あらすじ
戦国一臆病と呼ばれた男と、戦国一勇猛と呼ばれた男の戦いが始まる!慶長五年、徳川家康と石田三成が最も味方にしたい男がいた。京極高次――妻と妹の「尻の力」によって出世したことから“ほたる大名”と揶揄される武将である。この優柔不断な男が流されるまま、戦国一勇猛とされる立花宗茂を迎え撃つ羽目に。十倍以上の敵を相手に高次は「敗けない」戦をどう挑んだのか……。関ヶ原の戦いの趨勢を左右した大津城の攻防を迫力に満ちた筆致で描く歴史長編。
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Posted by ブクログ
主人公の京極高次が生きたのは、戦国乱世のクライマックスというような時期である…そういう時代に、英雄、名将と呼ばれるには凡庸に過ぎた真面目で心優しい男…そんな凡庸で、偶々縁者の女性の存在故か、名族の一人として立場を保っていたことから“ほたる”と揶揄までされていたが…そんな男の、過去を悔いて、思い切った故の行動が、“歴史”を揺さぶった…非常に面白い物語だ!!
Posted by ブクログ
関ヶ原の戦いでの大津城の攻防を題材にした作品。序盤は妻、妹のお陰で家を保っている蛍大名と揶揄される。優柔不断な性格で始め西軍として行動をとるが妻の初を思い東軍として大津城に籠城する。君主として優しい高次のため家臣達が一丸となり立花宗茂から城を守る。