ナンシー関のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「ナンシー関の名言・予言“10年後、ヤワラちゃんは選挙に出ていると思う。”」
ナンシー関さんのファンの間で伝説的予言のひとつが“ヤワラちゃんの出馬”。その原稿が世に出たのは1995年。著書『ナンシー関の名言・予言』に転載されているそのコラムを今回はお届けします。
* * *
何がツブシが利くってオリンピックほどツブシが利くもんはないだろう。ツブシを利かせているという後ろめたさも無い。オリンピックは世界でも指折りの正義だから、正当な権利なのである。オリンピックもまた、現在のテレビタレントとは基準がズレているのに。
いくらオリンピックに出たいからって7回も8回も無理矢理出るのはオリンピッ -
Posted by ブクログ
「ナンシー関がタレントの流行り廃りを考える」
物事の本質を見抜く、鋭い視点と愛のある毒舌が魅力だった故ナンシー関さん。その彼女が「タレントの流行(はや)り廃(すた)り」について語ると、こんな話に――。
* * *
テレビに出ているタレントは、文字通り流行り廃りに運命を委ねきっている。それでまたこの流行り廃りというもののメカニズムがわからないから厄介だ。
ただひとつ言えるのは、何を流行らせるか何を廃らせるかは、すべてテレビを見ている人=世間のちょっとした気持ちでしかないということだ。気まぐれな世間の胸三寸に、自らの存亡に関する言ってみれば決定権まで預けてしまっているのだから、テレビタレ -
Posted by ブクログ
ネタバレ消しゴムはんこのニュース生地を見て。
1962年生まれとの事で、取り上げている人について知らなかったりしたが、ハンコ絵で逆に分かったり。
結構批判というか、槇原敬之氏のビジュアルについてとか、今だと炎上しそうな感じだけれど
今ご存命だったらどんな文章を書いたのだろう。
そして昔ほど個性がなく、アイドルもグループが主流になったことで、最近の芸能人だと誰をとりあげただろう、とも。
当時のグッズに勢いがある。。
文字は綺麗で可愛らしい。赤ペン先生みたい。
巻末のは空想作文??蟻のが強烈。
『しかしTBSはテレビ東京の成功を見てから始めた後発のくせして「大食い」と「早食い」は相いれないものであ -
Posted by ブクログ
どの時代も、毒舌家は一目置かれたり賛美されたりする。
誰もが思っているが口には出さないことを代弁してくれて気分がスッキリするからだ。
「毒舌」とは下から上に突き上げる言質である。
上から下だと、管理し制圧する言葉になり、単に力関係の行使(パワハラ)になってしまう。
・武田鉄矢が人気者であると思うたび、私は日本という国が嫌になる。武田鉄矢は暑苦しい。すべてにおいてなんか過剰だ。自分の語りに自己陶酔している。…
・泉ピン子がバラエティー番組などドラマ以外のところに出てくると、もういきなり辟易する。…
歯に衣着せぬ毒舌の気持ち良さに、20~25年程昔の懐かしさが重なって、そんな時代だったなー、 -
Posted by ブクログ
行きつけの店っていうのは・・・私も苦手です!
ってないけど。店員さんに顔を覚えられると 店の中で本能のまま 自由にオサベリすることができません。誰も聞いてねーし自意識過剰なんだよーって思うかもだけどさ。
もちろん美容院にしても、自分で前髪切ったり 他の美容院に浮気したらバレちゃって気まずいし、前切ってもらった人を下手糞でも指名しないといけないような気もするしトリートメントしないとケチと思われそうで嫌だし・・・。
そんな私ももう長いこと美容院行ってません。そろそろ本気で行かねば・・・・
芸能ネタとしては2000年ぐらいなのでけっこう覚えてたので面白い。矢口は当時も今もウザイです。 -
Posted by ブクログ
「消しゴム版画は棟方志功の再来、シニカルなテレビ批評は太宰治のデカダンス」とは今、ナンシー関を紹介するために勝手に作った説明だが、まあそれは別としてナンシー関が急逝して早10年が過ぎようとしている。
急逝後、彼女の書いた文章の殆どが網羅され書籍化されたわけだが、此処へ来て新たに未書籍化のエッセイをまとめたものが本書だ。全く新たに発見された文章なのか、それとも意図的に書籍化の対象から外されていたのかは良く判らないものだが、内容的にも結構発散しているし、場末的な雑誌(失礼!)に発表されたものが多いことから後者のような気もする。
少なくともナンシー関の「名エッセイ」の一つとはとても名乗れる代物で -
Posted by ブクログ
「何をかいわんや」3
著者 ナンシー関
出版 角川文庫
p39より引用
“深夜番組の裸や漫画の性描写が本当に青少年の健全な育成に支
障をきたすというのであれば、我も我もと恍惚としてカラオケを
歌うことを何のエクスキューズもつけずにたれ流すことも、健全
な育成に支障をきたすぞ。どうすんだよ。”
消しゴム版画家でコラムニストである著者による、主にテレビ
を話題にした批評コラム集。
評判のトリックについてからお中元についてまで、鋭い切り口
でビシバシとつっこみまくります。
上記の引用は、カラオケを本能むき出しだとする項の一文。
著者はどうすんだよと言っていますが、今でもカラオケを歌って