【感想・ネタバレ】不思議な島旅 千年残したい日本の離島の風景のレビュー

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Posted by ブクログ

「不思議な島」を巡る旅ではありません。
「島旅」は不思議な感傷を呼び起こさせること
を意味しています。

日本全国で過疎が進んでいるのですから、島で
の過疎化は本土の比ではないと思います。

しかも最後は「無人島化」してしまうのです。

戦後に無人島化したのは138島です。2020年
時点で日本の島は6852(この数値は根拠が不
明で、諸説あるそうです)の内、有人島は何と
418しかないのです。

たったの6%の有人島率なのです。

そんなはかない運命を持つ島を訪れることに
よって感じる不思議な思いが本書には込められ
ています。

日本という島国に固有の文化が生まれたのと同
様に、それぞれの島にも独自の文化、風習が残
されています。

そんな失われつつあるもう一つの日本を巡る一
冊です。

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2021年12月25日

Posted by ブクログ

日本列島に点在する小さな離島。
無人島、有人島、ひとりだけの島に旅して、出会う人々。
暮らす理由、生活、風習と、失われるものを見い出す記録。
序章 離島の人口が減っていく
第1章 人ー有人島と無人島のあいだ
第2章 風習ー今も息づくもの
第3章 歳月ー失われゆくもの
終章 万物との対話
大まかな離島地図、参考文献有り。
日本には7000近い島がある。
その多くは無人島だが、有人島もある。
しかし、時代とともに人口が減り、無人化する島もあるし、
人口がひとりだけの島、再有人化した島もある。
そんな島々への旅行記&人との出会いのノンフィクションです。
たったひとりでも島に人が暮らすことの貴重さ。
その暮らしは、島とともに生きられる喜びが。
島の歴史、独自の文化や風習、島の「個性」を継ぐ、者たち。
子どもが子どもを呼ぶ、守姉の風習。
船で島を離れる惜別の光景は、送る人&送られる人の思いの情。
新島の流人墓地への「だんとう」の風習。
失われてゆく北方領土の生活の記憶。
無人島の電話ボックス、屋久島の温泉ではない瀬風呂跡。
過疎化、想定外の災害、対外事情や歴史の変遷等、
過去も現在も未来も、時の流れの移ろいはあれども、
大いなる自然に抱かれる離島の風景は、ただ、そこにある。
不思議な想いを抱かせる、心に響く何かを、秘めて。

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2022年06月07日

Posted by ブクログ

行々て ここに行々 夏野かな(与謝蕪村)良い紀行文だった。おもしろかった。屋久島にまた行きたくなった。

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2021年02月08日

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