発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

小説・文芸
946円 (税込)

4pt

味噌、醤油、ヨーグルト、日本酒、ワインなど、世界中にある発酵食品。著者はあるきっかけで“発酵”に魅せられ、日本だけでなく世界各地に伝承された美味なる食品を求めて旅をした。発酵とは、見えない自然を捉え、ミクロの生物と関係を結び、暮らしの中に喜びを埋め込む。この総体が発酵文化であり、そのローカル文化を通して人類の不思議を解くのが「発酵文化人類学」。発酵には、オーガニック、美容、ライフスタイル、イノベーションへの発展の側面があり、単なる食品にとどまらず、人間にとっての未来の可能性があり、歴史・文化を見直すきっかけになる。発酵は、今、人類の未来を左右する最も注目を集めている分野のひとつと言える理由がそこにある。
著者は発酵のしくみや人間と微生物との関わりを学ぶ中で、発見した。発酵には未来と過去があり、“微生物と人間の共存”は社会を見直すキーワードそのものだということを。
生物学、哲学、芸術、文化人類学などの専門用語を平易に解説した待望の文庫化。参考文献満載。解説・橘ケンチ(EXILE)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ
  • タイトルID
    :
    809508
  • 電子版発売日
    :
    2020年06月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    14MB

閲覧環境

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発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルはちょっと難しそうなのに、中身はめちゃくちゃ軽快でワクワクしっぱなしの一冊!
    「発酵デザイナー」を名乗る著者の小倉ヒラクさんが、目に見えないミクロな微生物の世界と、私たちが生きる人間社会をごちゃ混ぜにして語る視点がとにかくユニーク。味噌やワインがおいしくなる仕組みを眺めているはずが、気づけば「コントロールできないものとどう付き合うか」「贈与ってなんだろう」という、深い生き方の話へと鮮やかにスライドしていくドライブ感がある。
    人間が自然をぜんぶ思い通りに管理しようとするのをやめて、菌たちの気まぐれに身を委ねてみる――そんな発酵のプロセスそのものが、ガチガチに凝り固まった頭をふんわりほぐしてくれる感じ。

    0
    2026年09月06日

    Posted by ブクログ

    文化に根付いてきた発酵が分かりやすく書かれていた。技術を時系列(というほど難解ではないが)で追っていくのは、ただ知識を垂れ流されるよりも頭に入る。
    さらにそれを踏まえた上で現在発酵を用いてどのような取り組みがされているのかについて触れられているので、内容がするすると入ってくる。
    また、著者のデザイナーという経歴もあってか、美術や音楽を食品やそれに携わる人々の比喩として用いることもあり、知識が多い人は物事を説明する時、類似する事柄をいくつも思い浮かべられるんだろうなと思った。

    0
    2023年05月24日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。
    基礎微生物学から発酵文化の地域性や今までと今後の展望まで、簡潔に分かりやすく書いてある。
    ここまで広範囲な内容を書くにあたってかなり勉強したことと思う。努力がすごい。
    学生に読んでもらうのにもちょうど良い難易度(お酒の話はピンとこないかもしれない)。
    ただ、個人的には文体とラブアンドピースなメンタリティがちょっと好みではなかったかな…。

    微生物の世界は計り知れない。
    腸内細菌がヒトの脳機能に影響を及ぼしている可能性があるという研究報告あるように、微生物には今までの常識では考えられないような役割が存在しているように思う。
    著者は、人間が都合の良いように微生物を改良してきたと書いているが、私は微生物が「人間という環境に順応するように進化してきた」の方が正解に近いのではないかと思っている。
    都合よく飼い慣らされ、相手の手伝いをしているのは微生物ではなく、人間なのではないだろうか。微生物がいなくて困るのは我々の方なのだから。

    0
    2023年05月23日

    Posted by ブクログ

    気になっていた一冊。

    はじめのうちは、独特の文体と、そりゃさすがにこじつけてんじゃないの!なんて思いながら読み進めていたが…
    次第に発酵が進んでくるのか、いったん著者の見ている視点に乗っかってみれば、心地よいグルーヴ感に浸りながら最後まで楽しく読めました。
    手前みそな感想ですが。

    0
    2023年05月13日

    Posted by ブクログ

    作家さんにはよく「この本を書くために物書きになったんだな」と思うようなズバ抜けて突き刺さる一冊があるけど、この本がヒラクさんのそれではないかと思う。
    世界が広がる、何度読んでもためになる、大好きな本です。

    0
    2023年01月22日

    Posted by ブクログ

    2020.7
    発酵についての本を大きく超えて、人や社会の形を問う本。発酵や微生物や菌との関係から人間や社会を考えるとこんなにおもしろいことになるのか。この世にいる生き物のひとつとしての自分のこれからの生き方のスタンスが何となく見えた。上に前に成長して進化して…じゃないな、もう。足元や全体や見えないものを感じて環の中の個としていってみようかなと。

    0
    2020年07月27日

    Posted by ブクログ

    噛み砕いて面白おかしく説明されているので、発酵の面白さを教養として知っておくためにすごくよかった。
    様々な製品や地域によって、生産者が工夫してここまで発達しているのだと思うと奥が深かった。
    発酵食品が体にもたらす影響についてもう少し詳しく知りたかったため、他の本なども読んでみようと思う

    0
    2026年08月20日

    Posted by ブクログ

    好著。ヒラクくん、さすが。
    発酵を文化人類学の手法で解明し、
    地域に根ざす発酵産品に光を与える。

    気持ちよいな。

    発酵デパートメント行かなきゃ。

    0
    2026年07月08日

    Posted by ブクログ

    発酵×地域文化で発酵文化人類学。それぞれの地域の風土に併せてどんな発酵文化が生まれてきたのか少しマクロ的に教えてくれる。そして発酵の基礎についてもかなりの紙幅が割かれている。

    過去からの技術や知識の体系を追ってみると、なぜそんなことができたのか?と不思議に思うことが多々ある。キノコの可食判定もそうだし、フグの肝の糟漬もそうだけど、たくさんの犠牲なしには成り立たなそうだ。発酵もそのひとつ。目に見えない微生物の働きをどう技術として習得して生活文化にしてきたのか。もはや先人への尊敬しかない。

    現代では工業化された発酵がほとんどで自分で漬物も漬けなくなったし味噌も作らなくなった。発酵と腐敗を区別せずに安全の名のもとに手作りの梅干しも売れなくなると聞く。もっと発酵のことを知らないと文化も知識も失われ、化学式で表される工業的な発酵しか残らなくなるのでは?と危惧してしまう。

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    発酵×文化人類学!?
    最初びっくりしたが、読んで納得。

    それぞれの地方で獲れる食材と、その場所で生きている菌類を、人間があれこれ工夫して活動させて生まれたのが発酵食品なのだから、文化的な営みでもあるというわけだ。
    ブリコラージュ(レヴィストロース)とか、贈与とかはまあ、お嫌いな方は読み飛ばしてもよろし。
    独特な文体(「~であるのだよ」)で、軽々と、ジャンルの垣根を飛び越して、面白さを伝えていく。
    「正直詳しくないんだけど…」と思いながら読み始めたが、こういうビギナー読者にもやさしい本だ。

    発酵はたしかに、今やちょっとした社会現象だ。
    身の回りをふりかえると、塩麴、甘酒のブームが来ているから、その実感はある。
    レトロ志向なのかと思っていたが、ムーヴメントとしてはずいぶん幅広いようだ。
    そのことを教えてもらえたのは第6章末の「発行ムーブメントの見取り図」。
    菌類の遺伝子を編集する、バイオイノベーションが盛んになっているというのだ。
    一瞬、頭の中のイメージがくるっと回ってめまいがした。

    冷静に考えてみれば、人間に有用な発酵菌なのだから、そういう方向に進めようと思う人がいて当然だ。
    が、何か抵抗感があるのはなぜだろう…。

    0
    2023年04月09日

発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ
  • タイトルID
    :
    809508
  • 電子版発売日
    :
    2020年06月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    14MB

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