発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

880円 (税込)

4pt

味噌、醤油、ヨーグルト、日本酒、ワインなど、世界中にある発酵食品。著者はあるきっかけで“発酵”に魅せられ、日本だけでなく世界各地に伝承された美味なる食品を求めて旅をした。発酵とは、見えない自然を捉え、ミクロの生物と関係を結び、暮らしの中に喜びを埋め込む。この総体が発酵文化であり、そのローカル文化を通して人類の不思議を解くのが「発酵文化人類学」。発酵には、オーガニック、美容、ライフスタイル、イノベーションへの発展の側面があり、単なる食品にとどまらず、人間にとっての未来の可能性があり、歴史・文化を見直すきっかけになる。発酵は、今、人類の未来を左右する最も注目を集めている分野のひとつと言える理由がそこにある。
著者は発酵のしくみや人間と微生物との関わりを学ぶ中で、発見した。発酵には未来と過去があり、“微生物と人間の共存”は社会を見直すキーワードそのものだということを。
生物学、哲学、芸術、文化人類学などの専門用語を平易に解説した待望の文庫化。参考文献満載。解説・橘ケンチ(EXILE)

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発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    文化に根付いてきた発酵が分かりやすく書かれていた。技術を時系列(というほど難解ではないが)で追っていくのは、ただ知識を垂れ流されるよりも頭に入る。
    さらにそれを踏まえた上で現在発酵を用いてどのような取り組みがされているのかについて触れられているので、内容がするすると入ってくる。
    また、著者のデザイナ

    0
    2023年05月24日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。
    基礎微生物学から発酵文化の地域性や今までと今後の展望まで、簡潔に分かりやすく書いてある。
    ここまで広範囲な内容を書くにあたってかなり勉強したことと思う。努力がすごい。
    学生に読んでもらうのにもちょうど良い難易度(お酒の話はピンとこないかもしれない)。
    ただ、個人的には文体とラブア

    0
    2023年05月23日

    Posted by ブクログ

    気になっていた一冊。

    はじめのうちは、独特の文体と、そりゃさすがにこじつけてんじゃないの!なんて思いながら読み進めていたが…
    次第に発酵が進んでくるのか、いったん著者の見ている視点に乗っかってみれば、心地よいグルーヴ感に浸りながら最後まで楽しく読めました。
    手前みそな感想ですが。

    0
    2023年05月13日

    Posted by ブクログ

    作家さんにはよく「この本を書くために物書きになったんだな」と思うようなズバ抜けて突き刺さる一冊があるけど、この本がヒラクさんのそれではないかと思う。
    世界が広がる、何度読んでもためになる、大好きな本です。

    0
    2023年01月22日

    Posted by ブクログ

    2020.7
    発酵についての本を大きく超えて、人や社会の形を問う本。発酵や微生物や菌との関係から人間や社会を考えるとこんなにおもしろいことになるのか。この世にいる生き物のひとつとしての自分のこれからの生き方のスタンスが何となく見えた。上に前に成長して進化して…じゃないな、もう。足元や全体や見えないも

    0
    2020年07月27日

    Posted by ブクログ

    発酵×文化人類学!?
    最初びっくりしたが、読んで納得。

    それぞれの地方で獲れる食材と、その場所で生きている菌類を、人間があれこれ工夫して活動させて生まれたのが発酵食品なのだから、文化的な営みでもあるというわけだ。
    ブリコラージュ(レヴィストロース)とか、贈与とかはまあ、お嫌いな方は読み飛ばしてもよ

    0
    2023年04月09日

    Posted by ブクログ

    【カビとともに生きるロマン】

    柑橘類には緑のカビ
    いちごには毛(?)の長い白黒のふさふさしたカビ
    メロンは黒斑のカビ
    うんうん、カビって生えるものとの相性があるよね。
    おもしろいよねー。

    昔、酵母汚染!という主張に関わることがあって
    そのとき初めて酵母や乳酸菌のこと調べて
    実際問題、酵母や乳酸は

    0
    2023年01月24日

    Posted by ブクログ

    これに感化されてもやしもんが気になっている。表紙が可愛くて手に取っただけだったが、単なる発酵の仕組みを学ぶような本ではなく、人間と自然の関わり等まさに人類学的な部分もあり、著者の一見バラバラに見える興味関心(デザイン・発酵・)が線でつながった様子は、まさにconnecting the dotsなのか

    0
    2022年08月16日

    Posted by ブクログ

    親しみやすいユーモラスな文章。お酒に関する章、最終章が好みだった。最後まで読んだときに、タイトルが『発酵文化人類学』たる意味が深く理解できた。

    0
    2022年05月14日

    Posted by ブクログ

    発酵文化人類学

    発酵の仕組みと文化人類学を初めて学ぶには、非常に良書。個人的には文化人類学に関しては既知情報が多かったが、発酵の仕組みを学ぶことができたのは面白かった。発酵とは、腐敗と紙一重の奇跡であり、人間の役に立つかで正否が決められている唯心論的なものであるという冒頭の一文は唸らせる。
    発酵と

    0
    2021年05月31日

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