川瀬一馬のレビュー一覧

  • 方丈記

    Posted by ブクログ

    鴨長明の感覚に共感する。
    たどり着いた行き方・考え方に、とても穏やかなものを感じる。
    最後の結びの章の謙虚さ、自己を冷静に見つめる姿勢にも静かな誠実さを感じる。
    文章もわかりやすく流麗で素晴らしい。
    短いが、日本が誇る素晴らしい文学作品だ。



    2017.3.12
    久しぶりに読んだ。
    非常に短くわかりやすい。
    心の平穏、ささやかで穏やかな生活にたどり着いた長明は、それまでにずいぶん苦しみを味わったことだろう。
    だからこそ、この境地に至ったのだろうね。


    2002.1.4
    とても読み易い。短いし、段ごとで完結しているような感じで、すっとなじめる。ものすごく悲観的だけれど。俗世間の良い面は一切

    0
    2017年03月12日
  • 徒然草

    Posted by ブクログ

    格調高い文章でくだらないゴシップとかうわさ話とかが書かれていて、普通におもしろい。
    好奇心旺盛な人だったんだな。

    古典と呼ばれる本は、そう呼ばれるだけのことがあるのだと再確認した。

    1
    2017年08月11日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    花伝書は一子相伝の芸術書と思われているが、それ以上に観世座をどう経営していくのか、いかに世に残していくのかが書かれた経営論である。そういう目線で読むとまた多くの発見がある。

    0
    2012年04月14日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    能楽とは生きた芸能で、それゆえ花と表されて常に同じではない。
    一つの芸術論をこんなに深く読み込んだのは初めてで、本当に目の覚めるような思いでした。
    ひかえめにただ美しく、心に絶えず働きを秘める。
    そんな生き方をしたいものです。

    0
    2009年10月11日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    やりすぎは良くない。出来すぎも良くない。周りを立てろ
    よく行っていた、魚料理屋さんの大将に紹介された本です。
    大将にアドバイスされていることが書いてある本でした。

    0
    2009年10月04日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    訳者が「花伝書について講義をする度に新しい発見がある」を言っているが自身もそう感じることがあった。
    この本は学生の頃に教えていただいたものであるが5年後の今、再度読んだらまさに、新たな発見という感じだ。 
    自分自身の考え方を決める上での大事なことが書いてあって、自分の今までを振り返ったり今後の事を考えたりしたらドキドキしてしまった。 

    0
    2009年10月04日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    「この花は真の花にはあらず。時分の花なり」
    …若いだけで華やかな時期を戒めた言葉。忘れられない言葉です。

    0
    2009年10月04日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ■物狂
    物ぐるいのまねぐらい申楽能でおもしろい芸能はない。物ぐるいの種類は多方面にわたるから、これが上手くやれるような達者のものは、結局なんでも上手にやれるわけだ。そこでくり返し工夫がいる稽古である。物のけが付いて狂わせるもの、例えば、神仏・生霊・死霊のたたりなどは、その付いているものの姿をまねてやれば、やりやすい手がかりがあるというものだ。ところが、親に別れ、子を訪ね、夫に捨てられ、妻に後れるというような、人情の悩みが原因で狂乱する物狂いは難しい。相当程度にうまい役者も、狂乱する原因が何かということをしかと突きとめないで、どれもこれも同じく通り一遍に狂いはたらいて見せるので、一向に見物人の感

    0
    2025年11月13日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    定期的に読み返すことで、感じ方が変わったり、内容がしみこむだろうなと思う本。特に、第五 奥儀と第七 別紙口伝が秀逸。 特に印象に残っている内容は、以下2点。 「芸能の本質は、あらゆる階層の人に同じく感動を催させることであり、それが生命を豊かにする人生幸福増進のもとになる。」 「花と、おもしろいということと、珍しいということは同じ意味合いである。どの植物も式の変遷につれて咲いていくものだから、それが時節に調和して珍しく感じられるので、人がおもしろいと思うのだ。」

    0
    2019年01月06日
  • 方丈記

    Posted by ブクログ

    130頁にも満たない厚さですが、なかなか印象深かかったです。直感的に郎読に適していると感じたので、朗として読んでみました。非常に語調が良い。文字数・音数・語調の心地よさは、長明が琵琶の名手であったこととも関係しているでしょう。訳者が言うように、全文を充分暗誦できそうな長さとリズム。

    0
    2013年09月14日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    全く古さを感じさせない、芸への眼差しに驚く他無い
    現代語訳・解説もついているのでとても読みやすかった
    一度の読み通しだけでは花や幽玄の本質を自分には読み解けないので
    これからなんども眼を通して行きたい

    最近この本の能面表紙を枕にすると良く眠れることに気がつきました

    0
    2009年10月04日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    どんな人に同じく感動をもたらすこと、それが芸能

    ずーっと、存在はわかっていて読みたいなーと思っていて手を付けていなかった本を、読みました。

    パンセの時と同様、これは多くの人に読まれるための文章ではないので、こうやって公になってしまって観阿弥さんもかわいそうと感じてしまいます。秘すればこそ花なのに。

    ご存知、能についての教えの本でありますが、現代芸能と照らし合わせてあれこれ考えさせられることとなりました。

    「十七八より

    このころはまた、あまりの大事にて、稽古多からず。まづ声変りぬれば、第一の花失せたり。」

    で声変わりの時期には一切の歌手活動を控えていた三浦大知さんが浮かんだり

    「三

    0
    2015年12月17日
  • 夢中問答集

    Posted by ブクログ

    何かを教えられるというより、確認をするような本。
    現代語訳もわかりやすいので10代のころにきちんと読むのをお勧めする本ですが、これを読んでも頭でっかちにならないようにするのが大事かと思います。思想のベースではなく、単なる一部として知っていてもいいものかと。

    0
    2009年10月13日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    結婚してから購入した本と記憶。これは、オベンキョウのつもりで、声をだして音読してみました。ヒトハ、何ヲ、スルベキデ、ショウネ?アカン、コタエ、ハ、ワカンナイ!

    0
    2011年07月17日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    今から600年前の室町時代、観阿弥・世阿弥親子によって著された世界最古の体系的芸術論書。
    基本的に能芸論なので難解だが、その卓越した洞察は人生論としても現代に通じるほど素晴らしい。

    0
    2009年10月04日
  • 花伝書(風姿花伝)

    Posted by ブクログ

    せっかくの丁寧な解説や現代語訳にもかからわず、私にはちょっと難解でした。
    ですが、演技論や「花」に関する記述は面白く、演劇や芸術活動をしている人にとっては、もっと面白いのではないかと思います。

    世阿弥の著作だとばかり思っていましたが、お父さんの観阿弥の主張を世阿弥が書き留めたものだそう。さらに面白いことには、ずっと秘伝にされていたもので、発見されたのは近代なんだそう。秘伝書ですからねぇ・・。ってことは、この本のようにとても面白い、すごい本が秘されたまま世に出ずに、その権利をもった人だけに語り継がれている、という本もたくさんあるのでしょうね。
    まさに「秘すれば花」か。

    この本についで『隠れた

    1
    2009年10月07日
  • 方丈記

    Posted by ブクログ

    「導入→具体例→結び」と明快な構成になっていると初めて読んだ時感じさせられました。
    これくらい達観出来た思想を持てれば、とふと思うときもあります。
    矢張り現世に執着があると実践出来ぬようなことも多々ありますが、究極的には真らしく同感出来てしまうものばかりです。
    (06/2/17)

    0
    2009年10月04日