石田基広のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
弁当の売上分析、売上予測をテーマに書かれた統計本。
銀座のデータサイエンティストというブログでも紹介されています。
物語ベースでの説明になっているため、初心者でも分かりやすく書かれていた。
仮説検定についても分かりやすく書いていたので、
少し理解が深まったように感じた。
【参考になったこと】
・データ分析でみるべきは、平均からのバラツキ。
・帰無仮説とは「係数を0と考えること」で、
係数が0でないことを対立仮説と呼ぶ。
帰無仮説の基で統計量(t値)が計算される確率を求め、
その確率が0.05より小さい場合は、帰無仮説を棄却し、
対立仮説を採択する。
つまり、今回の係数はまずまず信 -
Posted by ブクログ
タイトルが本書のすべてを表している。
宝くじなどのギャンブルや、傍から見ると運命とか奇跡としか思えないような出来事について、それらの事象は果たして「偶然」なのか、はたまた何かしらの作為(神の手を含めたもの)が介在した「必然」なのかを、確率や統計学の観点から判定し、結論からいうとほとんどの事象は「偶然」として説明できる、というのが本書の大まかな内容である。
結論が最初から分かっているので、新鮮な驚きを得ることはあまり無く、人間がなぜ「偶然」を否定し「必然」を欲するのかの説明も44ページ目で早くも述べられている。一部の判定で使用される「統計的に有意か否か」および「P値」についても12章で軽く説明さ -
Posted by ブクログ
後半のテキストマイニング以降の話やRstudioのプログラミング内容はほとんど読み飛ばしながらだったが、個人的には統計学の勉強のは入りとしては最高の一冊だった。
これは、自分が「統計学がわかる」を一通り読んだことがあったり、大学の授業でR(統計ソフト)を使ったことがあったので、そこまで忌避感なく読めていたことも影響していると思う。
専門的な言葉を説明なしに使ったり、統計の内容やRstudioの使い方に関する説明が少なすぎるため、統計を全く知らなかったり、プログラミングを全くしたことのない場合は訳がわからないまま読む部分が多くなりそう。
ただし、計算方法や難しい説明がないおかげでストーリーを楽し -
Posted by ブクログ
前作ではです・ます調だったのが,今回はそうでなくなり,「小説」部分がうんと長くなりました。統計学としての情報量は期待しない方がいいです。
因子分析,主成分分析,t検定,分散分析
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現実のデータ分析はあくまで仮説の妥当性を判断する補助手段でしかないんです。データ分析の結果が妥当かどうか,あるいは使えるかどうかは,また別の次元での判断が必要になるわけですから。(p.62)
因子分析の場合,想定した因子でテスト結果全体が説明できるかどうかは分かりません。なので誤差を想定します。一方,主成分分析は,そもそもテスト結果全体を圧縮しようという発想です。(p.159)