ナンシー関のレビュー一覧
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話の対象になる芸能人に「さすがに最近見ないな」という人もちらほらいるものの、文章自体は没後16年も経っているとは思えないほど面白い。
小倉智昭の回の「ボクは先代の社長に
たいへんかわいがってもらってね」という
何でもなさそうな一言に対する怒涛の考察は
この本の1つのクライマックスだと思う。Posted by ブクログ -
2002年に亡くなったナンシー関が矛先を向けるのは、当時のテレビの中の人たち。だから、十五年以上経過した今となっては、誰だかよく分からん人も登場する。
けれども、彼女が丹念に拾い集めて指摘する、テレビの中の発言から感じる違和感、もっと言えば不快感は、いまの読者にもありありと伝わってくる。なぜなら、そ...続きを読むPosted by ブクログ -
「武田鉄矢のどこが嫌なのかを歯をくいしばって考えてみよう。」
ナンシー関さんの、テレビについてのコラム。この一文のとおり、ナンシー関さんの文章は、テレビを見て嫌だと感じる部分をなぜ嫌なのかを掘り下げることをメインとしている。そしてその指摘が鋭すぎて残酷だったりして面白い。谷亮子の出馬を予言したりして...続きを読むPosted by ブクログ -
わろた。それも「ワハハハ」ではなくて「くっくっく」どの著作を読んでもこの人の着眼点には恐れいる(*_*)
で読み終わった後、今の世の中(マスコミ)を書いて欲しかったな…と早逝を悔やむ(T_T)Posted by ブクログ -
芸能メディアにおける様々な事柄は、時折何食わぬ顔をして茶の間に乱入する。そこで振りかざす胡乱な価値観は、そっちはありがたく頂戴するでしょ的な思い込みに満たされた代物で、正直迷惑なんだよなぁと訝しむ。その視点を様々な言葉によって綴っていくナンシー関は、啓蒙しようとする癖があるメディアに抗う生活の守護者...続きを読むPosted by ブクログ
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芸能界って、テレビの世界って、変なんだよな、と、ナンシー関のエッセイを読むと思う。その変なところは、テレビを見ているとつい忘れてしまうのだが、ナンシー関はそれを見逃さない。テレビにどっぷりはまっているようでいて、インサイダーにはならず冷静に突っ込む距離はとる。執筆から時間もたち、実際にはよくわからな...続きを読むPosted by ブクログ
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一つ一つは小さな作品、短い文章だけど、相当な覚悟を持って、彫って、書いていたのだと思う。
芸能界で何か起こるたび、ナンシーが生きていたら何て言うかなーと思うのだけど、今年は特にそう感じる。Posted by ブクログ -
今、読んでも全然色あせない。さすがナンシー関。
1993-2002だからさすがに故人になった人たち(大橋巨泉、飯島愛、野村沙知代)もいたけど。
とにかくその洞察力と分析力と文章力には舌を巻く。
ほとんど名文。
最後のふざけたオチのつけ方も秀逸。
何度か声に出して笑った。Posted by ブクログ -
鬼才とはこういう人のことを言うのだと思う。
ものごとの本質を見抜く眼力は素晴らしい。
そして、そのものごとが、実はどうでもいいことについてである、という点もまた素晴らしい。
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(目次)
テレビ1989~1997(もしや教育番組?の心配も消し飛ぶ林家ペーパーの存在
国民感情を全く理解しな...続きを読むPosted by ブクログ -
いやー、やっぱりナンシー関の切れ味には誰も追随できない。独自の観察眼は、今読んでも十分面白い。
10年に一度の逸材どころでなく、近代文学史に名を残す逸材では。Posted by ブクログ -
いまだにファンがついている人の書籍というのはどれも迫力がある。読んでいて古さを感じないのが良い。というより本人が今現在存在し改めて書き直ししているような気がする。Posted by ブクログ
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「ナンシー関の名言・予言“10年後、ヤワラちゃんは選挙に出ていると思う。”」
ナンシー関さんのファンの間で伝説的予言のひとつが“ヤワラちゃんの出馬”。その原稿が世に出たのは1995年。著書『ナンシー関の名言・予言』に転載されているそのコラムを今回はお届けします。
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何がツブシが利く...続きを読むPosted by ブクログ