【感想・ネタバレ】THE BEST WORK 「最高の仕事」を生きるのレビュー

あらすじ

「奪うが勝ち」のこの世界で、
それでも、
誠実さを貫きたいすべての人へ

長い仕事人生の中には、

お金のために仕方なくやった仕事、
人を傷つけてしまった仕事、
誰かの大切なものを奪った仕事、

などが一つや二つはあるものです。

自分の意思に大きく反して、
やるべきじゃなかったけれど
やるしかなかった仕事がある。

「仕方なかった……。もう終わったことだ」

でも、それは、忘れようとしても
心の奥のほうに“小さな針”として
刺さったままになるものです。

アメリカ、EU、中国――
世界中の財界人から尊敬を集める
シリコンバレー最高峰の
日本人事業家である著者は、

「残った小さな針こそが、誠実さである」

と説きます。

力のある人、お金のある人、声の大きな人が
人々から奪い、さらに強くなっていくのを見ながら
どこかおかしい……と思っている人に

「誠実な仕事とは何か?」

を問い直すのが本書です。
この本には、悩んだとき、
葛藤したとき、苦しいときに、
自分を「誠実な世界」にとどめるための
“11の自問”が語られています。

自分を「誠実な世界」にとどめる11の自問
自問1 Giverか、それともTakerか?
自問2 人によって態度を変えていないか?
自問3 ひとり占めしようとしていないか?
自問4 会社は誰のものか?
自問5 その仕事は人を幸せにするか?
自問6 大切なものを奪われていないか?
自問7 人間の匂いは残っているか?
自問8 誰をいちばん大切にするべきか?
自問9 現場を見て、触ったか?
自問10 自分の真実に従ったか?
自問11 「最高の仕事」を生きているか?

「奪うが勝ち」のこの世界で、
それでも、
誠実さを貫きたいすべての人へ。

死ぬときに後悔しない
「最高の仕事を生きる」ために
著者が魂を込めた1冊です。

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Posted by ブクログ

この本は、単なるビジネス書ではなく「仕事とは何か」「人としてどう生きるのか」を静かに問いかけてくる本でした。
特に心に深く残ったのは、著者がアメリカから一時帰国し、新しいビジネスに挑戦する決意を母親に伝えたときの言葉です。
母親はこう言って送り出したそうです。
「あんたは何事でも一生懸命やるから、母さんはそれは心配してへんねん。でもな、いくら一生懸命やっても、うまくいかないことはあるんやで。そのときは失敗してすごいしんどい思いをするやろ。もしそうなったら、おうちへ帰っておいで。あったかいご飯食べさせてあげるから。おうちでゆっくりして、また元気になり。元気になったら、また試したらええからね。」
この言葉を読んだとき、胸が熱くなりました。
人は挑戦する時、どうしても失敗を恐れてしまいます。しかし、どんな時でも帰る場所があると思えたら、人はもっと勇気を持って前に進めるのではないでしょうか。そこには母親の深い愛情と、息子への絶対的な信頼が感じられました。
私は中国の工場の現場で改善活動に関わる仕事をしてきましたが、この本の内容にはとても共感しました。
工場の仕事は機械や数字の世界と思われがちですが、実際は「人の世界」です。どんなに設備や仕組みが整っていても、最後にものを作るのは人です。そして人の気持ちが変わらなければ、現場は良くなりません。
本書の中で語られる「11の問い」は、経営のテクニックではなく、人としてどう生きるかを問うものです。
「Giverか、それともTakerか」
「人によって態度を変えていないか」
「現場を見ているか」
「自分の真実に従っているか」
どれもシンプルですが、本質的な問いだと感じました。
特に心に残った言葉があります。
「溢れ出した違和感は、いつも正しい。」
人は間違った方向に進んでいるとき、心のどこかで違和感を感じます。しかし多くの場合、立場や利益を守るためにその感覚を無視してしまいます。この本は、その小さな違和感こそ大切にすべきだと教えてくれます。
最高の仕事とは、単に成果を出すことではなく、人を幸せにし、社会の役に立ち、自分の真実に従って生きる仕事なのだと思いました。
仕事とは人生そのもの。
そんなことを静かに考えさせてくれる一冊でした。

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2026年03月04日

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