清水浩史のレビュー一覧
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幻島・・・はかなげで、稀少性のある、小さな島。
日本の海に点在する島々の中から選んだ17の幻島の紹介と物語。
I部 ガイド編・・・17の幻島を各々4ページに、見開きで島の
カラー画像とデータ、島の歴史、自然、現状を掲載。
II部 紀行編・・・17の幻島を各々8~16ページに、成り立ちや歴史等、
深く取材した紀行文。画像はモノクロ。
参考文献有り。
幻島には様々な物語があります。
それは、ミステリー、ファンタジー、伝承、歴史等々。
波に、虫(!)に浸食されて消えつつある島。
存在したという伝承だけが残るまさしく幻の島。
存在を巡って国が腰を上げた島。
人工島、信仰の島 -
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ほぼ無人島、更に絶海の孤島で上陸は不可能。
それらに伝説の島や奇岩も含め、「秘島」として紹介。
I部 秘島 ガイド編・・・31の秘島を各々4ページに、
見開きで島の画像とデータ、島の歴史、自然、現状を掲載。
北方四島・竹島・尖閣諸島はまとめて7ページ。
II部 秘島 実践編・・・秘島を身近に感じる手立てを思いはせる。
秘島には、行けなくなる歴史と理由が存在します。
それは、単に遠いだけではありません。
瀬戸内海や鹿児島、沖縄に近い島だってあります。
自然の脅威、戦争、獲り尽くされた資源、政治・・・様々な
経過により秘島となってしまった状況が綴られます。
沖ノ島のような信仰の島も -
Posted by ブクログ
単なる無人島ではない、行きたくても行くことができない無人島。それらを秘島として紹介している本。
二部構成で1部は秘島ガイド編。見開きで島の上空からの写真と、その次の見開きでその島の概略や歴史など。2部は秘島ガイド実践編。無人島でも本籍地を置くことはできる、領土問題などなど。岩を島へアップグレードの話は知らなかった。
Google Mapで見て何となく離島萌え~だったのが、その島の背景も併せて読むことで、単なる離島ではなく日本の歴史や領土問題がかなり関係しているという認識になる。そして離島開発は日本の開拓史でもある。資源の枯渇→放置、放棄になってしまった島が結構あるが、現存の離島とその周辺の資源 -
Posted by ブクログ
普段生活している範囲とは違う非日常感。日本にこんな場所があるんだなと面白く思った。普通に生活していると、考えることすらない場所。「行くことのできない島」が日本にはたくさんあって、それぞれに歴史がある。どこかセンチメンタルな気分になる。
ざっと印象に残ったものを箇条書きする。
・島の開拓の歴史。
・アホウドリの乱獲、自然破壊。「◯◯鳥島」という名前が多いが、昔はアホウドリが多くいた。
・海底火山の活動により、20世紀だけでも小笠原諸島で新しい島が3回出現している(どれも波の侵食で消えた)。
・島の過疎化、島民の離島による無人化の歴史。
・大野原島は、リポビタンDのCMのロケ地になっている。
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Posted by ブクログ
今まで存在すら知らなかった日本の秘島。普通は行くことさえもなかなかできない絶海の孤島たち。中には実在しない島すらある。
純粋にどんな風景が広がっている島々なんだろう?とワクワクして手に取ってみたが、想像していたよりも重い内容の本だった。
発見されていながら無人である島にはそれなりの理由がある。そのほとんどは悲しい歴史によるものだ。
戦時中に激戦地となり人が住めなくなった島、政治的理由で立ち入りが許されない島、土地開発・鳥や天然資源の乱獲で元の自然の回復は望めない島…
最初に述べた実在しない島も、資源獲得競争が激化した時代に開発権先取りのために捏造されたものだ。
秘島は人間の愚かな歴史を -
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