棚橋弘至のレビュー一覧
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新日本プロレスのエース・棚橋弘至。
入場曲が流れる。
観客からの大拍手が起こる。
会場が一体となる。
メインイベントでの勝利後、「愛してます!」との叫びにファンは熱狂する。
だが、彼は最初からファンに歓迎されていたわけではない。
野球少年から、立命館大学へ。
プロレス同好会に入部し、本気でプロレスラーを目指した。
3回目の入門テストで念願の合格。
「何が起こるかわからないから、大学だけは卒業してから来い。おまえは待ってやる」
長州力の一言で、卒業を果たしてからの入門。
苦闘のヤングライオン時代。
「俺と一緒に全日本プロレスに来いよ」
付け人を務めた憧れのスーパースター -
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全中学生に届けたい、この本。
カウント2.9から立ち上がり続けてきた男から伝わる生き様を。その生き様が背中を押してくれる力強さを。
棚橋さんの本は3冊目か4冊目だけど、その時々の自分に響く本は違うはず。今の、2.9の自分には、この本が最適だった。逆境にぼやき嘆き諦めることもできるけど、言い訳せず前向いて伸び代だチャンスだと捉えて一歩踏み出す。その勇気をくれる。
プロレスラーの人気ランキングの番組で六位になった話。そもそも番組が企画、放送されたのは、彼の人気とそれまでの努力があってのとことだと思うから、その功績はもっと評価されてもいいだろうなと思う。
読めてよかった。メモしたい箇所が多すぎて大変 -
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どん底の新日本プロレスを支え、愛し、経営をV字回復に持っていった現場の立役者、棚橋弘至。プロレスファンが強い憧れを持ち続け、努力を重ねて業界第一団体である新日本プロレスのプロレスラーになったのだ。そう、彼は普通の人である。古いプロレスラーのように、輝かしいアスリート経歴があったわけでもなく、どん底から這い上がったわけでもない。
本書は雑誌の連載コーナーをまとめた本であり、読者からの質問に著者が答える、という構成を取っている。”メンタルタフネス”というタイトルながら、毎日の生き方から子育て、はたまた筋トレの方法論まで内容は多岐にわたっている。そこに書かれていることは至って普通の人生訓であり -
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ネタバレ棚橋選手は立命館大学を卒業後、1999年に新日本プロレスに入門します。
2006年にIWGPヘビー級王座に輝くなど、数々のタイトルを獲得され、「100年に1人の逸材」としてプロレス界を牽引されています。
棚橋選手が入門された90年代後半は、アントニオ猪木さん、ジャイアント馬場さんなどの有名な選手が活躍し、プロレスの人気が高かったです。
しかし、2000年代に入るとスター選手が次々と引退・退団してしまい、格闘技の人気はK-1やPRIDEに奪われてしまいます。
本書では、棚橋選手が新日本プロレスの低迷期をどのように乗り越えてプロレスの人気を取り戻したのか、ご自身の経験とともに語られています -
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私はプロレスは荒々しくて怖いけど、棚橋さんは不思議と気になる。
筋骨隆々の美しい肉体、いつも素敵な笑顔、話が面白くて、自分で「100年に一人の逸材」と言っても全く嫌みじゃなく、テレビで見かけるといつもしっかり見てしまう。
色々な相談に対して、まず聞いて(読んで)受け止めているのが素敵。
相談によっては何度も読み返してから、相談者の悩みを理解し、受け止めたよという意思表示しているのが素晴らしい!
その後で、棚橋さんなりの回答があり、その回答も「~すべき」「~したほうがいい」ではなくて、そっと背中を押してあげるものばかり。優しい。
棚橋さんが立派な大胸筋を持った弥勒菩薩に見えてくる。すっかりフ -
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プロレスの低迷期、総合格闘技、キックボクシングに格闘ファンの興味が集中していた。
プロレスファンの自分も、正直プロレスは終わりだと思った。唯一観戦していたのはノアだったが、こちらも低迷に入ると自然と離れていった。
そんな中、新日本プロレスで必死に頑張り、プロレス人気のV字回復を招いた中心にいたのが棚橋選手である。
本書は、その棚橋選手がカルチャーマガジンで連載していたものを基にまとめた本である。
肉体と気持ちで勝負するプロレスラーだけに、精神論なところは散見されるが、必死に考え、目標を決め、人の何倍もがむしゃらに努力する姿勢には頭が下がる思いである。
また、年代的にも近いため、40代 -
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ネタバレ棚橋弘至の新日本プロレスを復活させた経験を踏まえてのビジネス本である。『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』を発表した結果、プロレス以外の場所で後援する機会が増えたらしい。その経験をふまえて「自分」をではなく「理論」を語るものとしてこの本が生まれたのであろう。より簡単に「棚橋イズム」を受け取ることができ、読者に利用しやすいものとなっている。
この本を読んでいると、想像とは違うものが書かれていてびっくりする。新日本プロレスを復活させた彼のことだ、さぞや理論的な戦略があるだろうと思いきや、
「夢は持たなくてもいい。もし適わなかったらそれで終わりじゃない。やりたいことを沢山持って