小倉ヒラクのレビュー一覧

  • 発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

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    発酵文化人類学

    発酵の仕組みと文化人類学を初めて学ぶには、非常に良書。個人的には文化人類学に関しては既知情報が多かったが、発酵の仕組みを学ぶことができたのは面白かった。発酵とは、腐敗と紙一重の奇跡であり、人間の役に立つかで正否が決められている唯心論的なものであるという冒頭の一文は唸らせる。
    発酵とブリコロールのところでは、日本の農村の大豆の使い方の多様性に改めて驚かされる。農村では、米、大豆が主な収穫物であるが、大豆をもとにした醤油、味噌、豆腐、納豆、米をもとにした米麹や日本酒など、非常時にバラエティに富んでいる。豆腐の味噌汁なんでものは塩と大豆に工夫を凝らしたものにすぎないが、その工夫とい

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    2021年05月31日
  • 発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

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    発酵が人類の生活を向上させている。しかし発酵と腐敗は表裏一体。人間がコントロールするためには未解明なこともたくさん。醸造家は微生物とのコミュニケーションしている。それを頂きながら醸造家とコミュニケーションする。生きる意味に踏み込めるテーマ。面白かった。

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    2021年03月07日
  • 発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

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    おもしろかった。かつて学んだ文化人類学がこんなふうに立ち上がってくるのはとても楽しい。特にPART2の風土と菌のブリコラージュは、著者の考え方が伝わってきて興味深く読めた。
    ただ、読みにくい。本書がおもしろくてわかりやすいこととは別である。ブログを元にしているということだからか、体系的ではなく(そこは著者も冒頭で述べている)、見出しがないのも難点だろう。大文字が見出しかと思いきや違ったり、所々に1行空きが挿入されるのもブログの名残りか。図と文章の連携も甘く、これは著者のせいというよりは編集者のせいとも言える。
    日本各地の醸造文化の紹介にはワクワクさせられる。続刊に期待!

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    2020年08月23日
  • オッス!食国 美味しいにっぽん

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    食文化について読もっと!くらいのかーるい気持ちで読み始めたら神饌というテーマが…ちょっと重いぞ?!表紙が軽いので油断してた大丈夫か自分?
    頑張って読む事にする汗

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    2025年10月28日
  • オッス!食国 美味しいにっぽん

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    文脈は楽しく読める。日本の食文化だけでなく世界の食についても学べる本でいい本だと思う。活字数が多いので、本のページ数からすると、少し疲れる印象。

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    2024年03月10日
  • 日本発酵紀行

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    下北沢の「発酵デパート」のお店のヒラクさんの著書。
    とてもマニアックな発酵食材の記録。

    その土地土地で、冷蔵庫がない時代に食材をどうやって保存させるかその知恵によって作り出されている産物。

    杉の木樽によって醸されている醤油醸造所は無くなって欲しくない



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    2023年04月28日
  • 発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

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    語り口がやや軽薄で、しかも滑っていることに目を瞑れば、読みやすいし、内容もなかなか興味深い。

    発酵の中でも、日本酒、ワイン、味噌、醤油に絞った感じで、それ自体はよいのだけど、幅広く世界の発酵文化を概説した章が、最初にあったら良かったと思う。

    日本酒好きな人なら、読んでるうちにきっと飲みたくなると思う。

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    2022年01月03日