平塚柾緒のレビュー一覧
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かつて日本がアメリカやソビエト、中国などと戦争をしていた頃の話。
敗戦が濃厚となってもなお、戦い続けることを命令された日本兵のドキュメンタリー。
3頭身キャラで描かれた戦争にリアル感はないけど、
その表現された演出の数々にリアリティーを感じる。
降伏することも許されず、玉砕することさえ許されない狂気...続きを読む -
簡単には言い表せない感情から沈黙を守らざるを得ないために、戦争を扱うノンフィクションには欠落する部分が出てくる。フィクションであればそこに迫れるのではないかということがあとがきに書かれていて、膝を打った。
でもこれ、12巻まで読んだからこそ納得できる話なんじゃないかと思う。もちろん言葉の意味やロジ...続きを読むPosted by ブクログ -
島田少尉としては、40名近い集団を率いなくてはならない状態なので、少尉にだけ情報を渡すとか、投降について事前に相談するとかしておけば早めに帰国できたんじゃないかと思ってしまう。
まぁ、答えを知ってるからこそ言えることなんだろうけど。Posted by ブクログ -
いやぁ、つらいなぁ。
ただ、人数が集まってきてひたすら逃げていた、今までとはちょっと変わってくるのかもしれない。Posted by ブクログ -
「サクラサクラサクラ」ということで、表紙も桜。
まさか3巻でペリリューの戦い終結(11月27日)を迎えるとは思いもよらなかった。Posted by ブクログ -
田丸さん、結婚&漫画家デビューおめでとう!
ペリリューの住民の人達は、なんで戦争に巻き込まれなければならないんだろう。アメリカと日本の戦争なのに…。
そして、赤ちゃんが生まれたばかりなのに戦争に行くという男は全く共感持てません。
守るために逃げることは大事だよ…Posted by ブクログ -
無敵だったと思って読んでいた、小杉伍長と吉敷君が亡くなってしまった。
せっかくここまで頑張ったのに…。
そして、亡くなったと思っていた、手紙を書いた家族の皆さん。
手紙を書いたのに、やはり亡くなっていたと知らされたご家族の皆さん。
考えるだけで涙が出ました。Posted by ブクログ -
戦争が終わったのに、それを信じずに死んでいく人達。
病気、殺し…。
そして、日本人を憎むアメリカ人に殺され、隠蔽される人。
やるせないです。Posted by ブクログ -
辛い。4巻まで読み終わったところで、堰が切れたように泣けてしまった。一気に最後まで読み、そして繰り返しまた一気読みした…辛かった。これを読むことで戦争の何かが体験ができるわけではないけど…今この時代この国で、守りたい人がいて元気で生きてることって本当に奇跡だ。素晴らしい漫画だった。Posted by ブクログ
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あれだけ攻めていた兵長が、死を恐れるようになる。
コンクリートで生き埋めなんて酷すぎる…。
そして、やはり島民を巻き込んでの戦争は心が痛い。
故郷は無事だと信じて過ごす人達。
そんな中迎える3月10日。東京大空襲。
それだけじゃない。
ここにいる人達は、8月6日に起きることも、8月9日に起きるこ...続きを読むPosted by ブクログ -
平和だったのは、たった数日だけだった。
日本人だって酷いことをしている。
わかってはいるけど、何て狂っているんだろう。
生き埋め
火炎放射器での攻撃
たった今息を引き取ったばかりの死体の口を裂いて金歯を取り出し、喜ぶ
本当に酷い…Posted by ブクログ -
戦争が終わったのに、何でまだ争うの?
何で島民女性を襲うの?
戦争が終わったのに、何でまだ日本人が亡くなるの?Posted by ブクログ -
仲間がバラバラになり、別のグループと合流してまた亡くなる。
まだ生きてる仲間がいるよって教えてあげたい。
現地の取り残された子供と癒しのひと時。
最後が気になりましたが、無事に保護されてよかった。
日本人は葬ってもやれないのに、米軍はちゃんとお墓を建てていた。
でも、連れて帰るのは難しいんだろう...続きを読むPosted by ブクログ -
ついさっきまで話していた仲間があっという間に亡くなってしまう。
巻頭では元気に話していた人が次々と死んでいく。
これが戦争なんだと痛感しました。Posted by ブクログ -
貴重な作品だと思います。
10年後はできない、今しかできないことをやる、と感じた、という趣旨を作者が述べられています。
確かに、このようなテーマについて、商業ベースで成立させつつ、一次情報を踏まえて描くことは、どんどん困難になっていくでしょう。
もはや最後かもしれません。
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とてもゆるくほんわかした絵と、戦時中のリアルな現実、残酷さのギャップ。気の弱い主人公の視点かからみた世界観が伝わるストーリー展開で自然と読みすすめられる内容です。このギャップがあるからこそ、自然と読み進められるのかもしれません。Posted by ブクログ
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新聞で紹介されていた戦争を描いた漫画。
劇画タイプのリアルな絵ではないものの、戦場の哀しさが非常に伝わってきます。Posted by ブクログ -
絵柄が可愛いので、何とか読めました。軍隊も、色々な人がいて、みんな家族のことを思っている。戦争が無ければ幸せに暮らせていたかもしれない、若い人達の命が、簡単に散っていく。感情を押し付けるのではなく、淡々と描かれているので、自分の感情を使って読む必要があり、結果、心に刺さりました。
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反撃の機会を待ちながらのペリリューでの潜伏活動。42人が生き延びているうちに、沖縄は地上戦で蹂躙され、空襲に原爆にと焦土と化した日本は無条件降伏した。米軍キャンプでの映画と戦況の並行しての描写が秀逸。