原丈人の作品一覧
「原丈人」の「「公益」資本主義」「新しい資本主義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「原丈人」の「「公益」資本主義」「新しい資本主義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
仕事とは何か、企業は何のために存在するのか、そして資本主義は本来どうあるべきなのかについて、著者自身の経験と思想をもとに語られた一冊。
本書で一貫しているのは、「仕事」を単なる利益追求や自己実現の手段としてではなく、社会に価値を生み出す営みとして捉える視点だった。企業は株主利益だけのために存在するのではなく、人々の生活や社会そのものをより良くするために存在している。その前提に立ったとき、利益とは目的ではなく、社会に価値を提供した結果として生まれるものなのだという考え方が強く印象に残った。
また、本書では短期的な利益や株主価値を過度に重視する現在の資本主義に対する問題意識も繰り返し語られている。本来、資本は社会を発展させるための道具であるはずなのに、いつの間にか利益そのものが目的化してしまっている。その構造に対して、長期的な視点で社会全体に価値を生み出す経営の重要性が示されていた。
特に印象的だったのは、「公益資本主義」という考え方。企業は社会に貢献しながら成長し、その結果として利益を生み出していくべきであるという思想には非常に共感した。経済合理性と社会性を対立するものとして捉えるのではなく、両立させることこそが本来の資本主義の姿なのだと思わされた。
仕事とは単にお金を稼ぐためのものではなく、社会に価値を残すための行為である。
そして企業とは、社会をより良い方向へ動かしていくための存在なのだと改めて感じた。
自分が普段考えていることと重なる部分が非常に多く、強く共感しながら読んだ一冊。
Posted by ブクログ
この本は、単なるビジネス書ではなく「仕事とは何か」「人としてどう生きるのか」を静かに問いかけてくる本でした。
特に心に深く残ったのは、著者がアメリカから一時帰国し、新しいビジネスに挑戦する決意を母親に伝えたときの言葉です。
母親はこう言って送り出したそうです。
「あんたは何事でも一生懸命やるから、母さんはそれは心配してへんねん。でもな、いくら一生懸命やっても、うまくいかないことはあるんやで。そのときは失敗してすごいしんどい思いをするやろ。もしそうなったら、おうちへ帰っておいで。あったかいご飯食べさせてあげるから。おうちでゆっくりして、また元気になり。元気になったら、また試したらええからね。」
この言葉を読んだとき、胸が熱くなりました。
人は挑戦する時、どうしても失敗を恐れてしまいます。しかし、どんな時でも帰る場所があると思えたら、人はもっと勇気を持って前に進めるのではないでしょうか。そこには母親の深い愛情と、息子への絶対的な信頼が感じられました。
私は中国の工場の現場で改善活動に関わる仕事をしてきましたが、この本の内容にはとても共感しました。
工場の仕事は機械や数字の世界と思われがちですが、実際は「人の世界」です。どんなに設備や仕組みが整っていても、最後にものを作るのは人です。そして人の気持ちが変わらなければ、現場は良くなりません。
本書の中で語られる「11の問い」は、経営のテクニックではなく、人としてどう生きるかを問うものです。
「Giverか、それともTakerか」
「人によって態度を変えていないか」
「現場を見ているか」
「自分の真実に従っているか」
どれもシンプルですが、本質的な問いだと感じました。
特に心に残った言葉があります。
「溢れ出した違和感は、いつも正しい。」
人は間違った方向に進んでいるとき、心のどこかで違和感を感じます。しかし多くの場合、立場や利益を守るためにその感覚を無視してしまいます。この本は、その小さな違和感こそ大切にすべきだと教えてくれます。
最高の仕事とは、単に成果を出すことではなく、人を幸せにし、社会の役に立ち、自分の真実に従って生きる仕事なのだと思いました。
仕事とは人生そのもの。
そんなことを静かに考えさせてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
どこでこの本を知り購入しようと思ったのか忘れてしまったが当たりだった。素晴らしい考え方だと思う。日本的経営がまだ色濃く残っている時に就職し、全体最適を常に考えるようにしてきた自分にとって株主資本主義、金融資本主義はやはり合わない。とは言うものの、それがグローバルスタンダードだと言い切られてしまうとスッキリしないまま従ったり、分かったふりをしていたような気がする。こう明解に言ってくれると大変ありがたい。
①富の分配における公平性
②経営の持続性
③事業の改良改善性
会社は株主だけのものではない、というのは以前読んだ岩井克人の本にも通ずるものがある。良い会社かどうか、見極める指標として「公益」資本主義についてはもう少し勉強したいし、この考え方に合致するような会社経営をしたいと思った。