九条キヨのレビュー一覧
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表題にもなっている「全日本探偵道コンクール」がこの一冊では決着が付かない(団体戦のうち、先鋒戦しか描かれない)点ははじめに書いておいて欲しいな〜!と思ってしまいました。
大会のために設定された架空の事件で、審査員が事件の登場人物を演じ、探偵役にメタ的な質問をされて思わず素に戻ってしまう点などはTRPGを見ているようで面白かったです。
シャーロックホームズを始めとしたミステリもの、漫画、アニメのオマージュがこれでもかと登場しており、ニヤリとしてしまいました。
登場人物のキャラが全員濃くて面白いな、と感じたのですがそれぞれが別々のシリーズものの主人公なのですね。他の作品も読んでみたくなりました。 -
Posted by ブクログ
再読。セーラー服と黙示録シリーズ第一弾。孤島に建設された探偵養成学校・聖アリスガワ女学校を舞台とした長編ミステリ。これだけでもうお腹いっぱいともいえる設定だが、事件自体もかなり突飛で摩訶不思議としか言えない。はたしてこの事件は神の奇蹟なのか、それとも人が起こした犯罪なのか。再読なので大体は覚えていたのだけれど、設定からしてもう有栖川有栖リスペクトが凄まじい作品であることに疑いの余地はない(水村という名前も出てくるぐらい)。探偵役は三人いるが、それぞれがフーダニット、ハウダニット、ホワイダニットに特化しており、その犯人の指摘の仕方にそれぞれの個性が表れているところも面白い。天帝シリーズとも繋がっ
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Posted by ブクログ
エステル、メアリ、カイン、そしてアベル。
ロンディニウムが湖の剣エクスカリバーの攻撃の危機に
晒される中、聖ジョージ礼拝堂では、彼らの運命に関わる戦いが!
人類の敵とは?そしてエステルとアベルの前に続く茨の道・・・。
完結最終巻です。
ほぼ戦闘シーンですが、アベルとカインの確執、
人類ではない存在が浮き彫りになります。
カインのアベル以上の異質感も。
最後はエステルの運命に・・・。
最終巻ってこともあるからか、原作に添いながらも、
作画さんの思い入れがたっぷり盛り込まれていますね~。
良くも悪くも。でも、原作を漫画で表現してきた力量には感動!
残念なのは、原作者が既にこの世にいないことです。合