秋月達郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本とトルコの友愛に感動した。
危険を顧みずにトルコ人を救出し、なけなしの食料を分け与えて介抱した日本人の行動を誇りに思うし、世代を超えても語り継いで恩を忘れないトルコ人に心が洗われる。
ウシュクが書いた日本人への感謝の手紙には落涙した。
見開き3ページにわたる登場人物紹介ページは卒倒しそうになったけど、この史実に少しでも関わった実在の人物名を載せて伝えていきたいという作者の思いを感じた。
(どれが誰なのか認識できずに読み進めても話の筋を追えるので大丈夫!)
立場が逆だったら、日本政府は他国のために航空機を飛ばしたりしないんだろうな、と思うと暗い気持ちになる。
日本人すら安全保障の問題で助けないんだから。
よりトルコ人の覚悟と人道的な行動はすごいと思う。
購入本 -
Posted by ブクログ
こちらの本もまた2023年の「啓文堂書店の記憶に残るpart2 愛の本」に掲載された稲田堤店さん推薦の本だった。
この話はフィクションだとしたら出来過ぎの「史実」に基づく内容だと知り、大いに驚き大いに心を動かされた。
全編にわたるエピソードのほとんどが奇跡の物語に思えるほどだった。
海難事故当時の日本人もイライラ戦争時のトルコの人々も、何の躊躇もなく互いの人々を助けたのだが、命がけの行動であり自分にマネできるのか正直自信はない。
が、このような勇気ある行動を実践できる民族の一人であることを忘れずに生きたいものだ。
啓文堂書店さんのチョイスは毎回素晴らしい。全く知らない新たな世界へ誘っていただきありがたい。 -
Posted by ブクログ
涙腺崩壊!
通勤電車で読んではいけない。
電車内で嗚咽あげてしまった...
この手の物語には弱いのよ。
・エルトゥールル号遭難事件
・日露戦争
・イラン・イラク戦争時のトルコ航空機での日本人救済
が描かれています。
トルコの日本人救済やその背景にあったエルトゥールル号遭難事件はテレビでも何度も紹介されていることもあり、知っている事柄です。
特に、エルトゥールル号遭難事件は映画にもなりましたしね。
しかし、本書のポイントは、その恩返しとして語られる、トルコの日本人救済。
自国民を置いてまで、日本人を救う決断をしたトルコ政府。
涙出ます。
本書を読むことで、その当時の混乱、困難、想い、意志がひしひしと伝わってきます。
特に100年近く前から伝えられてきたトルコの日本への想い。
その想いが引き継がれてきていることがすごい。
翻って、日本はどうなのか?
自らの危険を顧みず、救うことができるのか?
今後100年、想いを引き継いでいくことができるのか?
決して忘れてはいけません。
ただ、小説としては、とてもいい話だったんだけど、余計な演出が多かったのが残念(笑)
ちょっと過剰演出です(笑)
それを差し引いても、良いお話でした。
とってもお勧め、絶対に読んでほしい。子供たちにも読んでもらいたい。
でも電車ではやめたほうが良い(笑) -
Posted by ブクログ
1980年に勃発したイランイラク戦争。
1985年当時のイラクの大統領フセインが出した、これから48時間以降に領空内に侵入した航空機は無差別に攻撃する、という声明で起こった出国パニック。
どの国も自国民救出を優先するため、脱出チケットが手に入らない。法律の壁に阻まれて自衛隊も出動できず、国からの救助は絶望的に。
中東に空路を持つ日本航空会社はなく、このままでは戦禍の中に多くの日本人が取り残されてしまうという絶望の中、唯一日本人救出のために動いた国、トルコ。
彼らトルコ人は100年前に受けたエルトゥールル号の恩返しと皆口を揃えて言う。
中間に、エルトゥールル号事件(1890年)とは何か、その時日本人は何をしたか、が細かく書かれている。(ただ物語性を出すためだろうが、りつとウシュカの話はちょっとドラマチック過ぎな気もする)
トルコが親日国と言うことは知っていたけど、その理由までは具体的に知らなかったので、トルコ親日の背景がわかってすごく面白かった。
というか、当時の串田町の人々がとても素敵。武士でもないのに、義勇にあふれている。
苦境の時に受けた親切は、相手に感謝と友愛をもたらす。
国境を越えてお互いに苦境に立ったときに助け合う関係があるのはとても嬉しい。
聖書の弁ではないけど、利己的ではなく与える側に立つことって、人生において大切だなと感じる。
最近のトルコ情勢を見ると
テロや難民で色々と心配。一刻も早く情勢が落ち着くといいな。
久しぶりに一気読みした。
そして電車の中で泣いた。 -
Posted by ブクログ
耳にしただけで涙腺が緩む単語が私にはいくつかある。最近は歳のせいか、昔より涙もろくなっているような気もするが、この本に登場する『エルトゥールル号』もそうした単語のひとつだ。
といっても私の感涙ポイントはエルトゥールル号そのものではなく、イラン・イラク戦争の折、自分が直接助けられた訳でもないトルコ人が日本人に対して示してくれた態度のほう。
危険を承知で飛行機を飛ばしてくれたトルコ航空のクルーはもちろん、イランとトルコは地続きだから、と自国の飛行機を日本人に譲り、車で避難したトルコ人達には本当に頭が下がる。
私がその立場であったら、自国民を優先して当然!と自分の権利を主張してしまいそうだ。(今後、もしそういう場面に遭遇したら、この話を思い出してみようと思った。)
車でトルコを目指したトルコ人たちについて、その後は書かれていなかったと思うが、全員、無事に帰国出来たのだろうか。
難破したエルトゥールル号の乗組員を救助した串本町の人びとについて、なけなしの食料を供出したり、自ら荒れた海に入って救助にあたったことはこの本で初めて知った。彼等もまた尊敬に値する人びとだと思った。
さしあたって、イラン・イラク戦争のときの恩に報いるため、テロや金融不安で揺れているトルコに対して、日本人ができることは何か考えてみたい。 -
Posted by ブクログ
イラン・イラク戦争開始から5年経った1985年、イラク軍のフセイン大統領は、突如48時間後以降にイラン領空を飛ぶ航空機に無差別攻撃をすることを宣言する。
欧米諸国は驚くほどに素早い対応で、航空機を準備し、自国の国民を搭乗させて避難していく中、日本はというと、当日、自衛隊を海外に派遣する法的条件が整っていないうえ、社会党や市民団体の猛烈な反対運動にあい、自衛隊は派遣できない。民間の大日本航空が名乗りをあげ、イランへ航空機を準備、機長も手を挙げるが、組合側がわざわざ危険な地に旅客機を飛ばすわけにはいかないと猛反対をされ、手をあぐねる。
刻々とタイムリミットは近づいてくる。
そんな日本の苦境を知って、救援に動いたのは、古代オスマン帝国、トルコ政府だった。
トルコ政府の英断の裏には、イラン・イラク戦争の約100年も前の1890年に、日本を訪問した帰国中に台風に巻き込まれて遭難したエルトゥールル号の乗組員の救出や帰国に扮装してくれた日本人への、百年という時空を超えた恩返しだった。
イラン・イラク戦争時の緊迫した状況、エルトゥールル号の乗組員を救出に向かった漁師たちの勇気、その当日、国交のなかったトルコへの軍艦派遣を迫力満点に描き、日本人の精神、トルコ人の熱い気持ちがビシビシと伝わってきた。
歴史はつながっていて、とつのて出来事が起きなければ、その後の出来事は変わっていく。
先人たちに思いを馳せ、受け継いでいくべき精神を繋いでいこうと思った。
トルコ人最高!!
ありがとうございました!
頂いたご恩は、必ず子孫に繋いでいきます!