバルスタンダードだと言い切られてしまうとス

    0
    2024年01月27日

    Posted by ブクログ

    バブルが弾けるまでの日本型の資本主義を取り戻そうというメッセージ本。元気がもらえます。
    就職活動する前に読んでみたかったなぁ。結局東芝も株価という実態のないものを追い求めて破滅したんだなって思いました。

    0
    2023年12月09日

    Posted by ブクログ

    ここまで英米資本主義を痛烈に批判した一冊はないと感じた。
    それをまさに国家の中枢で、経済政策を議論している人物が語ってくれている様子は、同じ日本人として誇らしさを覚える程。

    こういった方が活躍してくれる日本、まだまだ捨てたもんじゃない。日本人が元々持っていた経営感覚、感性が公益資本主義として、これ

    0
    2018年09月29日

    Posted by ブクログ

    株式資本主義と対をなす考え方。金融業界で働き、投資をする立場から脳みその体操として非常に有益な内容であった。

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    自分はコミュニストではないし、競争によってその業界全体の質が向上するということをそもそも良いことだと思っています。もし公益資本主義の考え方を聞いて共産主義的だとかただの理想だと否定的に考えるのだとしたらそれは自分だけ良ければ良いと思ってるのではないかなと思ってしまいます。生存本能があるので利他主義だ

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    twitterで「岸田首相のブレーンはコイツだ」「新しい資本主義の影の立案者だ」などと言われてるのを見て著者を知り、どんな内容なのか知りたく購入した本。

    最初の30ページほどは、とにかく資本主義の悪い面を語っているので、「なんだ、ただの社会主義者じゃん」と思った。
    もし「新しい資本主義って結局何な

    0
    2022年02月28日

    Posted by ブクログ

    原丈人(1952年~)氏は、慶大法学部卒、スタンフォード大学大学院工学修士の実業家、ベンチャーキャピタリスト、考古学者。当初は考古学を志して、その資金づくりのために渡米し、大学院在学中に起業した後、1984年にベンチャーキャピタルのデフタ・パートナーズを設立、その後シリコンバレーを代表するベンチャー

    0
    2021年12月16日

    Posted by ブクログ

    この前に読んだ「会社はだれのものか」で登場していた原丈人さんで検索して見つけた本。1,2,4,5章を読んだが、非常に意欲的な作品。学生のようなエネルギーを感じた。そして実績も十分のようだ。三方良しの日本型経営から発展しうる公益資本主義と主にアメリカを念頭に置いた株主資本主義を比較、そして株主資本主義

    0
    2021年12月11日

    Posted by ブクログ

    株主資本主義から公益資本主義
    論語と算盤は実践が可能。
    会社は社中の利益を最大化する。会社の基盤である社会を利することで会社を利する。
    短期的な株価のつり上げによる儲けを企む株主のために資本主義は社会を崩壊させる。一部の富裕層と圧倒的多数の貧困層を作る。豊かな中間層(正規分布)を作ることが継続的な社

    0
    2020年04月19日

    Posted by ブクログ

    「株主資本主義」に代わり、「公益資本主義」という資本主義の新たなあり方を打ち立てるべきだ、というのがこの本の主張。
    「会社は社会の公器である」という考えが「今世紀の常識」となる。

    0
    2017年07月16日

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