平塚柾緒のレビュー一覧
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人の数だけ、背景があり、身近な人間にほど言い出せない…
海にいる
見つからない
どう受け止めればいいのかわからない。
現代の感覚では量ってはいけない何かがそこにある。Posted by ブクログ -
主人公が請け負った、兵士がどう勇ましく戦ってどう勇ましく散っていったかを書き留める功績係という役目。確かに犬死では遺族も納得できないだろう。優しい嘘も時には必要と感じさせた
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ペリリュー島が激戦地であったことと日本軍玉砕の島であったことは
知識としては知っていましたが、終戦後も戦い抜いていた人たちがいたことは
恥ずかしながらこの作品で初めて知った。
とにかく島での戦いは終わった。
次巻最終巻とか。
巻末の島民のレモケットさんの
「あなたはこの島にまた戻って来ますか?」...続きを読むPosted by ブクログ -
何度も読み返している、全ての人に読んでほしい戦争漫画。
最終巻、ではなかった。11巻がエピローグらしい。でもペリリュー島での戦いは終わった。終わってくれた。終わってしまった。戦争が終わってから、何人死んだんだ。ちゃんと、終わらせろよ。終わったんなら、末端までちゃんと、ちゃんとしてよ。なんで死んだんだ...続きを読むPosted by ブクログ -
投降という命をかけた行動に感動を覚えました。終戦を信じない残された日本兵とそれを「crazy」と語る米軍が、初めて人間同士として交わるシーンは印象的でした。
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戦争とは何なのか…
ホント考えさせられる。
やわらかい絵のタッチが、戦争の過酷さをより際立たせている。
ぜひ、読んで欲しい。Posted by ブクログ -
うあぁぁぁぁぁぁ
読後、言葉が出て来ず、慟哭。
これが、戦争か。
復員された方々は、それこそその数だけの何かがあったんだろうと想像せざるを得ない。Posted by ブクログ -
必死で生き延びようとする日本兵たち。
しかし、米軍は掃討を完了したものとして、攻勢は弱まります。
そして敗戦。
米軍は少しずつ撤退を始めますが、ペリリューの兵たちはその事実を知らず、反攻の機会を待って潜伏を続けます。Posted by ブクログ -
ひとつ、上手くいくようになったと思ったのもつかの間、米軍陣地への侵入に失敗した部隊から潜伏場所がバレ、襲撃をうけます。
なす術もなく殺されてゆく日本兵たち。
いい奴かどうかは関係なく、無慈悲に命が奪われてゆく様は、改めて戦争な悲惨さを感じさせます。
米軍指揮官の「敵も見方も狂っている」という言葉には...続きを読むPosted by ブクログ -
再び生き残った日本軍の兵士が集合し、米軍の基地から糧食を盗み出すことに成功します。
各隊から集まった当初は、それまでの経緯や以前からの上下関係や確執もありましたが、次第に一枚岩になってゆきます。
「持久に徹する」という大本営の指示を思い出し、長期戦の備えを始める彼らの裏で、日本では東京大空襲がおこる...続きを読むPosted by ブクログ -
文句なし。戦争の悲惨さをこんなに可愛い絵で、こんなに切実な物語にかえる筆者さんはすごい。
アメリカ軍への投降計画がバレ、扱いの変わった主人公たち、アメリカ軍に自分も同じ人間だと最期に語り掛ける仲間、報復の射撃、ああ。ああ、戦争は嫌だ。
「なんでだよ…」
読みながら5回くらい勝手に口が呟いていた。Posted by ブクログ -
戦争が終わっても、ペリリュー島に残る兵士達にとって戦いは終わっていない。その中で投降するか否か、銃を向けられた主人公が選択を迫られるシーンがすごく良かったです。
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開戦から74日、天皇陛下からの「御嘉賞」は11回という異例の多さを誇ったペリリュー島の守備隊も、組織的な戦闘を終えます。
「玉砕」という勝ち目のない突撃を命じられ、効果を上げることなく死んでいった兵士たちも悲劇ですが、「玉砕」すらゆるされずに補給もないまま「持久戦」を強いられ、病魔に苦しみながら戦う...続きを読むPosted by ブクログ -
ペリリュー島にある飛行場の確保をめぐって始まった激戦でしたが、ペリリュー島の陥落を待たずにアメリカ軍がフィリピンへの侵攻を開始したことで、そもそもの戦闘の意義がなくなってゆきます。
日米両軍の被害が拡大するなか、日本軍(守備隊)は水や食料を確保するために命懸けで壕から出て探索におもむき、銃弾に倒れて...続きを読むPosted by ブクログ -
平成天皇皇后両陛下が慰霊訪問を行ったことで有名になったペリリュー島の戦闘を描いた作品です。
温かみのある、どこかほっとする絵柄で描かれている戦場の「無慈悲」な様は、あらためて平和の尊さを感じさせます。
この巻で初めて知った「功績係」という仕事。
戦死した兵士が「いかに勇敢に戦って死んだか」を遺族に...続きを読むPosted by ブクログ -
片倉兵長、あの状態から早々の完全復活。怖い。
米軍の英語が、わかる単語以外めっちゃ読みにくいのとか、本当によくできた漫画で感心する。「なにを話してるんだ?」って聞きにくい声を一生懸命聞くキャラクターと同じ気持ちになる。
あと、どうしても言いたいことがあるんだけど。
「高木ってなに?サイコパス?...続きを読むPosted by ブクログ -
表紙の青空と笑顔が美しくて悲しい。
ここまで一気読みしてきた。2019/12/29現在の最新刊。来月の新刊がもう待ち遠しい。
片倉兵長、相変わらずの敵も味方も邪魔な奴はぶっ殺すマンでブレない。あんなことあったのに、なにこの人、鬼?怖いよ。しかも衝撃の真実「寺生まれ」。寺生まれのKさんマジやばい。
...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカ軍陣地に潜入して敵の物資を盗んで戻ってくる。こんな作戦、あまりにすごくて、「え?フィクション?」と思ったけど、ノンフィクションだった。
糧食さえあればある程度人はまともな「生活」に戻れることがよくわかる。食事もないのに持久に徹して1人でも多く敵を殺してなんて、無理だ。
一番ショッキングな...続きを読むPosted by ブクログ -
片倉兵長怖い。
吉敷くん尊い。
少尉殿と泉くん、良い…。
玉砕、初めて人を撃つ主人公、コンクリ攻め。
島に残った子供たち。
お腹が空きすぎてまともな判断ができなくて、人を殺して見せしめにして、敵の飯も味方の飯も奪って、地獄になった楽園だけど、今回は少し幸せな時間もあって、ホッとした。Posted by ブクログ -
小杉伍長と吉敷くんと。だんだん戦場で感覚が麻痺していく主人公田丸。そして、読者。
よかった田丸くんが無事だった、吉敷くんが生きてる、よかった。アメリカ兵が涙を流して死んでも、伍長が死んだかもと分かっても。そうやって安心している自分に気づく。
wikiによると、最初は日本がかなり優勢にことを進めてい...続きを読むPosted by ブクログ