あらすじ
「チャンピオンになってからが、本当の向かい風でした」
新日本プロレスのエース棚橋弘至、初の自伝。
チャラい、軽い、新日本らしくない、とブーイングされ続けた男が、
IWGPヘビーという「険しい山」の頂点に登りつめるまで。
幼少期からデビュー前の貴重な写真も掲載。
【目次】
PHOTO HISTORY 1976-2009
はじめに
第1章 野球少年から学生プロレスへ
第2章 新日本プロレス入門
第3章 ヤングライオン時代
第4章 U-30は俺の青春
第5章 IWGPへビーという山
第6章 新闘魂三銃士
第7章 冬の時代
第8章 メキシコ遠征
第9章 「俺が新日本を引っ張ります」
第10章 「愛してます!」
第11章 『G1』初制覇
第12章 「ブーイングもっとください」
第13章 武藤敬司を超えた日
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Posted by ブクログ
新日本プロレスのエース・棚橋弘至。
入場曲が流れる。
観客からの大拍手が起こる。
会場が一体となる。
メインイベントでの勝利後、「愛してます!」との叫びにファンは熱狂する。
だが、彼は最初からファンに歓迎されていたわけではない。
野球少年から、立命館大学へ。
プロレス同好会に入部し、本気でプロレスラーを目指した。
3回目の入門テストで念願の合格。
「何が起こるかわからないから、大学だけは卒業してから来い。おまえは待ってやる」
長州力の一言で、卒業を果たしてからの入門。
苦闘のヤングライオン時代。
「俺と一緒に全日本プロレスに来いよ」
付け人を務めた憧れのスーパースター武藤敬司から声をかけられた。
でも、新日本プロレスに残った。
U-30王座設立を提唱し、初代王者に。
チャンピオンの敵前逃亡のアクシデントの中でのIWGPヘビー級王座初戴冠。
この時に思わずに叫んだ「愛してます!」が彼の代名詞となる。
「チャンピオンになってからが、本当の向かい風でした」
ベビーフェイスでありながらのブーイング。
彼自身が試行錯誤しながらも、ファンとの交流を続けていく。
一つひとつ、本当の王者への階段を昇って行った。
2009年1月4日。
東京ドーム。
武藤敬司からIWGP王座を奪還。
ここから「100年に一人の逸材」の歴史が始まった。
自分自身の言葉で、闘いの歴史を振り返っていくクレバーさと謙虚さ。
2026年1月4日で引退を決めた、文武両道「戦う社長」の自伝・第1章。